戻る<1|2|3|4||7|8|9|10|11|12|13|14|15<

第1回 ガイダンス

配付プリント等補足説明

配付プリント等

補足説明

全般

資源全般の分類地球構成物質一覧

全般 エネルギー資源 鉱物資源 生物資源 その他

【資源全般の分類】

※資源全般を分類した例は少ないこちら(その他)を参照〕。『環境』というような言葉と同じで、不必要かつ不適当な対象についても『資源』という言葉が多く使われている。逆に言えば、『資源』という言葉は、人間にとって価値があるものなら何でもその対象にできる。以下に福岡が分類した例を示す。『地球資源』は、あまり人工的でないエネルギー・物質資源を指している。従来から用いられている『地下資源』がその主体であるが、それ以外も含ませている。つまり、ほぼ『天然資源』に等しい使い方をしている。
 なお、インターネットにおいて『資源』という語で検索すると、もっと多様な用いられ方をしていることが判るが、この分類では表に出ていなくてもそれらの大部分について配慮はしている。

資源全般の分類

大分類

中分類

小分類

個別資源

将来の資源

備考
人的資源 人口 人口 (人口増か人口減か、労働力比率) 競争力を持つ実質的な人口が重要
科学・技術力(教育) 科学・技術力 (能力) 教育が重要
文化力(教育) 文化力 文化力 (能力) 教育が重要
情報力 情報力 (能力) 教育が重要
経済力 経済力 (能力) 教育が重要
軍事力 軍事力    
環境資源 国土面積 国土面積    
自然環境 気候 気候 (気候変動の影響) 温暖(非寒冷)、湿潤(非乾燥)
土地能力 土地能力 (気候変動の影響) 非砂漠、非凍土
大気環境   大気資源? 大気汚染の影響?
水環境 水資源   (表流水・地下水)汚染の影響
土壌環境 土壌資源   土壌汚染の影響
生物環境 生態系   地球環境問題の影響
地盤環境     地震の程度
社会環境 社会環境      
その他 観光資源(自然環境+社会環境)      
エネルギー・物質資源@
(地球資源)
エネルギー資源 化石燃料   石油石炭天然ガス、など オイルシェール、オイルサンド、メタンハイドレート?、など ただし、オイルシェールとオイルサンドは一部利用中
核燃料 (原子力)  ウラニウム(核分裂) トリチウム(核融合)  
自然エネルギーなど   非生物 太陽光、太陽熱、水力風力地熱、など 潮力、波力  
生物 バイオマス    
鉱物資源 金属鉱物資源   ベースメタル(鉄、アルミニウム、銅、など)レアメタル、貴金属、など マンガン団塊?、コバルト・リッチ・クラスト、海底熱水鉱床  
非金属鉱物資源 工業原料資源 石灰石、など   狭義の非金属鉱物資源
肥料資源 リン(燐灰石)、など    
砕石資源 砂利、砂、など   土石資源とも呼ぶ
石材資源 各種岩石  
宝石資源 宝石、貴金属    
生物資源 食糧資源 水産物、など    
森林資源 木材、パルプ、など    
水資源   降水、表流水、地下水、など    
土壌資源   土壌    
その他 医薬用資源      
エネルギー・物質資源A エネルギー資源 (人工的なエネルギー利用形態も含む) 廃棄物利用、バイオマス利用、など 燃料電池(発電)、バイオマス利用、など  
物質資源 (おもに化石燃料などから作られるもの) プラスチックおよびその他の高分子(繊維、ゴム、塗料、接着剤)、など    
生物資源 (養殖や栽培や飼育や植林などによる) 水産物、農産物、畜産物、林産物、など    
その他 医薬用資源(遺伝子操作を含む)      
エネルギー・物質資源は、自然本来の資源を@とし、人工的な資源をAとした。

福岡(2010)による『資源全般の分類』から(一部修正)


【地球構成物質一覧】

※資源について考える場合に、地球を構成している物質についても整理しておくことは大事である。エネルギー資源にしても、物質として存在するものは多い。生物か非生物か、無機物か有機物か、固体か液体か気体か、を主な分類の基準としている。

地球構成物質一覧

分類

 備考
非生物源
(天然)
無機物 固態 鉱物〔岩石、土壌、レゴリス〕、氷河、浮遊物質〔水中〕、エーロゾル〔大気中〕 主に地圏(地殻、マントル、核)、地球外物質(隕石など):鉱物の種の総数は約4000。
液態 、溶存物質、エーロゾル 主に水圏
気態 大気(窒素ガス、酸素ガス、水蒸気、など) 主に気圏
有機物 固態    
液態    
気態 メタンガスなど 主に気圏
生物源
(天然)
生体 有機物 固態 生体バイオマス(植物、動物、など) 生物圏:生物の種の総数は約200万。
液態 生体バイオマス由来物質 天然物化合物
気態 生体バイオマス由来物質 天然物化合物
無機物 固態 サンゴ礁(石灰質部分)、など  
液態    
気態    
非生体(死体) 有機物 固態 石炭、化石の一部、死体バイオマス 化石燃料(石炭)
液態 石油、シェール・オイル/サンド・オイル〔固態に近い〕 化石燃料(石油)
気態 天然ガス、メタンハイドレート 化石燃料(天然ガス)
無機物 固態 石灰岩、など  
液態    
気態    
人間源
(人工)
有機物 固態 プラスチック、高分子化合物、など CASChemical Abstracts Serviceによる収録件数の総数CAS Registry Numberでは、2009年1月現在で、有機化合物と無機化合物が約4200万件弱、バイオシーケンス(タンパク質のアミノ酸配列や遺伝子の核酸配列など)が約6000万件強、合計1億種類を超える。
液態 石油製品、など
気態 LPG、フロンガス、など
無機物 固態 各種金属(合金を含む)、セラミックス、ガラス、など
液態 各種薬品、など
気態 炭酸ガス、各種ガス類、など

福岡(2010)による『地球構成物質一覧』から(一部修正)


戻る