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最終更新日:2017年3月22日
地球環境問題(Global Environmental Issue)の1つである。熱帯林減少(Tropical Forests in Decline)と言われることも多い。これは森林の主要なものが熱帯林であり、とくに熱帯林における問題が多いためであるが、北方林(Boreal Forest)のような別のタイプの森林も重要であるので、ここでは森林減少(Deforestation)としている。 地球温暖化〔Global Warming:および気候変動(Climate Change)〕・オゾン層破壊(Stratospheric Ozone Depletion)・酸性雨(Acid Rain)などや砂漠化(Desertification)・野生生物種減少(Decrease of Wildlife Species、Threats to Biodiversity)などの問題とも密接に関連している。 森林減少の原因(Cause)としては、木材や紙利用のための森林伐採(Logging)や農地転用のための森林開拓(Reclamation)や過剰な焼畑農業(Slash and Burn)など、様々な要因が複合したものと考えられている。 近年は、森林の生物体が保有する炭素(Carbon)が、大気中二酸化炭素(CO2)の貯蔵庫(リザーバ、Reservoir)の役割をしているということで、温暖化(Global Warning)に関連してそのバイオマス量が注目されている。さらに、このような森林由来のバイオマス(Biomass)をエネルギー源(Energy Source)として利用しても、元々大気中にあった二酸化炭素を戻すだけであるので、二酸化炭素排出量(Carbon Dioxide Emission)として計算には含めない(京都議定書、Kyoto Protocol)ということで、エネルギー源等としても注目されている。 ただし、森林(Forest)は大量の水(Water)を消費するため、水資源(Water Resource)的にはその存在は必ずしも好ましくないという考え方もある。 |
リンク |
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森林の定義| 森林の分布| 熱帯雨林| マングローブ| 北方林| |
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森林の定義 |
我が国が設定した森林の定義
温室効果ガス排出量算定方法検討会(HP)による『森林の定義と京都議定書3条4活動の選択について』から 1ヘクタール(ha)=100アール(a:10m×10m)=10,000m2=0.01km2≒1.0083町≒100.833畝(せ)≒3025坪【リンクはウィキペディア】 |
森林の分類 |
光合成による生産量である一次生産(基礎生産、Primary Productivity)は、陸では熱帯林〔Tropical Forest:とくに熱帯雨林(Tropical Rainforest)〕によるものがもっとも多く、海ではプランクトン(Plankton)によるものが多いと見積られている。
〔(財)地球・人間環境フォーラムの中の森林と環境のページの『図とデータでみる世界の森林』から〕 |
Temperate and Boreal Forest Types
Tropical Forest Types
〔UNEP-WCMCによる『Forests』の中の『Data Sets & Maps』の『Forest Protection Analysis June 2000』の『Global analysis』の『Protection graphs』から〕 |
森林の分布 |
国有林・民有林の分布 国有林の面積はおよそ764万haであり、我が国の国土の約2割、 森林面積の約3割を占める。国有林は、特に東日本を中心に広い範囲にわたってまとまっているものが多いという特徴がある。 |
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私の森.jp(HP/2013/7)による『森学ベーシック:1.日本の森・世界の森:日本の森林分布・面積』から |
木下(HP/2013/7)による『森林・林業学習館』の中の『日本の森林分布』から |
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都道府県別の森林被覆率・人工林率(2007年3月31日現在) |
福原(HP/2013/7)による『森林関係データ集』から |
林野庁による『平成22年度森林・林業白書』の中の『世界の森林の分布』から |
This global map was assembled from the regional data used throughout this study. However, the forest type classification has been simplified for easier interpretation and the sparser forests were eliminated from the coverage. 〔UNEP-WCMCによる『Forests』の中の『Forest Information Service』の『A Global Overview of Forest Conservation』の『Global Overview』の『Global forests map』から〕 赤道付近の熱帯林(熱帯雨林)と北半球高緯度地帯の北方林〔Boreal Forest、Taiga:針葉樹(Conifer;Pinales、Coniferales)の分布が広い |
国 |
陸地面積 (1,000ha) |
森林面積(2000) |
森林面積の変化 (1990〜2000) |
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総面積 (1,000ha) |
陸地に占 める割合 (%) |
1人当た り面積 (ha) |
人工林 面積 (1,000ha) |
年当たり 変化面積 (1,000ha) |
年平均 増加率 (%) |
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世界 | 13,063,900 | 3,869,455 | 29.6 | 0.6 | 186,733 | -9,391 | -0.2 |
日本 | 37,652 | 24,081 | 64.0 | 0.2 | 10,682 | 3 | 0.0 |
熱帯雨林 |
近藤(HP/2010)による『第7回 森林の機能』から |
〔MONGABAY.COMの『RAINFORESTS』の中の『Section 1: TROPICAL RAINFORESTS OF THE WORLD』から〕 大規模な熱帯雨林は3地域に集まっている。南アメリカ(South America)の北部、アフリカ中央部(Sub-Saharan Africa)、東南アジア(Southeast Asia)である。 |
Chart showing percentage cover of world forests. Rainforests are a subsection of "Tropical forests". 〔MONGABAY.COMの『RAINFORESTS』の中の『Section 1: TROPICAL RAINFORESTS OF THE WORLD』から〕〕 熱帯林49%(うち熱帯雨林15%)、北方林24%、温帯林13%、亜熱帯林8%、プランテーション(大規模単一作物農園)5% |
1:熱帯多雨林、 (出典:日本の植生図鑑<T>森林,中西哲他,昭和58年) 〔環境省自然環境局の生物多様性センターの『生物多様性情報システム』の『自然環境保全基礎調査』の中の『植生自然度調査/植生調査』の『植生図について』から〕 |
北方林 |
The taiga is found throughout the high northern latitudes, between the tundra, and the temperate forest, from about 50゜N to 70゜N, but with considerable regional variation. Wikipedia(HP/2013/7)による『Taiga』から |
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藤原(2002)による『「持続可能な森林経営」の国際的展開と北海道の森林管理』から |