|
最終更新日:2017年1月6日
全般 | 鉱物資源 | エネルギー資源 | その他資源 | 船など |
リンク| 海底資源| |
海底鉱物資源| ブラックスモーカー(熱水噴出)| |
エネルギー資源| | 海水資源| |
アルビン号| しんかい6500| 資源(船名)| 白嶺(船名)| |
第二次世界大戦(World War II)後に海洋(Ocean)の研究が進み、海底(Seabed)において様々な資源(Resource)が発見されてきた。化石燃料〔Fossil Fuel:石油(Oil)や天然ガス(Natural Gas)など〕も海底において開発される場合が増えてきたが、将来の(Future)鉱物資源(Mineral Resource)として発見された次の3種類のものは重要である。それは、マンガン団塊(Manganese Nodule、Ferromanganese Nodule)とコバルトリッチ・クラスト(Cobalt-rich Crust、Co-rich Manganese Crust)と海底熱水鉱床(Seafloor Hydrothermal Deposit、Seafloor Massive Sulfide
Deposit)である。前二者は、いずれもマンガンと鉄の水酸化鉱物(Manganese
& Iron Hydroxide Mineral)を主とし、微量の重金属(Heavy
Metal)等を含んでいる。海底堆積物(Seafloor Sediment)上に約十センチメートル程度の同心球状(Concentric Sphere)の団塊(Nodule)として存在するのがマンガン団塊であり、海山斜面(Seamount Slope)などの基盤岩(Basement
Rock)上に皮殻状(Crustal)に存在するのがコバルトリッチ・クラストである。少しだけコバルト濃度が高いのでこのように呼ばれる。他方、海嶺(Ridge)の周辺などにおける熱水活動(Hydrothermal
Activity)の結果として形成されたものが海底熱水鉱床であり、亜鉛(Zinc)・銅(Copper)・鉛(Lead)の硫化鉱物(Sulfide Mineral)を主とし、少量の重金属を伴う。 この他、陸に近い(Coastal)海底では、河川(River)等により形成された砂鉱〔Placer Deposit:重鉱物(Heavy Mineral)からなる:漂砂鉱床ともいう〕や砂利(Gravel)・砂(Sand)なども資源であるし、海水(Seawater)中の成分(Component)をも対象にすれば、さらに様々な資源が考えられる。 近年は、メタン(Methane)の非在来型(Non-conventional)の将来の資源としてメタンハイドレート(Methane Hydrate)も注目されている。 |
リンク |
全般 |
鉱物資源 (マンガンノジュール/コバルトリッチクラスト/海底熱水鉱床) |
エネルギー資源 | 生物資源 | その他 |
全般| 組織・機関| 海底地形| 深海潜水艇| |
マンガン団塊| コバルトリッチ・クラスト| スモーカー(海底熱水鉱床)| |
エネルギー資源| | 生物資源| |
国際海底機構| 資源(船名)| 海水資源| その他 |
海底資源 |
みずほ総合研究所(2008)による『海洋資源開発を巡る展望と諸問題』から |
海底鉱物資源 |
資源エネルギー庁(HP/2011/5)による『海洋開発施策の概要』から |
海に眠る主な資源(鉱物資源) 海洋技術開発(株)(HP/2011/5)による『深海底鉱物資源調査とは』から |
日本の海洋エネルギー・鉱物資源マップ <出所>JAPIC海洋資源事業化研究会 山田による『衆ノ雑感』の『世界初の深海探鉱ロボット開発』(2011/1)から |
経済産業省(2009)による『海洋エネルギー・鉱物資源開発計画』から |
西川(2009)による『海底鉱物資源の探査』から |
マンガンクラスト形成概念図 浦辺(2008)による『資源地質と探査の課題と展望 陸上探査と深海底探査』から |
JOGMECによる日本近海の海底鉱物資源賦存状況調査(配布用)から |
〔Peter A. Rona氏によるResources of the Sea Floorから〕 海洋鉱物資源の分布。おもに海嶺(Mid-ocean ridge)付近に存在するPSは多金属硫化鉱物(Polymetallic Sulfide minerals)からなる海底熱水鉱床である。 |
ブラックスモーカー(熱水噴出) |
Figure 1. Global distribution of seafloor hydrothermal systems and related mineral deposits. Version 2.0 of the InterRidge Global Database (Beaulieu, 2010) used in this study contains information on 554 sites of seafloor hydrothermal activity (confi rmed and unconfirmed) and inactive deposits. About 300 are sites of high-temperature hydrothermal venting; 165 are confi rmed sites of massive sulfi de accumulation (Table DR1 [see footnote 1]). Credits: S. Beaulieu, K. Joyce, and S.A. Soule (Woods Hole Oceanographic Institution). Hannington et al.(2011)による『The abundance of seafloor massive sulfide deposits』から |
Deep sea vent biogeochemical cycle diagram Wikipedia(HP/2011/10)による『Hydrothermal vent』から |
第1図 アルビン号により目撃された光景を概念化した図。 玄武岩質マグマが海底面上に流れてつくった枕状溶岩の上に、高温の熱水噴出によりブラック・スモーカーとよばれる煙突ができている。パイプ状の生物のほか、溶岩の割れ目には二枚貝が棲息し、白いカニなどもみられる(日本語版 サイエンス 1981年5月号より) 東京大学総合研究資料館(HP/2011/5)による『黒鉱鉱床の鉱石』(1986/1)から |
In this schematic drawing of the TAG active hydrothermal mound, hydrothermal fluid rises rapidly and exits the mound at the Black Smoker Complex. Cold calcium- and sulfate-rich seawater is entrained into the mound, where it mixes with hydrothermal fluid. The mixing causes anhydrite, pyrite, and chalcopyrite to precipitate inside the mound. This precipitation increases the acidity of the hydrothermal fluid. Zinc and other elements, such as silver, gold, and cadmium, dissolve in this acidic fluid, allowing them to be carried by the white smoker fluid to the edges of the mound at the "Kremlin" area. Here the cooler temperatures within white smoker chimney walls cause the elements to precipitate. 〔Woods Hole Oceanographic InstitutionのDeep Ocean Exploration Instituteの『Related Topics』の中の『Hydrothermal Vent Systems』から〕 海底に噴出した熱水(300℃以上:圧力が高ければ100℃以上でも液体として存在できる)は急激に冷却され(海水温は2℃程度)、熱水に溶けていた物質が固体の鉱物として晶出・沈殿する。硫化鉱物〔鉄(黄鉄鉱、pyrite、FeS2)・銅(黄銅鉱、chalcopyrite、CuFeS2)・鉛(方鉛鉱、galena、PbS)・亜鉛(閃亜鉛鉱、sphalerite、ZnS)の硫化鉱物が多い:金や銀なども少量伴うことがある〕が多く、これらは細粒では黒く見えるので、ブラック・スモーカーと呼ばれる。 |
アルビン号 |
Specifications 〔Woods Hole Oceanographic InstitutionによるMarine Operationsの『NDSF Vehicles』の中の『Alvin』から〕 全長約7メートルで、17トン程度である。4500メートルまで潜れる。 |
工藤(2007)による『海外における深海有人潜水船の開発動向と我が国の進むべき道』から |
しんかい6500 |
JAMSTEC(HP/2012/6)による『有人潜水調査船「しんかい6500」』から |
JAMSTEC(HP/2012/6)による『研究船・探査機』から |
|
|
工藤(2007)による『海外における深海有人潜水船の開発動向と我が国の進むべき道』から |
エネルギー資源 |
@石油・天然ガス賦在ポテンシャルの高いエリア(堆積量2000m 以上の堆積盆) 経済産業省(2009)による『海洋エネルギー・鉱物資源開発計画』から |
みずほ総合研究所(2008)による『海洋資源開発を巡る展望と諸問題』から |
海水資源 |
図2 海水成分回収の経済性予測(海水の科学と工業[4]を改良). 吉塚・近藤(2011)による『海水からのリチウム回収』から |
海水からのリチウム回収の経済性 吉塚による『海水からの実用的リチウム回収技術−実績と展望−』 |
資源(船名) |
JOGMEC(HP/2012/6)による『海洋資源調査船「白嶺」・三次元物理探査船「資源」同時公開』から |
白嶺(船名) |
JOGMEC(HP/2012/6)による『新海洋資源調査船 「白嶺(はくれい)」 が完成』から |