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鉱床と鉱山(Ore Deposits & Mines)

最終更新日:2019年8月4日

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全鉱床
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 地下(Underground、Subsurface)資源(Resource)となる物質を含む岩石(Rock)鉱石(Ore、オア)と呼び、鉱石の集まった場所を鉱床(Ore Deposit、Mineral Deposit)と呼ぶ。何らかの企業体(Business、Enterprise、Firm)鉱床を開発している場合には、鉱山(Mine、マイン)と呼ぶ。
全鉱床

2008|2009|2010

【2010】

【2008】

正マグマ性鉱床

1977

※正マグマ期とは、マグマからの鉱物晶出の主要時期を指すが、それに伴って生成される鉱床が正マグマ性鉱床である。単に、マグマ(性)鉱床と呼んで良い。この段階から後に熱水の活動が主要な時期が続き、それに伴って生成される鉱床の代表的なものが鉱脈鉱床である。

【1977】

スカルン鉱床

1977

スカルン(skarn)とは、スウェーデンの鉱山用語で、炭酸塩岩〔主に石灰岩(ライムストーン/limestone:鉱物は方解石/カルサイト/calcite/CaCO3)で、苦灰岩(ドロストーン/dolostone:鉱物は苦灰石/ドロマイト/dolomite/CaMg(CO3)2)も含む〕と周囲の泥質岩(他の何でも良い。母岩と呼ぶことが多い)とが、マグマ〔熱水や水蒸気(流体)でも良い〕の熱の影響により高温で安定な鉱物組合せに変わった岩石(熱変成作用による変成岩の一種)である。石灰岩中のカルシウム(Ca)と泥質岩中の鉄(Fe)やマグネシウム(Mg)やアルミニウム(Al)等を含む珪酸塩鉱物酸化鉱物も含む)の集合体である。マグマによる熱によって地下水が熱水となり(マグマ水も含まれる場合がある)、周囲の岩石から様々な成分を溶かし出し、石灰岩の脱炭酸作用(CO2として抜け出る)による空隙や割れ目等に、ある種の成分が濃集して生成した場合に、資源として利用できる場合にはスカルン鉱床と呼ぶ。上記のような典型的な組合せではないものの、同様のメカニズムで生成した鉱床をスカルン型鉱床〔例えば、マンガン等に富む炭酸塩岩や泥質岩とは異なる特殊な成分を含む岩石等(堆積岩でなくても良い)と呼ぶ場合もあるが、スカルン鉱床とスカルン型鉱床を分けなくても良い。接触鉱床や接触交代鉱床(成分の出入りが特に顕著な場合に『交代』を強調する)と呼ぶこともあるが、スカルンという呼び方が一般的である。マグマと母岩の種類や温度・圧力の違いおよび鉱液(熱水等)の性質の違い等(時代や生成場の違い)によって、様々な種類の鉱床が生成する。

【1977】

斑岩銅鉱床

1977

※斑岩(porphyry)に伴った鉱染状の大規模な鉱床。鉱石は銅の場合が典型的であり、斑岩銅鉱床と呼ばれる。モリブデンあるいは金が含まれる場合もある。低品位であるが、世界的に産出量は多い。しかし、日本には存在しない。

【1977】

先カンブリア縞状鉄鉱層

1977

※先カンブリア時代に堆積した鉄鉱床であり、縞状の地層状であるため、縞状鉄鉱層と呼ばれる。縞状鉄鉱鉱床であるが、縞状鉄鉱層の英名であるbanded iron formationの略称であるBIFが良く用いられる。先カンブリア時代に光合成を行う生物(シアノバクテリア⇒ストロマトライト)により作られた酸素ガスが当時の海水中に多量に溶けていた鉄(2価の陽イオン)と結合して沈澱した酸化鉄が起源であるとされている。世界的にこの鉱床型の鉄の生産量は圧倒的に多いが、日本には存在しない。

【1977】

別子型銅鉱床

1977

※世界的には、キースラーガー鉱床層状岩銅硫化鉄鉱鉱床と呼ばれる。日本では、三波川帯中の別子鉱床を典型例として、別子型鉱床と呼ぶことが多い。鉄(Fe)やマグネシウム(Mg)の多い苦鉄質火山岩〜変成岩に伴う。海嶺付近で堆積して形成したと考えられている。鉱石を産出する例が多い。

【1977】

黒鉱鉱床

1973|−|1983|−|2010

※火山性塊状硫化物鉱床の一つで、珪長質(石英や長石が多い)火山岩に伴う。日本列島の背弧海盆に産するものが歴史的に良く研究されてきたため、黒鉱鉱床(Kuroko deposit)と呼ばれる。黒鉱とは、閃亜鉛鉱〔(Zn,Fe)S〕と方鉛鉱(PbS)を主とするために黒色を呈する鉱石のことで、このような鉱石が優勢なために黒鉱鉱床と呼ばれる。日本の代表的な鉱床型の一つ。

【2010】

【1983】

【1973】

鉱脈鉱床

1976

※鉱床の形態から付けられた鉱床型名。地下の割れ目に沿って、熱水(流体)が上昇(および循環)し、周囲の岩石(母岩)から熱水中に溶け出た様々な成分が割れ目に沈澱(晶出)した鉱床。母岩や熱水の性質の違い等によって様々な鉱脈鉱床型に分類されるが、熱水が主な媒体であるため、熱水性鉱床あるいは熱水性鉱脈鉱床(hydrothermal vein-type deposit)という呼び方が良く使われる。例えば、深さによって、浅熱水(epithermal:浅くて低温)性鉱床−〔中熱水(mesothermal)性鉱床〕−深熱水(hypothermal:深くて高温)性鉱床のように分けられることが多い。他に、遠熱水(telethermal:熱源から遠い)性鉱床やゼノサーマル(xenothermal:浅いが高温)型鉱床も使われる。これらは、20世紀初頭にリンドグレン(Lindgren)が定義したものが基本になっている。日本にも多種多様な鉱脈鉱床が存在する。

【1976】

金銀鉱床

1975|−|1978|−|2004|−|2008|2009|2010

※鉱石の種類の違い(一般的には元素名)により名づけられた鉱床型名。金と銀を対象とする場合には、金銀鉱床と呼ばれる。金鉱床あるいは銀鉱床の場合もある。日本では、鉱脈鉱床(主に浅熱水性鉱床)として存在する場合が多い。

【2010】

【2008】

【2004】

【1978】

【1975】

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