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天然ガスとは(Natural Gas)

最終更新日:2016年9月13日

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天然ガスの種類
世界の需給
日本の需給
天然ガス埋蔵量
究極可採埋蔵量
パイプラインとLNG 非在来型天然ガス(主にシェールガス)
シェール革命

 天然ガス(Natural Gas)化石燃料(Fossil Fuel)の一つであり、大部分はメタン(Methane、CH4である。石油(Oil)に随伴することも多いが、単独のガス田(Natural Gas Field)等からも利用されている。ガス体であるため、パイプライン(Pipeline)により搬送する(Transport)か、液化液化天然ガスLNG、Liquefied Natural Gas):−162℃に冷却して液体にして、気体の体積の約600分の1にしたもの〕してタンカー(Tank Ship、Tanker、LNG Carrier)で搬送するかのどちらかである。
 石油(Oil)利用の過程でガス状に変化したものNGL、Natural Gas Liquid)も含まれる。
 天然ガスは産出国での消費が多く(全体の約7割)、貿易(International Trade)パイプライン(全体の23%程度)の方がLNG(全体の7%程度)よりも非常に多い。
 化石燃料の中では、発熱量(Heat of Combustion)当りの排出負荷物質(Emission Load Substance)が少なく、相対的にクリーン(Clean)であるために利用が増えている。都市ガス(Town Gas)はメタンを主とする。
 液化石油ガスLPG、Liquefied Petroleum Gas)は、日本ではプロパンガス(Propangas)と呼ばれるものであるが、プロパン(Propane、C3H8ブタン(Butane、C4H10からなり、いわゆる天然ガスとは区別される。これは、基本的には石油や天然ガスから生産されるものである。
 非在来型(Unconventional)シェール・ガス(Shale Gas)の開発が米国で進んでいる。水圧破砕と水平坑井掘削技術の進歩により、在来型天然ガスとの競争力が生まれたためである。世界的にシェール・ガスの探査が行われており、その他の非在来型天然ガスと合わせると、在来型の埋蔵量を超えると予想されている。
天然ガスの種類

1999

【1999】

世界の需給

1995|−|2004|−|2011|−|2014|2015|2016

【2016】

【2014】

【2011】

【2004】

【1995】

日本の需給

2004|−|2011|−|2014|2015|2016

【2016】

【2014】

【2011】

【2004】

天然ガス埋蔵量

2004|−|2011|−|2014|2015|2016

【2016】

【2014】

【2011】

【2004】

究極可採埋蔵量

2008

【2008】

パイプラインとLNG

2004|−|2008|−|2012|−|2016

【2016】

【2012】

【2008】

【2004】

非在来型天然ガス

 |1999|2000|2001|−|201120122013|2014|20152016

 在来型と非在来型の区別は明確ではないが、非在来型天然資源の代表例はシェールガス*shale gas)とタイトサンドガス(Tight Sand Gas)とCBM(Coalbed methaneコールベッドメタン、炭層ガス)である。
(リンクはウィキぺディア)
* シェールガスのシェールとは頁岩(けつがん、Shale)であり、これは剥離性を示す泥質の堆積岩である。剥離性を示さないものは泥岩Mudstone)と呼ばれる。さらにスレート劈開を示すものは粘板岩Slate)と呼ばれる。変成作用により生成した岩石に(結晶)片岩Schist)があるが、この片岩と粘板岩の中間的な岩石は千枚岩Phyllite)と呼ばれ、変成岩に含まれる。粘板岩は堆積岩に含められることが多いが、変成岩に含める研究者もいる。〔変成作用の強さ(とくに圧力条件)により、泥岩→頁岩→粘板岩→千枚岩→片岩のように変化する。〕
 頁岩は、石油の根源岩Source rock)の代表的なものの一つであり、堆積作用時に生物の遺骸が混じり、それが分解せずに石油根源物質に変化すれば、油母(Kerogen)頁岩となる。普通の石油資源は、これらの有機物が孔隙率の高い岩石に移動したもので、移動先の岩石は貯留岩(Oil reservoir⇒Petroleum reservoir)と呼ばれ、砂岩や石灰岩が代表的である。

【2016】

【2015】

【2013】

【2012】

【2011】

【2001】

【1999】

シェール革命(Shale Gas Revolution)

2009|−|20122013

 米国において、2000年代になってから従来は利用できなかった根源岩〔典型的な岩石は堆積岩の中の頁岩(Shale、シェール)〕中のガスや石油を、水平掘削水圧破砕(フラッキング)という新しい技術(さらに破砕による震動を詳細に観測するマイクロサイスミック技術を用いることにより利用できるようになったが、その世界的な埋蔵量は在来のガスと石油の数倍(2013年段階のUSEIAによるシェールガス資源量は、シェールガス以外の天然ガスの約半分程度)に達する可能性があるため、さまざまな新しいエネルギー状況を生み出しており、ガスだけでなく石油も含めてシェール革命と呼ばれている。
 なお、水圧破砕法による環境影響問題として、@漏洩メタンガスによる大気汚染、A使用される各種化学物質による地下水汚染、B地震の誘発、などが知られている。
【参考】
・天然ガス(シェールガス)編 技術革新が採掘を可能に  http://special.nikkeibp.co.jp/as/201207/mc/vol3/page3.html

 日経ビジネスOnlineの中のページ。2012年7月。
・シェールガスのインパクト  http://oilgas-info.jogmec.go.jp/pdf/3/3574/201005_015a.pdf

 伊原 賢氏による。2010年5月、24p。
・カナダ: シェールガス開発の行方  http://oilgas-info.jogmec.go.jp/pdf/3/3520/1003_out_k_ca_shale_gas.pdf

 伊原 賢氏による。2010年3月、18p。

【2013】

【2012】

【2009】


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