Abstract
1.まえがき
2.化石資源の残存埋蔵量
2.1 石油
2.2 天然ガス
2.3 石炭
『3.新メタン資源
新メタン資源として非在来型天然ガスが注目されており、その種類と特性は表1の通りである5)-7)。これらの中で特に注目されているのが「深層天然ガス」、「メタンハイドレイト」および「コールベッドメタン」の3種類である。日本国内では特に「メタンハイドレイト」が注目されている。またこれらのガスに関して、(財)エネルギー総合工学研究所が調査研究を行い、平成4年にその報告書7)を出しているが、その概要は次の通りである。
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コールベッドメタン |
Coal Bed Methane * Coal Mine Gas |
・石炭の炭化に伴って生成されたガス ・石炭内に自由及び吸着状態で包蔵 |
ガスハイドレイト (メタンハイドレイト) |
Gas Hydrate Methane Hydrate |
・深海等の堆積物中の有機物 ・水分子とメタンの包接体(氷状) |
深層天然ガス ・非生物起源ガス ・沈み込む帯生物起源ガス ・大深度堆積盆ガス |
Abiogenic Gas Subducted Organic Origin Gas Deep Sedimentary Basin Gas |
*地下数十kmに賦存 ・地球誕生に起源したガス ・海洋堆積物有機物由来ガス ・下方に屈折した深い堆積盆堆積岩ガス |
タイトフォーメイションガス (タイトサンドガス) |
Tight Formation Gas Tight Sand Gas |
・低浸透性白亜紀砂岩中に賦存 |
高圧水溶性ガス | Geopressured Zone Gas | ・地下深部の異常高圧水層中に水溶性ガスとして賦存 |
オイルシェールガス (オイルサンド) |
Oil Shale Gas Oil Sand Gas |
・砂岩や頁岩中に石油として賦存 |
バイオマスガス | Biomas Gas | ・各種生物の腐敗による発生メタン |
スワンプガス | Swamp Gas | ・熱帯、亜熱帯の湖沼での発生メタン |
4.石炭層メタン
4.1 石炭層メタンの成分
4.2 石炭層メタンの埋蔵量
4.3 石炭層メタンが環境に与える影響
4.4 石炭層メタンの開発・利用の各国の現状
4.4.1 米国の場合
4.4.2 オーストラリアの場合
4.4.3 中国の場合
4.4.4 日本の場合
4.4.5 その他の国の場合
5.石炭層メタンの採掘技術
5.1 石炭層メタンの採掘技術の現状
5.1.1 石炭および石炭層の物性や地質学的特性等の評価
5.1.2 最適採掘システムの選定
(1)坑井掘削技術
(2)スティムレーション(坑井刺激)技術
5.2 石炭層メタンの採掘技術の長期展望
6.石炭層メタンの利用目的
6.1 石炭層メタンの利用目的の現状
6.2 石炭層メタンの新しい利用法
7.あとがき
『引用文献(関係分のみ)
5) 藤田和男:資源と素材、Vol.110、No.12、p.919-926、(1994)
6) 浅川 忠:石油技術協会誌、Vol.60、No.2、p.128-135、(1996)
7) (財)エネルギー総合工学研究所:非在来型天然ガスに関する調査報告書、p.255-368、(1992)』