東日本大震災(Great East Japan Earthquake/East Japan Seismic Hazard/East Japan Catastrophe/Aftermath of the 2011 Tohoku(最初のoの頭に-) Earthquake and Tsunami) |
最終更新日:2019年3月12日
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●用語 | 地震関連 | 液状化現象/緊急地震速報/東北地方太平洋沖地/・東北地方のプレート/マグニチュードと震度/宮城県沖地震/余震 | |
原発事故関連 | 遠隔操作ロボット/原発/国際原子力事象評価尺度/5重の壁/水棺/水素爆発/スリーマイル島原子力発電所事故/ゼオライト/チェルノブイリ原子力発電所事故/福島第一原子力発電所/水ガラス/メガフロート/メルトダウン | ||
放射能関連 | 核分裂生成物/核分裂反応/コウナゴ/暫定規制値/自発核分裂/シルトフェンス/スピーディ/内部被ばく/避難区域/プルサーマル/ベクレルとシーベルト/放射性降下物/放射性ストロンチウム/放射性セシウム/放射性物質/放射性ヨウ素/放射線/マスク | ||
電力不足 | クール・ビズ/計画停電/でんき予報/電力/東京電力 | ||
その他 | ツイッター/風評被害/復旧と復興 |
2011年3月11日(金)14時46分頃に三陸沖(牡鹿半島の東南東約130km付近)の深さ約25kmで発生したマグニチュード(Mw)9.0の超巨大地震による災害である東北関東大震災(気象庁による正式な名称である『2011年東北地方太平洋沖地震』の地震による災害名)(4月以降は東日本大震災と呼ばれる*1))に関する情報をまとめている。地震による直接の被害だけでなく、@津波による大被害、A原発被災による放射能漏洩等の原子力災害、B電力生産施設の被災に伴う電力供給不足問題、などの付随する諸問題も重なった大災害。 とくに、福島第一原発(原子炉計6機、沸騰水型軽水炉)における炉心熔融(正式には燃料ペレットの熔融*2))や水素爆発等に伴って放射性物質〔貯蔵プール(燃料プールと共有プール)に保管されていた使用済み核燃料(高レベル放射性廃棄物)からの放射性物質の漏出も〕が放出した問題は世界史上でも有数の(チェルノブイリ原発事故に次ぐ)原子力災害となった。地震発生時、第一原発では、1〜3号機は自動停止、4〜6号機は定期点検のため停止中であったが、1〜4号機でとくに大きな問題が発生した(基本的には冷却の問題)。福島第二原発(原子炉計4機、沸騰水型軽水炉)においても問題が生じたが、第一原発よりも早く終息した。 死者・行方不明者数は確定していないが、宮城・岩手・福島の3県を中心に2万名を越え*4)〔2011年3月30日現在約2.8万/5月30日現在約2.4万人/7月9日現在2.1万人/8月17日現在死者と行方不明者2.0万人(内、死者1.57万人)・避難者数8.7万人/9月10日現在死者と行方不明者2.0万人(内、死者1.58万人)・避難者数6.9万人/10月6日現在死者と行方不明者1.97万人(内、死者1.58万人)・避難者数6.7万人〕、1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災(マグニチュードは7.9、死者・行方不明者数は約10.5万人)に次ぐ(明治以降の)自然災害である。 ●福島第一原発3号機がプルサーマルとして運転されていたため、非常に危険な物質とされているプルトニウム*3)が核燃料(MOX燃料:プルトニウムは4〜9%程度:主体はウラン:いずれも酸化物)中に含まれている。ただし、通常のウラン核燃料を用いた運転における原子核分裂反応に伴ってプルトニウムが発生しており、軽水炉による通常の運転においても、使用済み核燃料中には少量(約1%)のプルトニウムが含まれる。 *1) NHKは2011年4月に入って、『東北関東大震災』という呼び方を『東日本大震災』に変えた。これは日本の国家機関の多くが同様の呼び方に統一し始めたことに対応する(4月1日に、この震災の呼び名を『東日本大震災』とすることが閣議で決定されたため)。 *2) 原子力安全・保安院は、燃料棒の表面を覆う金属製の被覆管が熱で傷ついて内部の放射性物質が放出されると「炉心損傷」、燃料棒内部にある燃料を焼き固めたペレットが溶けて崩れると「燃料ペレットの溶融」、溶けた燃料棒が原子炉下部に落ちると「メルトダウン」、と定義している(4月18日に正式に「燃料ペレットの溶融」と認める)。5月12日には、1号炉において「メルトダウン(炉心熔融)」が起こっていたことを東京電力は認めた。さらに5月24日には、2号炉と3号炉でも「メルトダウン」が起こっていたことを公表した。 *3) ただし、プルトニウムは比放射能(単位重量当りの放射能の強さ)が比較的強いこと以外は、化学的毒性も特別に高いものではないとされている。【原子力百科事典ATOMICA(HP/2011/4)による『プルトニウムの毒性と取扱い』、武田邦彦(HP/2011/4)による『原発 緊急情報(32) プルトニウムの毒性』(2011/3/27)、などを参照】 *4) 死者・行方不明者数は、当初2万人を超えるとされていたが、2012年5月時点では1.9万人弱になっている【こちらを参照】。 |
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全般 | 地震 | 原発 | その他 |
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本震 |
◎プレート境界は「滑る粘土」=震災大津波の要因−「ちきゅう」で解明・海洋機構など 時事ドットコム(HP/2013/12)による『【図解・社会】東日本大震災の津波を引き起こした断層(2013年12月5日)』から |
◎地震確率、各地で上昇=5断層と日本海溝領域−専門家「日常から意識を」・震災1年 時事ドットコム(HP/2012/3)による『【図解・社会】東日本大震災1年・巨大地震により地震発生確率が変わった断層・領域(2012年3月6日)』から |
図III-1-1 日本列島周辺のプレート構造 ◎引用文献:(社)全国地質調査業協会連合会HP「プレートテクトニクスからみた日本列島」にJNESが一部加筆 [Online]. http://www.zenchiren.or.jp/tikei/index.htm 図III-1-2 東北地方太平洋沖地震の震源域と破壊の連動 図III-1-6 地震調査研究推進本部で想定していた地震と東北地方太平洋沖地震の比較 原子力災害対策本部(HP/2011/6)による『原子力安全に関するIAEA閣僚会議に対する日本国政府の報告書−東京電力福島原子力発電所の事故について−』の『東北地方太平洋沖地震とそれによる津波の被害』から |
◎宮城県、海抜0メートル以下3.4倍に=地盤沈下で40平方キロ増−国交省 時事ドットコム(HP/2011/5)による『【図解・社会】東日本大震災・宮城県沿岸の地盤沈下の状況(2011年5月26日)』から |
古村・武村・竹本(2011)による『全国高密度強震計地震計(K-NET/KiK-net)が記録した揺れの広がり』〔東京大学地震研究所による『2011年3月 東北地方太平洋沖地震』の中のページ〕 |
本川(HP/2011/4)による社会実情データ図録の中の『東日本大震災被災地の地盤沈下量』から |
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国土地理院(HP/2011/3)による『平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震に伴う地殻変動と震源断層モデル(暫定)』から 『電子基準点(GPS連続観測点)データ解析による地殻変動と震源断層モデル』(2011年4月22日)を参照。 |
滑り分布モデルから想定される上下変動 |
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国土地理院(HP/2011/3)による『平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の地震時の滑り分布モデル(暫定)』から 『電子基準点(GPS連続観測点)データ解析による滑り分布モデル』(2011年4月21日) を参照。 |
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地震調査研究推進本部(HP/2011/3)による『平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震に関する情報』から |
図1:深さ12.5 kmにおける6地域でのクーロン応力変化. A:北海道・東北・信越地域の逆断層, 京都大学防災研究所地震予知研究センター(HP/2011/3)による『平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震』から |
東北地方に影響のある、海溝で発生する地震 A: 三陸沖から房総沖の海溝寄り、 地震調査研究推進本部(HP/2011/4)による『東北地方』から |
◎4震源域で、3地震が連動発生=M9、阪神・淡路の千倍以上−東日本大震災 時事ドットコム(HP/2011/3)による『【図解・社会】東日本大震災・東日本大震災の震源断層(2011年3月13日)』から |
防災科学技術研究所(HP/2011/3)による『平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震による強震動』から |
図3:図2をもとにしたプレート接触様式概念図。 (独)海洋研究開発機構(HP/2011/3)による『東北地方太平洋沖地震、震源域南限の地下構造』から〔3/18〕 |
図1 「地震の震央(黄色星印)とそのメカニズム」(Global CMT Project による解)、JAMSTEC DONET観測点及び釧路・初島・室戸ケーブル式観測点の位置(赤色三角印)。黄色線は地表面もしくは海底面におけるプレート境界位置を示す。 海洋研究開発機構(HP/2011/3)による『2011年東北地方太平洋沖地震の観測と解析』から |
余震 |
◎沿岸部や海溝付近で多発=東日本大震災の余震−気象庁「引き続き注意を」 時事ドットコム(HP/2014/3)による『 【図解・社会】東日本大震災3年・東日本大震災の余震分布(2014年3月)』から |
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いさぼうネット(HP/2012/5)による『3D余震マップへの挑戦』から |
マグニチュードと震度との関係 注:Molas & Yamazaki(1995)式及び童・山崎(1996)式を用いて、震度・マグニチュード・震源断層面からの距離との平均的な関係を導いた。この図は、地盤の種類は最も揺れの増幅度の大きな埋立地等軟弱地盤を仮定し、震源の深さを0kmとして計算した場合のマグニチュードと震度とのあくまで平均的な関係である。 内閣府(HP/2011/4)による防災情報のページの中の『我が国の地震対策の概要』から |
地震調査研究推進本部(HP/2011/4)による『平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の評価』から |
気象庁(HP/2011/4)による『M5.0以上の余震回数』から |
図8 本震発生後10日間のM5以上の余震の積算回数と、過去の海溝型地震との比較(気象庁資料に加筆合成) |
図10 東日本太平洋沖における海溝型地震の発生領域分け(地震調査研究推進本部による) |
(独)防災科学技術研究所(HP/2011/4)による『東北地方太平洋沖地震について(速報)』から |
Tohoku, Japan Earthquake: Tectonic Summary The magnitude 9.0 Tohoku earthquake on March
11, 2011, which occurred near the northeast coast of Honshu,
Japan, resulted from thrust faulting on or near the subduction
zone plate boundary between the Pacific and North America plates.
At the latitude of this earthquake, the Pacific plate moves approximately
westwards with respect to the North America plate at a rate of
83 mm/yr, and begins its westward descent beneath Japan at the
Japan Trench. Tohoku, Japan Earthquake: Aftershock (and Foreshock) Sequence, M:Time History 〔2011年3月9日〜3月19日の地震のマグニチュード(3月11日の大地震の余震)〕 Tohoku, Japan Earthquake: Source Region Slab Geometry USGS(HP/2011/3)による『The 03/11/2011 Mw9.0 Tohoku, Japan Earthquake』から |
3月15日6時30分までの震央分布図 ウィキペディア(HP/2011/3)による『2011年東北地方太平洋沖地震』から |
津波 |
◎津波ピーク重なり大きく=高さ13メートル、第1原発に−東電試算 時事ドットコム(HP/2011/7)による『【図解・社会】東日本大震災・福島第1、2原発における津波の高さ差の原因(2011年7月8日)』から |
本川(HP/2011/4)による社会実情データ図録の中の『東日本大震災で確認された津波の高さ』から |
平成23 年東北地方太平洋沖地震による市区町村別の建物用地津波浸水率 −千葉県等で撮影された空中写真及び3 月18 日と29 日に観測された衛星画像による更新− 国土地理院(HP/2011/4)による『津波浸水範囲の土地利用別面積について』〔4/18〕 |
2011年3月28日に公表した土地利用別面積(暫定値)のグラフには、誤りがあり、2011年3月29日14時に、この誤りを修正しました。上のグラフは、修正済みのものです。 ※50%以上は北から大槌町・南三陸町・東松島市、 国土地理院(HP/2011/3)による『津波浸水域の土地利用別面積(暫定値)について』から〔3/28〕 |
青森、岩手、宮城、福島の4 県、33 市区町村の浸水範囲面積の合計は443 km2 (東京山手線の面積63 km2の約7.0 倍)。〔3/23〕 |
仙台市周辺の海岸線の変化 (上)浸水後・(下)浸水前 (左)津波によるエネルギー伝播の試算、(中)津波の太平洋沿岸各地への到達時間の試算、(右)津波によるエネルギー伝播のシミュレーション映像 (※:データは共にNOAAによる) ウィキペディア(HP/2011/3)による『2011年東北地方太平洋沖地震』から |
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(2時間後)津波は海岸線に沿って留まり、海面変動が長時間続く。 |
吉村・前田(2011)による『津波シミュレーション』から〔東京大学地震研究所による『2011年3月 東北地方太平洋沖地震』の中のページ〕 |
図5 津波逆伝搬解析による津波波源域の推定。海溝軸方向における長さは450kmを超えている。赤線はJAMSTEC水圧計データの解析に基づく津波波面。観測点名隣の数字は津波走時(単位:分)を示す。 海洋研究開発機構(HP/2011/3)による『2011年東北地方太平洋沖地震の観測と解析』から |