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最終更新日:2016年12月9日
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自然放射能 | 人工放射能 | その他 |
リンク| 放射能とは| 単位| 放射線の種類| |
宇宙線| 自然放射線| |
人工放射線| |
原子核反応| 崩壊系列| 放射線の利用| |
放射能(Radioactivity)とは放射線(Ionizing Radiation)を出す能力(Ability)である。放射線とは電離性を持つ(Ionizing)高エネルギー(High Energy)の電磁波(Electromagnetic Wave)と粒子線(Particle Beam)である。例としてはα(アルファ)線(α粒子、Alpha Particle)・β(ベータ)線(β粒子、Beta Particle)・γ(ガンマ)線(Gamma Ray)が代表的であるが、α線とβ線は粒子線でγ線は電磁波である。これらはウラン(Uranium)のような放射性物質(Radioactive Material)の原子核反応(Nuclear Reaction)の放射性崩壊(Radioactive Decay、原子核崩壊、放射性壊変、放射壊変)によって放出される(Emit)場合が大部分である。自然界(Nature)にも存在するが、人工的(Artificial)な発生による場合に注目されることが多い。 |
リンク |
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自然放射能 | 人工放射能 | その他 |
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宇宙線| 自然放射線| |
人工放射線| 放射性物質| 除染| 放射性物質吸着剤| |
崩壊系列| ラドン| ホルミシス効果| ラジオアイソトープ| 放射線の利用| 用語集| その他 |
(1)自然と人工の放射線 (2)放射線の解明と人類の歩み (3)放射性同位元素で地球の歴史が見える (4)医療への利用 (5)工業への利用 (6)農業への利用 (7)核分裂とエネルギー利用 (8)原子力発電所の仕組み (9)原子力発電所の安全 (10)過去から学ぶ原子力発電 (11)日本の原子力発電の技術と人材育成 (12)今後の放射線、原子力の利用のために |
(1)第一話 放射線とは何だ? (2)第二話 放射性崩壊 (3)第三話 崩壊と半減期 (4)第四話 電離と励起 (5)第五話 放射線の透過性 (6)第六話 自然放射線 (7)第七話 宇宙からの放射線 (8)第八話 原子力発電って何だ? (9)第九話 放射線の利用 〜医療・診察編〜 (10)第十話 放射線の利用 〜医療・治療編〜 (11)第十一話 放射線の利用 〜エネルギー編〜 (12)第十二話 運命の進級試験 |
(1)放射線を測ってみよう (2)放射線は見える? (3)放射線の仲間たち (4)放射線と放射能 (5)放射線はどうして出るの? (6)「放射線の物質への働き」 (7)放射線の利用1 〜身近な生活の中で〜 (8)放射線の利用2 〜医療の現場で(前編)〜 (9)放射線の利用3 〜医療の現場で(後編) 〜 (10)放射線の利用4 「研究機関では今」 (11)放射線の人体への影響 (12)放射線の防護と管理 (13)放射線と人体の関わり合い |
(1)人工心臓(2002年度) (2)病害虫根絶にかける沖縄の戦い 〜不妊虫放飼法〜(2002年度) (3)くらしの中の放射線利用(2002年度) (4)放射線で蘇るオイルパーム 〜マレーシア廃棄物有効利用〜(2002年度) (5)証拠を探せ!オーストラリア科捜研の活躍(2002年度) (6)放射線で排煙を肥料に〜ポーランド・火力発電所〜(2002年度) (7)ガラスが明かす古代の交易(2003年度) (8)希少動物を救え!人工繁殖への挑戦(2003年度) (9)海産多糖類の放射線利用(2003年度) (10)納豆樹脂が地球を救う(2003年度) (11)電子加速器とその利用(2003年度) (12)究極の床ずれ予防マットはこうしてできた(2003年度) (13)蘭の魅力・放射線育種(2003年度) (14)タイ・ソーセージの放射線照射(2003年度) (15)微化石の300万年・古カトマンズ湖プロジェクト(2003年度) (16)犯罪は水際で防げ・進化する税関検査(2003年度) (17)X線CTで探る・文化財研究(2003年度) (18)世界最小の地球儀・電子ビームを用いたナノ加工技術(2003年度) |
1 全ベータ放射能測定法 2 放射性ストロンチウム分析法 3 放射性セシウム分析法 4 放射性ヨウ素分析法 5 放射性コバルト分析法 6 NaI (Tl) シンチレーションスペクトロメータ機器分析法 7 ゲルマニウム半導体検出器によるガンマ線スペクトロメトリー 8 放射性ジルコニウム分析法 9 トリチウム分析法 10 放射性ルテニウム分析法 11 放射性セリウム分析法 12 プルトニウム分析法 13 ゲルマニウム半導体検出器等を用いる機器分析のための試料の前処理法 14 ウラン分析法 15 緊急時における放射性ヨウ素測定法 16 環境試料採取法 17 連続モニタによる環境γ線測定法 18 熱ルミネセンス線量計を用いた環境γ線量測定法 19 ラジウム分析法 20 空間γ線スペクトル測定法 21 アメリシウム分析法 22 プルトニウム・アメリシウム逐次分析法 23 液体シンチレーションカウンタによる放射性核種分析法 24 緊急時におけるガンマ線スペクトロメトリーのための試料前処理法 25 放射性炭素分析法 26 ヨウ素-129分析法 27 蛍光ガラス線量計を用いた環境γ線量測定法 28 環境試料中プルトニウム迅速分析法 29 緊急時におけるガンマ線スペクトル解析法 30 環境試料中アメリシウム241、キュリウム迅速分析法 31 環境試料中全アルファ放射能迅速分析法 32 環境試料中ヨウ素129迅速分析法 33 ゲルマニウム半導体検出器を用いたin-situ測定法 34 環境試料中ネプツニウム237迅速分析法 |
【ホルミシス効果】(放射線ホルミシス効果、放射線ホルミシス学説、ホルメシス)
放射能とは |
[ 様々な放射線源からの放射線被ばく線量 ] シーベルト=グレイ×放射線荷重係数 〔(独)放射線医学総合研究所の放射線安全研究センターの中の『放射線とは何かな?』から〕 |
単位 |
cpmとμSv/h 東京電力(HP/2011/11)による『福島第一原子力発電所発電所内の放射線モニタリング〜放射線の計測方法〜』(11/19)から |
Q3. 再処理工場からはたくさんの放射性物質が放出されて危険ではないですか。国内にある原子力発電所に比べてどうなのでしょうか。 A3. 放射性物質による影響は、放射性物質の量(ベクレル※1)だけで比較することはできません。 放射性物質による人体への影響は、放射性物質の種類や放射線の種類、エネルギーの大きさを考慮したシーベルト※2という単位で表されます。 六ヶ所再処理工場から放出される放射性物質による人体への影響は、年間で約0.022ミリシーベルトと評価しており、原子力発電所の事例(約0.014ミリシーベルト)と同様、法令で定められている公衆の線量限度(年間1ミリシーベルト)より十分低くなっています。 ※1ベクレル (Bq): 放射性物質が放射線を出す能力(放射性物質の量)を表す単位 ※2シーベルト(Sv): 人の体が放射線を受けた時の影響を表す単位(ミリシーベルトはシーベルトの千分の1)
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(Bq/年) |
(mSv/年注1) |
クリプトン-85 | 約3.3×1017注2 | 0.0053 |
トリチウム | 約1.9×1015 | 0.0028 |
炭素-14 | 約5.2×1013 | 0.0077 |
よう素-129 | 約1.1×1010 | 0.00067 |
よう素-131 | 約1.7×1010 | 0.000043 |
注1 mSv(ミリシーベルト):Svの1000分の1 注2 10●:10の●乗。10を●内の数字回掛ける。101は10、102は100、1012は1兆を表す。 注3 keV:電子を1Vの電圧で加速したときに電子が得るエネルギーが1eVで、その1000倍がkeV。 |
放射能とは、放射線を出す能力、または性質のことをいう。1秒間の原子の壊変の数で表す。 |
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@ベクレル(Becqurel、Bq) |
1ベクレルは、1秒間に1つの放射性原子が壊変すること。原子の壊変と放射線の量は異なるものである。 例)「1kgあたり370ベクレル以上の放射能をもつ食品の輸入禁止」。1ベクレル=370億分の1キュリー。 ウラン鉱石の放射線の発見者A.H.ベクレルにちなむ。 |
放射線によって物質にどれだけのエネルギーがあたえられたかを表す。 |
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Aグレイ(Gray、Gy) | 1グレイは、放射線が物体1kgについて1ジュール(0.239カロリー、1kgの水の温度を約0.000239度上げる)のエネルギーをあたえること。 |
放射線が人体にあたえる影響を表す量。放射線によって吸収線量あたりの影響度が異なる。人体に対する影響の程度を、エックス線、ガンマ線、ベータ線を1とした場合、陽子線、中性子線を20、アルファ線を20とし、これを吸収線量に掛けたもの。 |
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Bシーベルト(Sievert、Sv) |
エックス線、ガンマ線、ベータ線の場合は1シーベルトは1グレイである。1シーベルトは大きすぎるので、ミリシーベルトやマイクロシーベルトが使われる。1ミリシーベルトは1,000分の1シーベルト。1マイクロシーベルトは1,000分の1ミリシーベルト。 例)「一般公衆の年間被曝の上限値は1ミリシーベルト、放射線作業者の上限値は50ミリシーベルト」。 |
放射線の種類 |
宇宙線 |
This plot shows data from the Climax, Colorado neutron monitor operated by the University of Chicago. The cosmic rays show an inverse relationship to the sunspot cycle because Sun's magnetic field is stronger during sunspot maximum and shields the Earth from cosmic rays. NOAA(HP/2011/5)によるSpace Weatherの『Cosmic Rays』から 太陽風と宇宙線の強さは逆相関。 |
図2:わが国の宇宙線からの線量 (3,372市町村) 藤元(HP/2011/5)による『わが国の屋内ラドン濃度と宇宙線線量』から |
確立した宇宙線スペクトル予測モデルPARMAと,地球の陸地の標高データ(ETOPO2v2,National Geophysical Data Center提供)及び地磁気強度分布データ(MAGNETOCOSMICにより計算)を組み合わせて計算した2006年6月の地表面における宇宙線被ばく線量率分布地図。標高の高いチベット高原や,磁極に近いグリーンランドや南極で線量率が高くなっています。なお,この分布には宇宙線以外の寄与は含まれていないため,全自然放射線による被ばく線量はこれよりも大きくなることに注意する必要があります。なお,EXPACS-Vを用いれば,様々な条件に対する宇宙線被ばく線量率分布地図を簡単に可視化することができます。 EXPACS(HP/2011/5)による『宇宙線被ばく線量率の分布』から |
自然放射線 |
産業技術総合研究所地質調査総合センターによる『地球化学図』を用いて、地上1mの高さでの線量率D(nGy/h)をD = 13.0 CK + 5.4 CU+ 2.7 CTh式から計算したもの。(湊進,2006)。ここでCK(%)、CU(ppm)、CTh(ppm)は、それぞれカリウム、ウラン、トリウムの濃度である。単位はナノグレイ(nGy/h)であるが、マイクログレイ(μGy/h)に換算してある。グレイはほぼシーベルトと同じと考える。 今井(HP/2011/4)による『日本の自然放射線量』から |
自然放射線には、宇宙(0.39mSv)、大地など(0.48mSv)の外部から受ける放射線と食物(0.29mSv)摂取や空気中のラドンなど(1.26mSv)の吸入によって体内(内部)から受ける放射線があります(年間合計2.4mSv)。 電気事業連合会(HP/2011/4)による『自然放射線から受ける線量』から |
原子力百科事典ATOMICA(HP/2011/4)による『自然放射線(能)』から |
人工放射線 |
私たちが受けている放射線のほとんどは、自然や医療用の放射線で、原子力発電所等で受ける線量は極めて少量です。 日本人が1年間に受ける放射線量の平均は、医療も含め、3.75ミリシーベルト(mSv)。世界の平均は3.13ミリシーベルトです。日本人の平均数値がやや高いのは、X線撮影などの医療からの放射線量が世界の0.61ミリシーベルトに対して、2.25ミリシーベルトと高いことが主な理由です。 電気事業連合会(HP/2011/4)による『自然および人工放射線源から受ける一人あたりの年間線量』から |
原子核反応 |
放射性崩壊 | 核子の放出 | アルファ崩壊(α)/中性子放出(n)/陽子放出(p)/クラスタ崩壊/自発核分裂(SF)/核分裂反応/光崩壊 | |
ベータ崩壊 | 電子放出(β-)/電子捕獲(ε)/陽電子放出(β+)/二重ベータ崩壊(β-β-)/二重電子捕獲(εε) | ||
核種不変の過程 | ガンマ崩壊(γ)/核異性体転移(IT)/内部転換 | ||
原子核融合 | 方式 | 熱核融合/中性子捕獲/衝突核融合/スピン偏極核融合/ピクノ核融合/ミューオン触媒核融合/(常温核融合) | |
人工的な核融合 | 核融合エネルギー /核融合炉/水素爆弾/人工放射性元素(超ウラン元素) | ||
元素合成 | ビッグバン原子核合成 | αβγ理論 | |
恒星内元素合成 | pp連鎖/CNOサイクル/He融合 (α反応/トリプルα)/炭素燃焼/Ne燃焼/O燃焼/Si燃焼/S過程 | ||
超新星元素合成 | R過程/P過程/Rp過程 | ||
その他の過程 | 核破砕反応(宇宙線による核破砕) |
崩壊系列 |
原子力百科事典ATOMICA(HP/2011/4)による『壊変系列図、主な放射性核種の半減期』から |
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最初の核種 | 途中の核種 |
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4n系列 | トリウム232 (232Th) |
→228Ra→228Ac→228Th→224Ra→220Rn→216Po→212Pb→212Bi→212Po→208Tl→ |
(208Pb) |
・232Thはモナズ石などに含まれる。 ・気体であるラドン(Rn)による体内被曝の影響が重要。 |
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ウラン系列 |
4n+2系列 | ウラン238 (238U) |
→234Th→234mPa→234Pa→234U→230Th→226Ra→222Rn→218Po→214Pb→218At→214Bi→218Rn→214Po→210Tl→210Pb→210Bi→206Hg→210Po→206Tl→ |
(206Pb) |
・途中の核種のうち、234U・230Th・226Raの半減期が比較的長い。 |
4n+3系列 | ウラン235 (235U) |
→231Th→231Pa→227Ra→227Ac→223Rn→227Th→223Fr→223Ra→219At→219Rn→215Bi→215Po→215At→211Pb→211Bi→207Tl→211Po→ |
(207Pb) |
・途中のアクチニウム(Ac)の名称が用いられている。 ・プルトニウム(Pu)239から235Uは生成される。 |
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ネプツニウム系列 | 4n+1系列 |
(237Np) |
→233Pa→233U→229Th→225Ra→225Ac→221Fr→221Ra→217At→217Rn→213Bi→213Po→209Tl→209Pb→209Bi→ |
(205Tl) |
・237Npの半減期が比較的短い(約200万年)ため、以降の(子孫)核種は天然にほとんど存在しない。 |
・崩壊系列のnは、核種(原子核の種類であり、同位体などの性質を示すために用いられる)の質量数(原子核の陽子と中性子の数の合計数)。 ・気体はラドン(Rn)のみ。 |
放射線の利用 |
大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構放射線科学センター(HP/2013/4)による暮らしの中の放射線の中の『放射線の利用』から |
放射線利用の概要 電力中央研究所原子力技術研究所放射線安全研究センター(HP/2013/4)による『放射線利用の概要』から |
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