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最終更新日:2017年2月13日
地表(Earth's Surface)の形態は地形(Landform、Physical Feature)と呼ばれる。 規模はさまざまなものがあるが、その成因は大きく2つに分けられる。1つは地圏(Geosphere)表面におけるプレート運動(Plate Movement)などによる地殻(Crust)物質の移動に伴うものであり、もう1つは水圏(Hydrosphere)と気圏(Atmosphere)による地圏表面への働きである。前者では火成作用(Magmatism)や変成作用(Metamorphism)に伴うことが多く比較的大規模であり、後者では風化作用(Weathering)・浸食作用(Erosion)・運搬作用(Transportation)・堆積作用(Sedimentation)などに伴うことが多く比較的小規模である。 生物(Organism:生物圏、Biosphere)の作用が顕著な場合もある。 なお、地形を扱う学問は地理学(Geography)の中の系統地理学(Systematic Geography)の自然地理学(Physical Geography、Geosystems、Physiography)とされることが多いが、地球科学とは別の学問体系に属する。簡単に言えば、地表の形態部分は地理学の対象で、主に地下の実体部分は地球科学の対象とされている。もちろん、重複する内容は非常に多い。 |
地圏 | 水圏 | 観測 | その他 |
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リンク |
全般 | 陸 | 海 | その他 |
リンク| 地形学| 地形全般| 各種地形| |
大陸地形| 花崗岩地形| 山| ヒマラヤ山脈| リニアメント| |
海底地形| |
地形図| Webマップ| 用語集| その他 |
輪廻 |
The Association of Polish Geomorphologistsによる『Stages in the fluvial cycle of erosion』から 原地形→幼年期地形(Young)→壮年期地形(Mature)→老年期地形(Old)→準平原(Peneplane)。 |
典型地形(各種地形) |
河岸段丘 |
大鹿村中央構造線博物館(HP/2011/4)による『地球史の「現在」の始まりが、海洋と大気の環境を重視して見直されました』から |
地形の分類 |
地形変化 |
貝塚(1998)による 縦の3本の破線の左・中央・右は、それぞれ10-3・1・103m/1000年(=mm/年)である。 |
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起 |
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@褶曲断層山脈(褶曲+逆断層) | 〜0.5 |
A逆断層地塊 | 1〜2 | ||
B横ずれ断層地塊 | 〜0.5 | ||
C曲隆山地 | 〜0.5 | ||
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@小波長の波状変形 | 〜1 | |
A小規模な傾動地塊化 | 〜1 | ||
B大波長の緩やかな曲動 | 〜0.3 | ||
C内陸への傾動(地震性隆起) | >1 | ||
Dそのほかの海岸 | 〜0.5 | ||
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@第四紀 | 〜1 |
A現在 | 〜3 | ||
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@河川流域 | 〜0.5 |
A海食 | 〜0.5 | ||
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@下刻 | 〜1 | |
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@後氷期 | 〜9 | |
A過去100年間 | 1〜2.5 | ||
B未来100年間 | 〜5 |
徐(1997)から 数値はメートル/100万年。化学的削剥は主に風化作用によるもので、機械的削剥は主に浸食作用による。風化作用は化学風化作用と物理風化作用に分けられるが、本質は化学風化作用である。風化作用と浸食作用の区別は恣意的であり、物理風化も含めて、機械的な(物理的な)浸食作用による物質移動量が大きい。この図は、機械的削剥の割合を大きくとってあるが、化学風化量と物理風化量の割合は環境条件によりきく異なることが知られている(一般に化学風化量<物理風化量ではあるが)。 |
陸と海 |
Compare Infobase Ltd.(HP/2012/11)による『World Physical Map』から |
〔The University of Michigan's Global Change CurriculumのIntroduction to Global Changeの『Global Change 1』の中の『Continents and Oceans: Topography and Isostasy』から〕 |
大陸 |
〔USGS - NASA Land Processes Distributed Active Archive Centerの中の『Data Products』の『Download Data』から〕 |
〔USGS - NASA Land Processes Distributed Active Archive Centerの中の『Data Products』の『Global 30 Arc-Second Elevation Data Set』から〕 |
海洋 |
海上保安庁海洋情報部による海底地形図から |
NGDCの中のGlobal Seafloor Topography から |
A three-dimensional map of the oceans(海底地形) 〔Seafriends Marine Conservation and Education Centreによるseafriendsの『oceanography』の中の『Oceanography: Oceans』から〕 海底の地形。海洋地殻が誕生する場である海嶺は、海底活火山脈である。主に太平洋の周囲にある海溝は、海洋地殻がマントルへ沈み込む場である。これらを含むプレート境界部で地震が多発する。 |