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最終更新日:2018年6月1日
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コンドライト| | 南極隕石| |
地球外物質(Extraterrestrial Astronomical Object)が地球(Earth)に落下(Fall)したものであるが、その大部分は小惑星帯(Asteroid Belt)に由来すると考えられている。月(Moon)や火星(Mars)に由来すると考えられるものも存在する。 石質(Stony)のものと鉄質(Iron)のものが代表的であるが、それらの混合したものもある。また、石質のうち、コンドリュール(Chondrule:またはコンドルール)と呼ばれる数ミリメートルの直径の顆粒状物質〔一度熔融した(Molten)ことを示す〕を含む特徴的な組織(Texture)を示すものはコンドライト(Chondrite)と呼ばれるが、これが最も典型的な隕石である。特に炭素質(Carbonaceous:水も多い)のものは始原的(Primitive)であると考えられ、その放射性同位体による放射年代(Radiometric Dating、Radioactive Dating)から地球の年齢である約46億年が推定されている。さらに、このような炭素質コンドライトの化学分析(Chemical Analysis)から、太陽系(Solar System)および宇宙(Space)の平均化学組成(Mean Chemical Composition)が求められている。 流星〔Meteor、Shooting Star:主に彗星(Comet)由来〕に起因するものも知られているが、両者の区分が明確ではないものもある。 日本では約50個程度が認定されているが、南極(Antarctica)のやまと山脈(大和山脈、Yamato Mountains、Queen Fabiola Mountains)付近で発見されたもの(やまと隕石、Yamato Meteorite)は16,700個に達すると言われている。世界では30,000個以上の記録があると言われるが、落下が確認されていないものの同定は難しいので、実際はもっと多いと考えられる。 なお、これらの隕石についての研究は、地球内部の物質(Substance of Interior Earth)を推定する上で貴重な情報を提供している。 |
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コンドライト| 鉱物組織| |
月からの隕石| 火星からの隕石| |
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隕石 |
日本の保有する隕石 ウィキペディアによる『隕石』から |
A meteorite is a natural object originating
in outer space that survives an impact with the Earth's surface
without being destroyed. While in space it is called a meteoroid.
When it enters the atmosphere, air resistance causes the body
to heat up and emit light, thus forming a fireball, also known
as a meteor or shooting star. The term bolide refers to either
an extraterrestrial body that collides with the Earth, or to
an exceptionally bright, fireball-like meteor regardless of whether
it ultimately impacts the surface. The meteorite is the source
of the light. Wikipediaによる『Meteorite』から |
隕石衝突 |
ウィキペディア(HP/2015/5)による『隕石衝突』から |
隕石の起源 |
隕石の年代 |
<図2>隕石のできた年齢。 コンドライトとその他の隕石とに分けてあります。『新版地学教育講座 第12巻 太陽系と惑星』(東海大学出版会、1995年)から引用し、加筆、再描画。 内田洋行教育総合研究所の学びの場.com(HP/2011/5)による『科学エッセイ:隕石の分類と太陽系のなりたち』から |
隕石の発見数 |
島(1998)による〔『隕石−宇宙からの贈りもの−』(11-15p)から〕 |
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数 | % | 数 | % | |
石質隕石 コンドライト エコンドライト |
892 822 70 |
93.7 86.3 7.4 |
1048 1023 25 |
58.3 56.9 1.4 |
隕鉄 | 49 | 5.1 | 689 | 38.3 |
石鉄隕石 | 11 | 1.2 | 61 | 3.4 |
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952 | 100.0 | 1798 | 100.0 |
1992年1月1日現在の集計を示す。なおこの表には、南極大陸で大量に発見された隕石(南極隕石)は含まれていない。(F.Heide & F.Wlotzka 『Meteorites』 Springer-Verlag, 1994, p.67 の資料をもとに作成) |
隕石の分類 |
METEOによる『主要隕石分類早見表』から |
大山による『隕石の話』の中の『(表)「隕石の分類」』から |
隕石の組成 |
(1) エンスタタイト・ コンドライト |
(2) ブロンザイト・ コンドライト |
(3) ハイパーシン・ コンドライト |
(4) アンホテライト |
(5) 炭素質コンドライト |
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SiO2 | 35.26 | 37.07 | 39.29 | 40.96 | 28.69 |
MgO | 17.48 | 23.62 | 24.78 | 25.70 | 19.77 |
FeO | - | 9.89 | 14.96 | 18.90 | 21.08 |
Al2O3 | 1.45 | 2.09 | 2.49 | 2.23 | 2.19 |
CaO | 0.95 | 1.75 | 1.62 | 1.62 | 1.92 |
Na2O | 1.01 | 0.99 | 0.93 | 0.84 | 0.22 |
K2O | 0.11 | 0.07 | 0.10 | 0.12 | 0.04 |
Cr2O3 | 0.47 | 0.54 | 0.55 | 0.59 | 0.44 |
MnO | 0.25 | 0.28 | 0.33 | 0.35 | 0.21 |
TiO2 | 0.06 | 0.15 | 0.12 | 0.18 | 0.09 |
P2O5 | 0.52 | 0.34 | 0.30 | 0.20 | 0.32 |
Fe | 24.13 | 16.21 | 6.68 | 1.46 | - |
Ni | 1.83 | 1.65 | 1.30 | 0.99 | 1.18 |
Co | 0.08 | 0.10 | 0.08 | 0.06 | 0.06 |
FeS | 14.20 | 5.21 | 6.46 | 6.36 | 7.67* |
C | 0.43 | - | 0.18 | - | 2.78 |
H2O | 1.17 | 0.39 | - | 0.13 | 12.42 |
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99.40 | 100.34 | 100.17 | 100.69 | 99.08 |
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33.15 | 27.20 | 22.42 | 20.18 | 21.25 |
Fe/Si (原子比) |
1.01 | 0.79 | 0.66 | 0.53 | 0.80 |
Si/Mg (原子比) |
1.35 | 1.05 | 1.06 | 1.07 | 0.97 |
FeO/認e (原子比) |
- | 0.27 | 0.52 | 0.73 | 0.77 |
(1) Indarch(Wiik, 1956) (2) Forest City(Mason and Wiik, 1956) (3) Modoc(Mason and Wiik, 1967) (4) Nas〔aの頭に¨〕(Mason and Wiik, 1964) (5) Murray(Wiik, 1956) * 炭素質コンドライトに含まれるSはFeSではなくSO42-の型をとっている。 |
コンドライト |
Murchison carbonaceous chondrites (23 gram fragment) 〔New England Meteoritical ServicesによるMeteorlab.comの『Current Lab Photo』の『Allende and Murchison』から〕 マーチソン炭素質コンドライト。 |
Chondrules 〔New England Meteoritical ServicesによるMeteorlab.comの『Meteoritics』から〕 コンドリュール。 |
大きさ:50×40×30mm、落下・発見年代:Fall・1969.2.8、落下・発見場所:Allende, Chihuahua Mexico。 〔東京大学総合研究博物館の中の『隕石』から〕 球状のものがコンドリュール(直径〜数mm)。 |
南極隕石 |
|2018|
概要 かつては南極で隕石はごく僅かしか見つかっていなかったが、1969年に日本の南極地域観測隊が大量に発見したことを切っ掛けに他の国も採集を始めた。南極隕石は2010年の時点で4万8000個あり、2010年の時点で見つかっている全ての隕石のおよそ77%を占めている。 南極隕石に対し、南極以外の場所で発見された隕石を非南極隕石という。非南極隕石と比べて、南極隕石の特長としては以下の3つの事柄が挙げられる。 1.数が多いこと 2.雪氷上にあるため発見しやすいこと 3.風化や汚染がほとんど進んでいないこと これら3つの特長は、隕石研究の分野に発展をもたらした。南極隕石は主に山脈の麓の裸氷帯で見つかる。これは南極に落ちた隕石が氷河や氷床によって特定の場所に集積されるためである、と考えられている。 |
南極隕石が採集された場所を示した地図 |
ウィキペディアによる『南極隕石』(HP/2018/6/1)から |