『フォールとファインド
隕石の発見・回収については2つのタイプがある。1つは、落下の様子が火球として目撃されたり(1986年7月29日香川県国分寺町に落下した国分寺隕石がその一例)、家の屋根をぶち抜いたり(1992年12月10日島根県美保関(みほのせき)町の民家に落下した美保関隕石がその一例)して、すぐに隕石が回収された場合で、このようなものをフォール(falls、落下隕石)という。これに対して、落下した時期はよくわからないが、後に発見されたような場合をファインド(finds、発見隕石)とよんでいる。これまでに調べられたフォールとファインドの集計と各隕石の割合を、表3-1に示す。
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数 | % | 数 | % | |
石質隕石 コンドライト エコンドライト |
892 822 70 |
93.7 86.3 7.4 |
1048 1023 25 |
58.3 56.9 1.4 |
隕鉄 | 49 | 5.1 | 689 | 38.3 |
石鉄隕石 | 11 | 1.2 | 61 | 3.4 |
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952 | 100.0 | 1798 | 100.0 |
1992年1月1日現在の集計を示す。なおこの表には、南極大陸で大量に発見された隕石(南極隕石)は含まれていない。(F.Heide & F.Wlotzka 『Meteorites』 Springer-Verlag, 1994, p.67 の資料をもとに作成) |