戻る<1|2|3|4|5|6|7|8|9|10|11|12|13|14|15<
|
配付プリント等 |
補足説明 |
|
〔Seafriends Marine Conservation and Education Centreによるseafriendsの『environment』の中の『Soil: use, sustainability and conservation』の『Soil: Geology』から〕 土壌のでき方。風化作用が重要であるが、土壌化のためには生物の働きが不可欠であり、その作用を土壌生成作用と呼ぶ。 |
〔Seafriends Marine Conservation and Education Centreによるseafriendsの『environment』の中の『Soil: use, sustainability and conservation』の『Soil: Geology』から〕 土壌断面:
※O層・A層・B層が生物の影響下にあるので、これらを土壌体(solum、複数はsola)と呼び、狭義の土壌とすることがある。 |
〔日本粘土学会の『粘土基礎講座T』の中の南條正巳氏による『7.土壌中の粘土鉱物』から〕 土壌生成因子(5因子)。これに『人為』を加える場合もある。 |
【FAO/UNESCO分類】 |
特 徴 |
分布 面積 〔億ha〕 |
分布 割合 〔%〕 |
|
ツンドラ・亜極地褐色森林土地帯 | コケ・地衣類・小灌木のみ植生。寒さのために農耕不可。 | 5.12 | 3.9 | |
沙漠土(塩類土・アルカリ土を含む) 【ゼロソル・イェルモソル】 |
養分が低くとくに窒素、リン酸、微量要素が不足。水不足で灌漑を必要とするが、二次的塩類化などに注意を要す。 | 21.04 | 16.2 | |
チェルノーゼム(栗色土、ブルニーゼム、赤色プレリーを含む) 【チェルノーゼム・カスタノーゼム】 |
物理的、化学的性質ともにバランスのとれた肥沃な土壌。広大な小麦地帯とアメリカのとうもろこし地帯に分布。 | 8.12 | 6.2 | |
非石灰質褐色土 | 粘土の多い下層土をもち、養分は高いが、物理的性質が悪いので耕土をよくほぐすことが大事である。 | 2.84 | 2.2 | |
ポドゾル(泥炭土、低腐植質グライ土、灰褐色ポドゾル土を含む) 【ポドゾル・ヒストソル】 |
養分が溶脱されて酸性を示す。中和のために石灰の施用を要す。寒冷な気候が耕作の制限因子である。 | 19.40 | 14.9 | |
赤黄色ポドゾル性土 【アクリソル】 |
養分の溶脱が激しく、酸性で、湿潤気候下で発達、粘土が表層から移動して下層に集積。 | 3.88 | 3.0 | |
ラトソル(地下水ラテライトなどを含む) 【フェラルソル】 |
風化と養分溶脱をもっとも激しく受け、リン酸に欠乏、湿潤熱帯における主要土壌。 | 24.72 | 19.0 | |
グルムソル土 地帯 |
グルムソル 【バーティソル】 |
養分に富むが物理的性質が悪い。透水性低く、排水不良。 |
|
|
テラロッサ【ルビソル】 | 石灰岩の上に生成された赤色で肥沃な土壌、物理的性質もよく、耕作も容易な土壌。 | |||
レンジナ・褐色森林土地帯 | レンジナ【レンジナ】 | 石灰岩や泥灰岩を材料にした土壌で肥沃度が高い。傾斜地に分布し、牧草地に利用されている。 |
|
|
褐色森林土【カンビソル】 | 湿潤冷温帯の中部ヨーロッパに広く分布。粘土移動やポドゾル化がない褐色な土壌断面をもち、中性ないし酸性。 | |||
アンドソル(黒ボク土) 【アンドソル】 |
火山灰からできた土壌で、容積重が軽く、リン酸を土壌に吸収、固定化する力が大きい。 | 0.28 | 0.2 | |
岩屑土(リトソル) 【リトソル】 |
岩石の上に載っているれきの多い未熟な土壌で、広い面積をもつが、耕地面積割合は低い。放牧地に利用。 | 26.92 | 20.7 | |
砂丘未熟土(レゴソル) 【レゴソル】 |
風の力によって砂、微砂が堆積したもの。海岸砂丘堆積物や新しい火山灰などからなる。 | 7.60 | 5.8 | |
沖積土 【フルビソル・グライソル】 |
河川の氾濫などで堆積された比較的新しい堆積物。肥沃度が高く、世界人口の1/3はこの土壌に食糧を依存している。 | 5.88 | 4.5 | |
<出典> 大塚紘雄・井上隆弘:世界の土壌、科学、58、p.611、岩波書店(1988)。 |