戻る|2|101112131415

第2回 水の惑星・奇跡の旅立ち

配付プリント等補足説明参考

配付プリント等

地球表面に液体の水がある理由は?

 液体の水が存在できる温度と圧力条件が適していたためであり、温度は太陽からの距離によって主に決まり(また、温室効果をもつ大気がどれだけ存在できたかも重要)、圧力は惑星の大きさによって主に決まる。つまり、次のような条件が重なったため。

1)地球の太陽から位置している距離が都合のよかった

 地球よりも内側に位置している金星では、表面は約500℃の高温のために水蒸気は宇宙空間に逃げてしまい、液体の水はほとんど存在できない。
 地球よりも外側に位置している火星では、太陽光強度が小さいために表面は低温であり、液体の水はほとんど存在できない。

2)地球の質量が水の存在に都合のよかった
 地球の重力は大気を宇宙空間に逃さない程度に大きい。
 火星は重力も小さく、大気圧は地球の1/150程度で非常に低い。


水の状態図はこちらも参照。

〔University of Colorado at BoulderのMark Williams氏による『SNOW HYDROLOGY (GEOG 4321): PHASES OF WATER』から〕

水の状態図〔縦軸:温度(K)−横軸:水蒸気圧(mbar)に金星(Venus)・地球(Earth)・火星(Mars)の表面環境条件を図示したもの。金星では水蒸気が、火星では水蒸気と氷が、それぞれ安定であり、どちらも液体の水は安定ではない。
〔0℃(摂氏) = 273.15 K(ケルビン)、1 kPa(キロパスカル = 10 mbar(ミリバール

補足説明

全般

太陽系の惑星炭素質コンドライトコンドリュール小惑星帯

【太陽系の惑星】

【炭素質コンドライト

コンドリュール(またはコンドルール)

小惑星帯

参考

隕石のフォールとファインドの割合コンドライトの化学組成ジャイアントインパクト説

【隕石のフォールとファインドの割合】
 隕石の落下(Meteorite fall)が記録された数と、過去に落下した隕石の発見が記録された数である。石質隕石は地球の岩石と類似するが、隕鉄は非常に異なるため、過去に落下した隕石の発見が記録された数の中の隕鉄の数は多い。これらの量比は、地球などの惑星における量比に近いと言われている。

【コンドライトの化学組成】
 コンドライト(Chondrite)は、コンドルールを持つ石質隕石であるが、隕石の代表的なものと言える。とくに炭素質コンドライト(Carbonaceous chondrite)は始原的なものとされ、太陽系の誕生に関連する情報を提供してくれるが、下の表のように水も多く含んでいる。

【ジャイアントインパクト説】


戻る