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島根県の中海と宍道湖に関連した情報を集めている。 今から20,000年前頃までの地史が明らかにされている。古宍道湖は5,000年前頃に、世界的な海進に伴う過程で誕生した。1635年(あるいは1939年)頃に、西に流れていた斐伊川(ひいかわ)は東に向きを変え、宍道湖と中海へ注ぐようになった。現在の塩分濃度は、いずれも汽水であるが、宍道湖の上層で1〜5‰−下層で5〜10‰程度であり、中海の上層で10〜20‰−下層で30‰程度である。ちなみに、日本海は33〜34‰程度である。 江戸時代、たたら製鉄に必要な鉄の採取方法としてかんな流しが大規模に行われたため、その影響で、河川による堆積物の流出が激しくなり、周辺地形に大きな影響を与えたと考えられている。 ‰(パーミル)は千分率で、10分の1にすれば%になる。なお、PSU(実用塩分単位)が、‰のかわりに使われることもある。 |
リンク |
自然環境 |
Google地図(HP/2013/6)による |
図 中海−大橋川−宍道湖における水塊構造の模式図 (引用:徳岡(2001),LAGUNA,8を一部改変) |
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貧酸素水塊の形成 |
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貧酸素水の遡上 |
図 塩分躍層の昇降と高塩分・貧酸素水の遡上 |
奈良教育大学教育学部地学教室陸水物理学・水圏環境科学研究室(藤井研究室)(HP/2013/9)による『宍道湖・中海の湖底貧酸素について』から |
中海干拓・淡水化事業 森山堤防・大海崎堤防の建設による湖流の変化 中海自然再生協議会による『中海自然再生全体構想』(2008/11)から |
環境省水環境部による『平成16年度 湖沼水質保全対策・総合レビュー検討調査 報告書【C 宍道湖・中海 編】』(2005/3)の『2章 調査結果(宍道湖・中海)』から |
地質 |
第1図 調査区域の地質略図.地質調査所の100万分の1日本地質図第3版(1992)を簡略化.●は砂の観察地点で,地名は,1.日野川河口,2.弓ヶ浜公園,3.弓ヶ浜中央,4.弓ヶ浜北部,5.山佐,6.飯梨川中流,7.飯梨川下流,8.北浦,9.千酌,10.野波,11.古浦,12.十六島,13.猪目,14.日御碕. 第2図 弓ヶ浜半島の地形・地質.楮原・今泉(2003)の図を簡略化,一部加筆. 須藤(2010/4)による『砂と砂浜の地域誌(23) 島根県東部の砂と砂浜−弓ヶ浜から島根半島へ』から |
地史 |
第3図 弓ヶ浜半島の形成過程.徳岡ほか(1990)の図を再構成し,一部加筆. 須藤(2010/4)による『砂と砂浜の地域誌(23) 島根県東部の砂と砂浜−弓ヶ浜から島根半島へ』から |
第7図 中海・宍道湖を中心とした古地理の変遷 徳岡ほか(1990/11)による『中海・宍道湖の地史と環境変化』から |