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第5回 奇岩にひそむ大気の謎

配付プリント等補足説明参考

配付プリント等

補足説明

全般

炭酸塩岩(おもに石灰岩)の分布刺胞動物であるサンゴの体サンゴと共生する褐虫藻サンゴ礁の分布

【炭酸塩岩(おもに石灰岩)の分布】
 炭酸塩岩Carbonate rockはほとんどの場合は石灰岩Limestoneであるが、ドロマイト(苦灰岩、ドロストーン、Dolomite、Dolostone)も一部に含まれる。

【刺胞動物であるサンゴの体】
 サンゴCoralは動物であるが、ポリプPolypに共生する褐虫藻Zooxanthella光合成Photosynthesisを行い、石灰質の骨格を形成する。

【サンゴと共生する褐虫藻】

【サンゴ礁の分布】
 サンゴ礁Coral reef)は造礁サンゴの群落によって作られた地形である。

参考

海水(表層)のpH大気CO2濃度と海水pHIPCCによるCO2上昇の予想海水酸性化による炭酸カルシウムの溶解予想

【海水(表層)のpH】
 海水SeawaterのpH水素イオン指数、水素イオン濃度指数、ピーエイチ、ピーエッチ、ペーハー(ドイツ語読み)pHは、7.5〜8.4程度の中性〜弱アルカリ性塩基Baseである。

【大気CO2濃度と海水pH】

【IPCCによるCO2上昇の予想】

【海水酸性化による炭酸カルシウムの溶解予想】
 海洋における炭酸塩Carbonate鉱物〔主に炭酸カルシウムCalcium carbonateの安定性については、炭酸塩補償深度Carbonate compensation depth、CCD)と呼ばれる深さより以深では溶解することが知られており、その深度は炭酸塩鉱物を含む生物組織の違いだけでなく、温度・圧力・イオン濃度〔反応に関係するカルシウムCalciumイオンと炭酸水素イオン(重炭酸イオン、炭酸水素塩、重炭酸塩、Bicarbonate、Hydrogencarbonate)など〕にも影響される。海水が酸性化すると、CCDはより浅くなり、さらに全般的に炭酸カルシウムは溶解しやすくなることが予想される。


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