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最終更新日:2017年1月26日
粘土(Clay)とは、粘性(粘度、Viscosity)と可塑性(塑性、Plasticity)を持つ天然産集合体(Natural
Aggregate)であり、構成粒子(鉱物、Mineral)は微粒(Fine-grained:一般に1000分の2ミリメートル以下)なものを指すのが普通である。 粘土を構成する鉱物は、風化作用(Weathering)などによって形成された微粒なものが主体であり、ケイ酸塩鉱物の中の層状ケイ酸塩鉱物(Sheet Silicate Mineral)に属する鉱物と、主に鉄の水酸化鉱物(Iron Hydroxide Mineral)とからなる。特に前者は粘土鉱物(Clay Mineral)と呼ばれる。 粘土鉱物と呼ばれる鉱物には、このように微粒な鉱物しか知られていないものと、粗粒なものも知られているものとがある。例えば、雲母(うんも、Mica)は様々な岩石(Rock)を構成して広く産出するが、微粒のものも粗粒のものも普通に存在する。ただし、微粒と粗粒では、その性質が異なることが多い。 また、粘土鉱物は陶磁器(Porcelain、Pottery)などの原料(Raw Material)を構成する主要な鉱物である。 |
■北川隆司 氏 2009年8月(膵癌)ご逝去(享年60歳)
■白水晴雄 先生 2006年6月(急性腎不全)ご逝去(享年80歳)
リンク |
全般 | 1:1層 | 2:1層 | その他 |
全般| 混合層鉱物| |
カオリナイトなど| 蛇紋石グループ| ハロイサイト| |
ろう石| 滑石| 雲母| 緑泥石| スメクタイト・グループ| バーミキュライト| |
ベントナイト| マスムーブメント| コロイド| その他| |
粘土(clay) |
※主な粘土鉱物は、珪酸塩鉱物の中のフィロ珪酸塩(別名は層状珪酸塩)鉱物に属する。 白水(1988)による『粘土鉱物学』から(リンクはフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』) |
粘土鉱物(clay mineral) |
〔日本粘土学会の中の『粘土基礎講座T』の『1.粘土の構造と化学組成(上原誠一郎:九州大学)』から〕 カオリナイト(Kaolinite)、蛇紋石(Serpentine group)、ハロイサイト(Halloysite)、葉ろう石(Pyrophyllite)、滑石(Talc)、雲母(Mica)、脆雲母(Brittle Mica)、緑泥石(Chlorite group)、スメクタイト(Smectite)〔⇒モンモリロン石(Montmorillonite)〕、バーミキュライト(Vermiculite)(リンクはフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』) |
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〔L.J. Poppe, V.F. Paskevich, J.C. Hathaway, and D.S. Blackwoodの諸氏による。U. S. Geological Survey Open-File Report 01-041の『A Laboratory Manual for X-Ray Powder Diffraction』から〕 |
白水(1988)による『粘土鉱物学』をもとにまとめたもの |
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混合層鉱物 |
混合層粘土鉱物 |
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混合層粘土鉱物のX線回折プロフィル |
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混合層粘土鉱物(イライト/スメクタイト) |
混合層粘土鉱物(緑泥石/スメクタイト) |
混合層構造の判定図(渡辺の図) |
混合層構造の判定図(富田の図) |
河野(HP/2013/12)による『粘土鉱物学の基礎 (2):粘土鉱物の構造』から |
コロイド・ゾル・ゲル |
微小な量を表わすために統一原子質量単位(unified atomic mass unit、u、ダルトン、ドルトン、dalton、Da)が使われる場合がある。炭素12原子の質量の1/12と定義されている。m(12C) = 12 u = 12 Da、1u≒1.66×10-27kg。〔リンクはウィキペディア〕
Malvern Instruments Ltdによる『コロイドとは何か』(一部訂正)から |
ウィキペディアによる『分散系』などから |
群馬工業専門学校物質工学科による『化学の世界にふれてみよう−目では見えない微粒子、分子、イオンを分ける−』から |