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最終更新日:2018年12月22日
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大気汚染の歴史| |
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粒子状物質| |
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大気汚染(Air Pollution)は、公害(Pollution)のような地域環境問題(Local
Environmental Issue)の中の典型的な問題である。汚染物質の移動速度は気体である大気中で最も大きいため、汚染が拡大する速度も最も大きい。従って、環境問題は大気汚染から始まることが多い。 現在の地球環境問題(Global Environmental Issue)の温暖化(Global Warming:CO2等による)やオゾン層破壊(Stratospheric Ozone Depletion:フロン等による)や酸性雨〔Acid Rain:硫黄酸化物(SOx)・窒素酸化物(NOx)等による〕などは、大気を経由した汚染(または負荷)物質(Pollutant)によって引き起こされている。これらも大気汚染であるが、一般的にはこのような表現は用いられないことが普通である。いずれにしても、汚染物質は化石燃料〔Fossil Fuel:石油(Oil)・石炭(Coal)・天然ガス(Natural Gas)〕の消費に伴って発生する場合が多く、特に二酸化炭素(CO2)による温室効果(Greenhouse Effect)を含む気候変動(Climate Change)問題に最も大きな関心が集まっている。 地域的な環境問題では、自動車排気ガス(Exhaust Gas)および工場等からの排出ガスが汚染(または負荷)物質の主要な源である。これらから発生するオキシダント(Oxidant)や浮遊粒子状物質(Particulate、Suspended Particulate Matter)等による健康被害(Health Hazard)が最も重要な問題である。この場合にも、化石燃料の消費に伴う場合が最も多い。 |
リンク |
全般 | エーロゾル | オキシダント | その他 |
全般| 環境基準| 空気質指数| 観測データ| |
エーロゾル| 浮遊粒子状物質(SPM)| PM2.5| バイオエアロゾル| |
光化学スモッグ| オキシダント|オゾン| |
自動車排気ガス| 排ガス処理| マスキー法| 領域化学輸送モデル| その他 |
【浮遊粒子状物質】〔SPM(Suspended Particulate Matter)〕
大気汚染の歴史 |
●第二次世界大戦前の大気汚染 | |
1890年頃 | 足尾銅山鉱毒事件 |
1900年頃 | 愛媛県別子銅山における煙害 |
1910年頃 | 日立鉱山における煙害 |
1880〜1920年頃 | 工場立地による局地的大気汚染 |
1880〜1932年 | 公害反対運動と大気汚染防止措置 |
●高度経済成長前半の大気汚染 | |
1955〜1964年 | 高度経済成長による産業の重工業化と大気汚染 |
1960年代前半 | 四日市の大気汚染 |
1962年 | ばい煙の排出の規制等に関する法律の成立 |
●高度経済成長と公害の激化 | |
1967年 | 公害対策基本法の成立 |
1968年 | 大気汚染防止法の成立 |
1969年 | SO2に係る環境基準の設定と達成に向けた様々な対応策 |
1970年 |
光化学スモッグの頻発 公害国会の召集 |
1971年 | 環境庁の発足 |
1972年 | 四日市公害裁判の判決 |
1973年 | 公害健康被害補償法の制定 |
1974年 | 硫黄酸化物(SOx)総量 規制の導入 |
1950〜1974年頃 | 大気汚染の克服に各々が果たした役割と努力 |
●石油危機と安定経済成長期以降の大気汚染 | |
1978年 |
日本版マスキー法(自動車排出ガス規制)の実現 二酸化窒素(NO2)の大気環境基準の改定 |
1981年 | 窒素酸化物(NOx)総量 規制の導入 |
●都市・生活型大気汚染 ●地球化時代の大気汚染 |
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1985年 | オゾン層の保護のためのウィーン条約の採択 |
1987年 |
公害健康被害補償法の一部改正 WCEDレポート(持続可能な開発)の提出 |
1992年 |
地球サミットの開催 自動車NOx法の制定 |
1993年 | 環境基本法の制定 |
1996年 | 有害大気汚染物質に対する環境リスク対策 |
1998年 | 地球温暖化対策推進法の制定 |
●環境省の発足(2001年)と大気汚染対策 | |
2000年 | グリーン購入法の制定 |
2001年 | 自動車NOx法の一部改正 |
エーロゾル(エアロゾル、aerosol) |
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(disperse medium) |
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〔【例】オパール、など〕 |
〔【例】発泡スチロール、など〕 |
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水⇒ヒドロゾル/ヒドロゲル 有機溶媒⇒オルガノゾル/オルガノゲル 〔ゲルの【例】ゼリー、豆腐、コンニャク、シリカゲル、ナパーム、など〕 |
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〔【例】絵具、泥水、泥漿、墨汁、など〕 |
〔【例】木工ボンド、アクリル絵具、牛乳、マヨネーズ、ハンドクリーム、血液、など〕 |
〔【例】ホイップクリーム、など〕 |
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〔【例】霧、煙霧、靄(ミスト)、煙、粉塵、スプレー、黄砂の一部、など〕 |
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エアロゾルの微粒子(分散質)の大きさは10nm(=10万分の1mm)〜1mm程度。 |
粒子状物質(particulate matter、PM) |
PMの大きさ(人髪や海岸細砂との比較)(概念図) (出典:USEPA資料) |
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環境省による『微小粒子状物質(PM2.5)に関する情報』(HP/2017/12/17)から |
PM10, SPM, PM2.5の分級(捕集効率)特性。SPMはPM6.5 - 7.0に相当する。 ウィキペディア(HP/2013/2)による『粒子状物質』から。 |
Global satellite-derived map of PM2.5 averaged over 2001-2006. Credit: Dalhousie University, Aaron van Donkelaar Voiland(HP/2011/5)による『New Map Offers a Global View of Health-Sapping Air Pollution』(2010/9)から |
〔(独)産業技術総合研究所化学物質リスク管理研究センターの岸本充生氏による『浮遊粒子状物質による健康影響の定量評価の現状と課題』から〕 |
光化学スモッグ |
三重県による『光化学スモッグ』(HP/2018/12/22)から |
コトバンクによる『光化学スモッグ』(HP/2018/12/22)から |
一酸化炭素 |
(上から、4-6月、7-9月、10-12月、1-3月) NASAのEarth Observatory(HP/2011/5)による『Seasonal Carbon Monoxide Measurements』(2004/5)から |
領域化学輸送モデル |
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眞木貴史による『4.データ同化と大気輸送モデル』(2014/11)から |
表 5.2.1. 本節で紹介する論文で述べられている3次元化学輸送モデルの概要 環境省による『5. 化学輸送モデル』(2014?)から |
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第2回光化学オキシダント調査検討会による『資料1-1 予測モデルの概要、開発の経緯』(2011/10/26)から |