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最終更新日:2017年3月12日
有機化合物(Organic Compound)とは、炭素原子(Carbon Atom)が基本構造を作る化合物の総称であり、そうでないものは無機化合物(Inorganic Compound)と呼ぶ。歴史的には、生物(Living Organism)のみが生成し得る化学物質を指していたが、人工的に生成できるものが増えたため、このような定義に変えられた。ただし、石墨(Graphite)・ダイヤモンド(Diamond)・方解石(Calcite:炭酸カルシウム)などの鉱物(Mineral)や二酸化炭素(CO2)などの気体(Gas)やその他のいくつかの化合物は無機化合物として扱われている。 現在の(Modern)生物の体はもちろん、過去の(Ancient)生物体から形成された物質〔化石燃料(Fossil Fuel)など〕も、有機化合物から構成されている。炭素原子が連続的に配列して様々な構造を作るため、無機化合物に比べて、圧倒的に種類が多い。 単に有機物(Organic Matter)と呼ぶことも多いが、このような物質を対象とした化学は有機化学(Organic Chemistry)と呼ばれる。 |
リンク |
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【揮発性有機化合物】(VOCs、Volatile organic compound)
有機物(有機化合物)の定義 |
(1)18世紀頃まで…生物由来の物質を有機物と呼んだ。ただし、有機物と言う名称はベルセリウス(Berzelius)が19世紀に提唱。 ウィキペディア(HP/2011/10)による『有機化合物』から |
炭化水素 |
炭素数1から14までのアルカンの融点(青)と沸点(ピンク)。縦軸は温度 (℃) 1=メタン、2=エタン、3=プロパン、4=ブタン、5=ペンタン、… (天然ガスの主成分はメタン) ウィキペディア(HP/2015/5)による『アルカン』から |
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鎖状 (鎖式炭化水素) |
単のみ (飽和炭化水素) |
鎖式飽和炭化水素 総称 - パラフィン類 |
アルカン(CnH2n+2:C-C単結合) | メタン、エタン、プロパン、ブタン |
単と多重 (不飽和化合物) |
鎖式不飽和炭化水素 総称 - オレフィン類 |
アルケン (モノエン化合、CnH2n:C=C二重結合) |
エチレン、プロピレン、ブテン | |
アルキン (モノイン化合、CnH2n-2:C≡C三重結合:アセチレン系) |
アセチレン、プロピン、ブチン | |||
環 (環式炭化水素) |
単のみ (飽和炭化水素) |
環式飽和炭化水素 (脂環式) |
シクロアルカン(CnH2n) (シクロパラフィン:ナフテン系) |
シクプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン |
単と多重 (不飽和化合物) |
環式不飽和炭化水素 |
シクロアルケン (モノシクロモノエン化合物、CnH2n-2) |
シクロブテン | |
シクロアルキン (モノシクロモノイン化合物、CnH2n-4) |
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環式不飽和炭化水素 (芳香族) |
二重結合を含む(ベンゼン核を持つ)同族体(CnH2n-6) | アレーン、ベンゼン系、トルエン、ナフタレン | ||
ウィキペディア(HP/2011/4)による『炭化水素』から |
炭水化物 |
ウィキペディア(HP/2012/4)による『炭水化物』から |