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最終更新日:2017年2月28日
いわゆる地球環境問題(Global Environmental Problem)の悪化(Deterioration)に伴って環境(Environment)という言葉も頻繁に使われるようになってきた。 環境とは、主体(Subject)を取り巻くものである。例えば、主体を人(Humans:集合としての:人類)とすれば、その環境は人の周囲にあるすべてであるが、一般には自然環境(Natural Environment)や地球環境(Earth Environment)を指すことが多い。例えば、個人(Individual)を主体とすれば、他の人も環境に含まれるので、社会環境(Social Environment)なども対象となる。さらに、個人の体の一部を主体として定義することもできる。 一般的に使われている環境という言葉は、暗に人類を主体にしている場合が多い。生物(Organism)全体をも主体とすることもできるが、そのような例は少ないように思われる。 いずれにしても、特にその問題を議論する場合には、主体を明確にしておかないと議論がかみ合わないので注意する必要がある。 |
リンク |
環境の定義 |
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「環境」の5要素: 石上(2011)による『「環境」の定義について』から |
環境とは、すべての命ある存在が生きていくのに必要な外的な条件や影響の全体をあらわし、人間社会を主体として考えるならば、その社会的文化的環境と自然的化学的物理的環境を指し示す概念である。 |
環境 |
図 日本列島過去2000年間の社会・人口と人間−自然関係の変化 湯本(2012)による『日本列島における人間−自然相互関係の歴史的・文化的検討』から |
図1 人間とそれを取り巻く自然環境・社会環境から成る相互作用系 徳島大学工学部(2010/1)による『エコシステム工学とは』から |