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【ち】
- 地球温暖化(global warming)F
『図94(略)に示すようにCO2などの温室効果ガスが増加することにより地球の気温が上昇する現象をいい、温室効果ガスとしては炭酸ガス、一酸化二窒素N2O、メタン、フロンなどがあげられている。大気中のCO2濃度は産業革命を契機に上昇しはじめ、1900年以降は増え方が速くなっている。ちなみに18世紀末の産業革命時の280ppmから、1990年には355ppmにも増加している。この上昇傾向は化石燃料燃焼の増加傾向と相似であることから、化石燃料の燃焼量の増加が地球温暖化の主因ではないかと言われている。CO2濃度が1990年の2倍に達すると、地球の平均気温は1.5℃から4.5℃上昇するとの試算もある。地球温暖化により、@地球規模の降雨パターンの変化による乾燥化、湿潤化などの気候変動、A生態系の変化、穀倉地帯の旱魃化による食糧生産量の減少、B氷河融解や海水温度上昇により海面水位の上昇の結果、沿岸地域の水没などの大きな弊害を生じることが憂慮されている。』
→『地球温暖化とは』のページを参照。
⇒小宮山(1995)による
⇒佐和(1997)による
⇒(温暖化の原因)宇沢(1995)による
- 地球環境学
⇒高橋(1998)による
- 地球環境問題
⇒住(1996)による
- 地球生態学
⇒和田(2002)による
- 地生態学
⇒佐々木(2003)による
- 窒素酸化物(nitrogen oxide)F
『通常NOxと略称され、燃料の燃焼において窒素が酸素と反応して生成する酸化物の総称。窒素酸化物としては種々の化合物があり、大気の構成要素として知られているのは亜酸化窒素N2O、一酸化窒素NOおよび二酸化窒素NO2で、大気汚染物資として問題になるのは通常一酸化窒素と二酸化窒素である。したがって、公害関係からしてはNOxといえば、NOとNO2のことを指している。しかし、最近N2Oが温室効果を有することから、その発生と抑制も注目されるところとなっている。窒素は可燃成分と燃焼反応しないが、高温の燃焼反応過程で、燃焼用空気中の窒素N2や燃料中の窒素化合物という不燃物が、酸素O2と酸化反応して、まず、NOという形で生成され、煙道ガス中においてもNOの一部がさらに酸化されてNO2となるが、大部分はNOの形で排ガスとともに大気中に排出され、排出されたNOは空気中のO2と結び付いてNO2となる。このNOやNO2は動植物にとって有害成分であり、NO2は光化学反応に大きく作用して大気汚染に大きく関与する。なお、燃焼過程において空気中の窒素と酸素が反応して生成するものをサーマルNOx、燃料中に含有する窒素化合物に起因するものをフューエルNOxという。NOxの環境基準はNO2で1時間値の1日平均値が0.04〜0.06ppmまでのゾーン内またはそれ以下であることとされている。』
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