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地質調査法とは(Geological Survey Method)

最終更新日:2017年2月14日

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 地質(Geology)とは、地圏(Geosphere)地殻(Crust)基盤岩(Basement Rock、Bedrock)表層の岩石(Rock)種類(Type)とその年代(Age)などの特徴を指す。地質調査(Geological Survey)とは、地表を踏査(Walk-over Survey)することにより、主に露頭(Outcrop)において3次元的な地質のありようを肉眼によって調べることであり、その結果は地質図〔Geologic Map、Geological Map:柱状図(Column、Columnar Section)なども含む〕の形にまとめて示される。例えば、堆積岩(Sedimentary Rock)のような地層(Stratum)や、岩脈(Dike、Dyke)や、断層(Fault)節理(Joint)などの割れ目(Fracture)や、肉眼で観察できる組織(Texture)が示す構造(Structure)など、平面で表現できる特徴はその面の走向(Strike)傾斜(Dip)のような情報で表わされる。一般に、ハンマー(Hammer:岩石を採取したり新鮮な岩石部分を観察したりするために使う)クリノメーター(Clinometer、Inclinometer:走向傾斜方位を測るために使う)野帳(Fieldnote、フィールドノート)(観察事項を記録するために使う)が必須の道具である。地形図(Topographic Map)上に踏査ルートに沿って野外で観察した地質情報を記入したルートマップ(Route Map)を作成するまでを、ここでは狭義地質調査(法)(Geological Survey Method)と呼ぶ。ルートマップ等の野外データを用いて、室内で記号・模様などを使ってその記録を整理し、未踏査部分や被覆物のために調査できない部分〔例えば、植生(Vegetation)人工物(Artificial Structure)土壌(Soil)等に覆われている場所〕については、地質図学(Geologic Mapping)の手法を用いて外挿し、2次元地質図として完成させる。最終的に地質図原図を完成させるまでを広義地質調査(法)とここでは呼ぶ。ただし、熟練者は広義の内容も野外で行うことが多い。実際には、野外における地質調査だけから地質図を完成させるのは困難であるため、野外で採取した試料を実験室に持ち帰り様々な手法岩石試料(Rock Sample、Rock Specimen)を厚さ0.02〜0.03ミリメートルの厚さの薄片(Thin Section)に加工して偏光顕微鏡(Polarized Optical Microscope)観察によって鉱物の同定(Mineral Identification)成因の推定(Estimate of Genesis)を行ったり、X線粉末回折法(XRD、X-ray Diffraction Technique)によって鉱物の同定を行ったり、化石(Fossil)や様々な年代測定法(Dating Method)によって生成時代を決定したり、など〕を用いて調べることが普通である。 さまざまな機器を用いた探査(Exploration:物理探査や化学探査など)ボーリング掘削(Boring Digging)なども併用した地下構造(Subsurface Structure)の調査も地質調査と呼ぶことがある。この場合、地表踏査の後に行われる。さらに、地表踏査の前にリモートセンシング手法〔Remote Sensing:人工衛星写真(Artificial Satellite Photograph、Satellite Imagery)航空写真(Aircraft Photograph、Aerial Photography)などを利用〕を用いた地質調査のための調査を行うことも多い。 実際には、例えば、日本では全国的に5万分の1(1:50,000)程度の縮尺(Scale)地質図は作成済みであるので、そのような地質図(および対象地域周辺に対する過去の研究結果)を利用した上で地表踏査を行うのが一般的である。

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1985

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