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最終更新日:2017年4月19日
主に高校(高等学校、Secondary School、 Upper Secondary School、High
School)での教科区分(Subject Division)による、地学教育(Earth Science Education)分野関連情報を集めている。 なお、『地学』(Chigaku)は高校理科での科目名に主として使われているが、大学では『地球科学』(Earth Science)と呼ぶことが多い。『地学』は教育システムの名称と考えた方が良い。大学でも、『地学』と言った方が判り易い場合には、この言葉が用いられる。『地学』と『地球科学』とでは、必ずしも含まれる学問分野は同じではないが(例えば、『地学』に必ず含まれる天文学関連の内容は、大学の『地球科学』では限られる)、ほぼ同じ意味で使われることが多い。 |
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学習指導要領 |
第8節「地学基礎」
「地学基礎」の目標は,日常生活や社会と関連を図りながら地球や地球を取り巻く環境への関心を高め,目的意識をもって観察,実験などを行い,地学的に探究する能力と態度を育てるとともに,地学の基本的な概念や原理・法則を理解させ,科学的な見方や考え方を養うことである。 「日常生活や社会との関連を図りながら地球や地球を取り巻く環境への関心を高め」とあるのは,この科目で学習した内容が日常生活や社会とかかわることを示すことで,地球や地球を取り巻く環境について関心を高め,地学を学習する動機付けとすることを示している。地球は,絶え間ない活動により常に変動しているだけではなく,近年では人間の諸活動による影響を受けるようになってきている。地学的な事物・現象が,生物や人間の生存に適した地球環境の形成に密接に関連していることを学ぶことを通して,地球や地球を取り巻く環境への関心を高めることをねらいとしている。 「目的意識をもって観察,実験などを行い」とあるのは,地学的な事物・現象についての観察,実験などを生徒がねらいを明確にして行うことを通して,地球や地球を取り巻く環境を理解させ,地学的に探究する能力や態度,方法を身に付けさせることを示している。観察,実験などの探究的な活動を通して科学の方法を習得させ,地学的に探究する能力と態度を育てようとするものであり,地球や地球を取り巻く環境に対する関心も,しっかりとしたねらいをもって行う観察,実験などによって一層高めることができる。なお,地学的な事物・現象については,生徒が直接観察や調査をすることが難しいものも含まれるため,地球や宇宙に関する調査,観測などにより得られた情報や資料を基にした実習も大切である。 「地学的に探究する能力と態度を育てる」とあるのは,地学的な事物・現象の中から問題を見いだし,観察,実験などを通して探究の過程をたどらせることによって科学の方法を習得させ,地学的に探究する能力と態度を育てることを示している。地学では野外の事物・現象から直接得られる情報が出発点になっていることが多いので,探究の方法として野外観察を行うことが重要である。 「地学の基本的な概念や原理・法則を理解させ」とあるのは,観察,実験などを通して地球や地球を取り巻く環境に関する原理・法則を見いださせるとともに,基本的な概念を理解させることを示している。地学的な事物・現象を単なる知識として理解させることが目的ではなく,それらを宇宙の誕生から現在の地球に至るまでの時間的な推移の中で追究し,空間的な広がりの中でとらえる地学的な見方や考え方を養うことが重要である。 「科学的な見方や考え方を養う」とあるのは,理科の「基礎を付した科目」共通の目標であり,「地学基礎」おいては,上記のことを踏まえて地学の基本的な概念や原理・法則を理解させて,地学的な見方や考え方を養うことを示している。 4 「地学基礎」の内容の構成とその取扱い 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
アについては,中学校理科との継続性を考慮するとともに,観察,実験などを通して,地学の基本的な概念の形成を図り,地学的に探究する方法の習得を通して,科学的な思考力,判断力及び表現力を育成することを示したものである。 イについては,各項目の学習活動と関連させながら観察,実験などを行うとともに,それらを通して,自然の事物・現象の中に問題を見いだし,情報を収集し,それらを適切に処理して規則性を発見したり,認識を深めたりするなど,自然を探究する過程を踏ませることが大切であり,探究の方法を実際に用いる中で,科学的に探究する能力の育成を図ることを示したものである。なお,地学的な事物・現象には,生徒が直接観察や調査をすることが難しいものも含まれるため,地学に関する調査,観測などにより得られた情報や資料を基にした実習などによる探究活動も大切である。 各探究活動では,情報の収集,仮説の設定,実験の計画,野外観察,調査,データの分析・解釈,推論などの探究の方法を課題の特質に応じて適宜取り上げ,具体的な課題の解決の場面でこれらの方法を用いることができるよう扱う必要がある。なお,地学が対象とする事物・現象では,実験室等で再現することが困難なことが多いため,野外観察については積極的に取り上げることが望まれる。 探究活動の実施に当たっては,生徒が主体的に課題に取り組み,自ら考え,課題を解決する喜びを味わうことができるようにするとともに,報告書を作成させたり発表を行う機会を設けたりして,論理的な思考力や表現力の育成を図ることが大切である。 また,解決すべき課題についての情報の収集・検索,結果の集計・処理などにおいて,コンピュータや情報通信ネットワークなどの効果的な活用を図る。なお,情報の収集・検索を行う場合には,情報源や情報の信頼度について検討を加え,引用の際には引用部分や出典を明確にするよう指導する。 第9節「地学」
アについては,「地学基礎」との関係を考慮しながら,観察,実験などを通して,地学の基本的な概念の形成を図り,地学的に探究する方法の習得を通して,科学的な思考力,判断力及び表現力を育成することを示したものである。 イについては,各項目の学習活動と関連させながら観察,実験などを行うとともに,それらを通して,自然の事物・現象の中に問題を見いだし,情報を収集し,それらを適切に処理して規則性を発見したり,認識を深めたりするなど,自然を探究する過程を踏ませることが大切であり,探究の方法を実際に用いる中で,科学的に探究する能力の育成を図ることの重要性を示したものである。なお,地学的な事物・現象には,生徒が直接観察や調査をすることが難しいものも含まれるため,地球や宇宙に関する調査,観測などにより得られた情報や資料を基にした実習などによる探究活動も大切である。 各探究活動では,情報の収集,仮説の設定,実験の計画,野外観察,調査,データの分析・解釈,推論などの探究の方法を課題の特質に応じて適宜取り上げ,具体的な課題の解決の場面でこれらの方法を用いることができるよう扱う必要がある。なお,地学が対象とする事物・現象では,実験室等で再現することが困難なことが多いため,野外観察については積極的に取り上げることが望まれる。 探究活動の実施に当たっては,生徒が主体的に課題に取り組み,自ら考え,課題を解決する喜びを味わうことができるようにするとともに,報告書を作成させたり発表を行う機会を設けたりして,論理的な思考力や表現力の育成を図ることが大切である。 また,解決すべき課題についての情報の収集・検索,計測・制御,結果の集計・処理などにおいて,コンピュータや情報通信ネットワークなどの効果的な活用を図る。 なお,情報の収集・検索を行う場合には,情報源や情報の信頼度について検討を加え,引用の際には引用部分や出典を明確にするよう指導する。 文部科学省による『高等学校学習指導要領解説 理科編』(2009/7)から |
第9 地学 文部科学省による『高等学校学習指導要領』(2009/3)から |
地球科学 |
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40 | 自然科学 | 50 | 技術、工学 |
450 | 地球科学、地学 | 560 | 金属工学、鉱山工学 |
451 | 気象学 | 561 | 採鉱、選鉱 |
452 | 海洋学 | 562 | 各種の金属鉱床・採掘 |
453 | 地震学 | 563 | 冶金、合金 |
454 | 地形学 | 564 | 鉄鋼 |
455 | 地質学 | 565 | 非鉄金属 |
456 | 地史学、層位学 | 566 | 金属加工. 製造冶金 |
457 | 古生物学、化石 | 567 | 石炭 |
458 | 岩石学 | 568 | 石油 |
459 | 鉱物学 | 569 | 非金属鉱物. 土石採取業 |
地球惑星科学の5つの柱 日本地球惑星科学連合(HP/2015/4)による『地球惑星科学とは』から |
Wikipedia(HP/2015/4)による『学問の一覧』から |
Wikipedia(HP/2015/4)による『Earth science』から |
ウィキペディア(HP/2015/4)による『地球科学』から |
地球科学(ちきゅうかがく、earth science)とは、地球を研究対象とした自然科学の一分野であり、近年では太陽系に関する研究も含めて地球惑星科学 (earth planetary science) ということが多くなってきている。また日本では、ほぼ同義で主に高等学校での科目名や大学での学科名としての地学という呼び名が一般的に用いられてきた。 分野 ウィキペディアによる『地球科学』から |
大学院(研究科)の工学(大分類)の鉱山学関係(中分類)の専攻(小分類)
大学(学部)の工学(大分類)の鉱山学関係(中分類)の学科(小分類)
文部科学省による『平成17年度学校基本調査 学部系統分類表』から |