戻る|5|101112131415

第5回 奇岩にひそむ大気の謎

配付プリント等補足説明参考

配付プリント等

補足説明

全般

炭酸塩岩(おもに石灰岩)の分布刺胞動物であるサンゴの体サンゴと共生する褐虫藻サンゴ礁の分布

【炭酸塩岩(おもに石灰岩)の分布】
 炭酸塩岩(Carbonate rock)はほとんどの場合は石灰岩(Limestone)であるが、ドロマイト(苦灰岩、ドロストーン、Dolomite、Dolostone)も一部に含まれる。

【刺胞動物であるサンゴの体】
 サンゴ(Coral)は動物であるが、ポリプ(Polyp)に共生する褐虫藻(Zooxanthella)が光合成(Photosynthesis)を行い、石灰質の骨格を形成する。

【サンゴと共生する褐虫藻】

【サンゴ礁の分布】
 サンゴ礁(Coral reef)は造礁サンゴの群落によって作られた地形である。

参考

海水(表層)のpH大気CO2濃度と海水pHIPCCによるCO2上昇の予想海水酸性化による炭酸カルシウムの溶解予想桂林炭素循環海洋堆積物
茅根 創(1990):地球規模のCO2循環におけるサンゴ礁の役割地質ニュース436号、6-16.(2011年3月号で廃刊)
山田興一(1993):サンゴ礁CO2吸収/放出説の論点地質ニュース465号、43-44.(2011年3月号で廃刊)

【海水(表層)のpH】
 海水(Seawater)のpH〔水素イオン指数、水素イオン濃度指数、ピーエイチ、ピーエッチ、ペーハー(ドイツ語読み)、pH〕は、7.5〜8.4程度の中性〜弱アルカリ性(塩基、Base)である。

【大気CO2濃度と海水pH】

【IPCCによるCO2上昇の予想】

【海水酸性化による炭酸カルシウムの溶解予想】
 海洋における炭酸塩(Carbonate)鉱物〔主に炭酸カルシウム(Calcium carbonate)の安定性については、炭酸塩補償深度(Carbonate compensation depth、CCD)と呼ばれる深さより以深では溶解することが知られており、その深度は炭酸塩鉱物を含む生物組織の違いだけでなく、温度・圧力・イオン濃度〔反応に関係するカルシウム(Calcium)イオンと炭酸水素イオン(重炭酸イオン、炭酸水素塩、重炭酸塩、Bicarbonate、Hydrogencarbonate)など〕にも影響される。海水が酸性化すると、CCDはより浅くなり、さらに全般的に炭酸カルシウムは溶解しやすくなることが予想される。

【桂林】

【炭素循環】

【海洋堆積物】


戻る