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第5回 火成岩について

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補足説明

全般

基本的な火成岩

【基本的な火成岩】

参考

火成岩の分類ボーウェンの反応系列

【火成岩の分類
 火成岩の分類では、一般に、横軸にシリカ(silica、二酸化ケイ素)成分(SiO2)をとり、縦軸に生成深度粒径)をとる。シリカが多くて粗粒(径数mm程度)なものは、大陸地殻の代表的な岩石である花崗岩(地下でゆっくりと冷えて形成された深成岩の一種)であり、シリカが少なくて細粒(粒子が肉眼で判別しにくい程度)のものは、海洋地殻の代表的な岩石である玄武岩(地表付近で速く冷えて形成された火山岩の一種)である。
 マグマから鉱物が晶出する順序はおおよそ決まっており、比較的シリカ成分の少ないものほど早期に晶出するが、火成岩を構成する鉱物の晶出順序を最初に明らかにしたBowenの業績を称え、これはボーウェンの反応系列(Bowen's reaction series)と呼ばれる。シリカ成分の量は構成鉱物の種類と密接に関連している。

【ボーウェンの反応系列】(Bowen's reaction series)
 カナダの岩石学者のNorman L. Bowen(1887 - 1956)が、マグマから(冷却に伴って)鉱物が晶出する順序をまとめたもの。
 かんらん石(olivine)→輝石(pyroxene)→角閃石(amphibole)→黒雲母(biotite)のように、まったく結晶構造の異なる鉱物へと変化していく不連続系列と、斜長石(plagioclase)のCaに富むものからNaに富むものへのように、結晶構造は同じだが組成の異なるもの(固溶体という)へと変化していく連続系列の2つの系列が並列して進み、最後には白雲母(muscovite)・カリ長石(K-feldspar)・石英(quartz)が主体となる。


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