戻る＜１｜２｜３｜４｜５｜６｜７｜８｜９｜１０｜１１｜１２｜１３｜１４｜１５＜

第３回　化石燃料資源：石油

配付プリント等

• 『化石燃料資源：石油』。講義内容は以下について。
  �@埋蔵量：原始埋蔵量、究極可採埋蔵量、確認可採埋蔵量
  �A可採年数：（耐用年数、R/P）
  �B石油鉱床の生成条件：
  　１）根源岩、貯留岩、帽岩
  　２）移動とトラップ
  　３）温度（時間）条件
• 配布プリント3枚�A。出席票。
  【1枚目】
  図1.7…『私たちのエネルギー』（21p）
  表�U-1-1、表�U-1-2、図�U-1-4A、図�U-2-1、表�U-2-1…『石油はいつなくなるのか』（55,58,59,66,70p）
  図3.5、図3.6…『地球エネルギー論』（54,55p）
  【2枚目】
  図2-3…『石油の成因』（24p）
  図3.7、図3.9、図3.10、図3.11、図3.13…『地球エネルギー論』（55,57,59,60,61p）
  表2-1、図2-2…『石油地質学概論第二版』（8,9p）
  図11、図14、図17、図18…『石油はどうしてできたか』（35,42,46,48p）
  図19…『石油の謎をさぐる』（86p）
  【3枚目】
  表1-1、図1-1、表1-4…『石油地質学概論第二版』（2,3,6p）
  図1、図29、図30…『石油はどうしてできたか』（26,78,79p）
  図3.8…『地球エネルギー論』（56p）
  図1-1、図1-2、図2-1、図2-9…『石油の成因』（4,13,18,46p）
• 紹介した参考図書：
  【エネルギー問題】
  �@小山茂樹（1998）：石油はいつなくなるのか−検証・エネルギー問題のすべて．
  　　　副題にあるように、エネルギー問題から石油についてまとめたもの。お奨め。
  �A（社）日本工学アカデミー・環境フォーラム（編著）（2004）：豊かな石油時代が終わる．
  　　　『２１世紀、近未来の社会、文明を考える書』。
  【石油地質学】
  �B氏家良博（1994）：石油地質学概論−第二版−．
  　　　石油地質学の教科書的参考書はこれだけ。
  【石油の成因】
  �C田口一雄（1993）：石油はどうしてできたか．
  　　　一般向けにわかりやすく書かれている。
  �D田口一雄（1998）：石油の成因−起源・移動・集積．
  　　　上記と同じ著者により、少し専門的に書かれている。著者は故人（1996年没）。
  【石油業界の専門家による】
  �E化学工業日報社（編）（1997）：知っていますか『石油の話』　改定第5版．
  　　　化学工業日報社が石油事情と石油の知識を簡潔にまとめたもの。１〜２年毎に改訂されている。
  �F山崎時男（1994）：オイルマンが書いたマルチ石油学入門−化学知識から政治経済まで．
  　　　石油入門書を目指して、一般向けに平易に書かれたもの。
  �G山崎豊彦（編）（1997）：オイルフィールド・エンジニアリング入門−石油・天然ガスを開発する−．
  　　　『石油産業の上流部門に属する石油開発に関する技術的知識を、石油工学の体系に沿って、平易に紹介』したもの。
  �H樋口　雄（1998）：石油の謎をさぐる−六億年間の自然の恵み−．
  　　　石油の開発を中心に、一般向けに平易に書かれたもの。
  【その他：新書版】
  �I石井　彰・藤　和彦（2003）：世界を動かす石油戦略．
  �J畑中美樹（2003）：石油地政学　中東とアメリカ．

補足説明

全般	地球資源関連用語は『地球資源関連用語集』のページを参照。 地球科学用語は『地球科学用語集』のページを参照。

• 時間切れで説明していない内容。
  �C石油の成分
  �D石油の起源（ケロジェン）
  �E炭素サイクル
• 『石油とは』のページを参照。
• 石油無機起源説（地球深層ガス説）についてはJOGMECの『刊行物・メルマガ』の『石油・天然ガスレビュー』の中の『無機起源石油・天然ガスが日本を救う!? −地球深層ガス説の新展開− (PDF, 1.82MB)』を参照。また、『石油天然ガスの起源 〜無機成因説は成り立つか〜 (PDF, 35.1MB)』も参照。
• 石油の資源量／生産量についてはJOGMECの『刊行物・メルマガ』の『石油・天然ガスレビュー』の中の『石油生産ピークは今年中に来るのか？ ─Hubbert曲線の信憑性と探鉱開発技術者の役割─ (PDF, 2.30MB)』および『石油の資源量と寿命 −フラクタル理論とダブルタンクモデルが明かす真の姿 ピークオイル論もチープオイル論も正しくない！− (PDF, 1.74MB)』などを参照。
• オイルサンドについてはJOGMECの『刊行物・メルマガ』の『石油・天然ガスレビュー』の中の『破竹の勢いのオイルサンド 〜技術改新著しいin-situ採収法について〜 (PDF, 886KB)』を参照。
• 【石油とは】

  1-1　石油の定義 　地質学で“石油”という単語を使うときには、一般に工業的に精製された油（refined oil）は除外されており、厳密には“原油（crude oil）”を意味する。“原油”とは“天然に産出して、地表条件では液状をなす炭化水素類の混合体”と定義されている。しかし、英語で一般に石油を表わす“petroleum”という単語の内容には、液体の油（oil）、気体の天然ガス（natural gas）、および固体の炭化水素類がすべて含められている。日本でも石油関係者は、同様の意味で“石油”という単語を使うことが普通である。 　本書でも、とくに区別する必要がある場合以外には、液体に気体と固体を含めた炭化水素類全部に対して、“石油”という単語を用いる。 　さらに、“石油”という単語は、次のような意味で使われることもあるので、注意しなければならない。“石油鉱床（油田、ガス田）”のことを単に“石油”とよぶ場合で、たとえば“石油の形成”というときには、“石油鉱床の形成”を意味することが多い。また、“石油に類似した物質”のことも、単に“石油”とか“石油炭化水素”とよぶこともある。“石油の移動”という場合が、これにあたる。 　このように、“石油”という単語には、内容のほかに使い方にも混乱がある。前後の文脈から、その意味を正しく判断しなければならない。 〔氏家（1994）による〔『石油地質学概論−第二版−』（1-2p）から〕〕【見る→】

• 【世界の主要油田】
  

  〔外務省の『外交政策』の『経済』の『エネルギー』の『エネルギー基礎統計』の『付属資料（世界の主要油田・ガス田（一覧、地図））』から〕

• 【石油の究極可採埋蔵量】
  

  〔総合エネルギー調査会需給部会による『２０３０年のエネルギー需給展望』の17頁から〕

参考

【在来型／非在来型】

• 〔総合エネルギー調査会需給部会による『２０３０年のエネルギー需給展望』の19頁から〕

【石油・オイルサンド・オイルシェールの原始埋蔵量比較】

• 図2 世界の石油代替資源埋蔵量と主要資源国 　３兆bblを超える巨大なオイルシェール資源量は在来型石油資源６兆bbl強の約半量にとどこうとするものである。 出所： 2005年９月６日にアバディーンで行われた「Offshore Europe 2005 Exhibition and Conference」 において、エクソンモービル・インターナショナルのロバート・C・オールセン氏が行ったプレゼンテーション 〔桜井紘一（2006）：帰ってきたオイルシェール〜一世紀にわたる技術開発に飛躍の芽〜．石油・天然ガスレビュー、40（4）、1-23．から〕 in Place＝原始（埋蔵量） EHO＝extra-heavy oil