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配付プリント等 |
補足説明 |
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【地表でのエネルギー源】
地表における物質の循環に必要なエネルギーのほとんどは太陽光からのものである。プレートテクトニクスにおける物質循環に必要なエネルギーは地熱からのものである。しかし、地表でこれらを比較すれば、太陽光は地熱の5000倍もある。
(Energy Source in Nature) |
(Intensity Ratio) |
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(Energy Flux) (1020 kJ/年) |
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太陽から宇宙へ放射されるエネルギー |
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太陽光(Sunlight) |
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地球に入射する太陽エネルギー |
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地球の気候や生物圏に影響するエネルギー |
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水の蒸発に使われるエネルギー |
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風力エネルギー |
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光合成に使われる太陽エネルギー |
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純一次生産力に使われるエネルギー |
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地熱(Geotherm) |
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地球の内部から表面に伝達されるエネルギー |
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人類が消費した全一次エネルギー(1990) |
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消費された化石燃料のエネルギー含量(1990) |
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重力(Gravity) |
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潮汐と波力エネルギー |
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米国の全エネルギー消費量(1990) |
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人類が消費した食糧のエネルギー含量(1990) |
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*スピロ・スティリアニ(2000)による〔『地球環境の化学』(1-5p)から〕の『表1.1 地球上のエネルギー流量』から |
【地表でのエネルギー収支】
地表付近でのエネルギー収支において、太陽光の3割は反射されるために残りの7割が入力エネルギーである。このエネルギーが地表におけるさまざまな現象に使われている。
Figure 2 - Globally Averaged Energy Budget 〔Oklahoma Climatological Surveyの『Training Materials』の『Overview of Meteorology』の中の『Earth's Energy Budget』から〕 太陽放射のうち約3割(アルベド、Albedo)は宇宙へ反射される。 |
〔千葉県環境研究センターの『平成14年度第1回公開講座第1部スライド』から〕 太陽放射のうち約3割は宇宙へ反射される(アルベド、Albedo)。また、太陽放射の約5割(アルベド分を除くと約7割)が地表(陸および海)で吸収される。 |
【地球上の水の分布と循環】
地表付近に存在する水の約97%は海水(Seawater)である。残りは陸に存在する陸水(Inland Waters、Terrestrial Waters)であるが、約2%は氷河(Glacier)である。存在量の他に循環する速度〔滞留時間(Residence Time)として表わすことが多い〕も重要である。
地表において水は蒸発し、水蒸気(Water Vapor)として大気中を上空へ移動する。水蒸気は雲(Cloud)を形成し雨(Rain)や雪(Snow)として地表へ戻る。その循環の速度は、過程によって大きく異なる。
〔国土交通省の『土地・水資源関係』の『水資源部』の中の『日本の水資源』の『平成16年版 日本の水資源』の『第U編第1章本文』から〕 |
Source: Nace, U.S. Geological Survey, 1967 〔米国地質調査所によるWater Science for Schoolsの『Earth's Water』の『Earth's water distribution』から〕 地球上の水の分布。 |
〔UNEPの『Maps & Graphics』の『Vital Water Graphics』の『FRESHWATER RESOURCES』から〕 |
参考 |
【大気圏の温度構造】
大気圏(Atmosphere)は気温の上下動が変化する高度で4分されている。つまり、地表から10km付近までは、上空ほど低温であり、大気の対流が活発であるので対流圏(Troposphere)と呼ばれる:10km付近から50km付近までは、上空ほど高温であり、大気の対流は起こりにくいので成層圏(Stratosphere)と呼ばれる:50km付近から80km付近までは、上空ほど低温であるが、大気の密度が小さいので目だった特徴がないために中間圏(Mesosphere)と呼ばれる:80km付近以上では、上空ほど高温であるが全体的に気温が高いために熱圏(Thermosphere)と呼ばれる。
大気の鉛直構造 〔三輪剛史氏によるJacso Palaceの中の『気象用語集』から〕 |
Figure 7b-1: Vertical change in average global atmospheric temperature. Variations in the way temperature changes with height indicates the atmosphere is composed of a number of different layers (labeled above). These variations are due to changes in the chemical and physical characteristics of the atmosphere with altitude. 〔Michael Pidwirny氏によるPhysicalGeography.netの『FUNDAMENTALS OF PHYSICAL GEOGRAPHY』の『CHAPTER 7: Introduction to the Atmosphere』の『(b). The Layered Atmosphere』から〕 対流圏(Troposphere)に大気の2/3(〜3/4)程度が存在する。気象現象(Weather)は、この厚さ10キロメートル程度の薄い対流圏内で生じている。 |
【大気の大循環】
大気の大循環(Atmospheric Circulation)は、厚さ10キロメートル程度の薄い対流圏内で主に起こっている。赤道(Equator)を堺にして、北半球(Northern Hemisphere)と南半球(Southern Hemisphere)に対称的にそれぞれ3つの循環が存在し、赤道に近いハドレー循環(Hadley Cell)が最も大きい。地表付近では、地球の自転(Rotation)による見かけのコリオリの力(Coriolis Effect、Coriolis Force)によって、進行方向に北半球では右側への力を受け、南半球では左側への力を受ける。
〔David Hodell and Ray G. Thomas両氏によるWelcome to the GLY1073 Electronic Tutor: "An Introduction to Global Change"の『Atmospheric Circulation』の中から〕 |
Idealized, three cell atmospheric convection in a rotating Earth. "Three cell" being either three cells north or south of the equator. The deflections of the winds within each cell is caused by the Coriolis Force. Figure 7.5 in The Atmosphere, 8th edition, Lutgens and Tarbuck, 8th edition, 2001. 〔Eastern Illinois UniversityのJohn P. Stimac氏による『Weather and Climate ESC 1400G - Sections 7, 8, 9』の『Atmospheric Circulation』から〕 |
【年平均降水量】
世界の年平均降水量(Globally-Averaged Annual Precipitation)は1000mm(=1m)程度である。大気の大循環のハドレー循環(Hadley
Cell)における上昇(Ascent)域〔地表では低気圧帯(Low-Pressure Area)となる〕を中心とした付近が最も多い。逆に、下降(Descent)域〔地表では高気圧帯(High-Pressure Area)となる:南北緯30度周辺〕付近では少なく、砂漠(Desert)が形成されやすい。
【世界の主要河川流域】
世界の大河川(River)の流域は広大である。このような河川の河口部(Estuary)では膨大な量の堆積物(Sediment)が集積している。
〔World Resources InstituteによるEarthTrendsの中の『Watersheds of the World』から〕
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【地下水(帯水層、井戸、地下水流のタイプ)】
陸水の中で、液体の水の存在量が最も多いのは地下水(Groundwater)である。
〔UNEPの『Maps & Graphics』の『Vital Water Graphics』の『FRESHWATER RESOURCES』から〕 帯水層(Aquifer)、井戸(Well)、地下水流(Groundwater Flow)のタイプ。 |
【海水の塩分と水温】
海水(Seawater)に含まれる塩分(Salinity)は約3%〔=30‰(パーミル、千分率、Per Mil、Per Mille、Permil、Per Mill、Promille)〕強であり、比較的均質である。表層海水の水温は季節と緯度の違いに応じて変動が大きいが、深層海水では2℃程度の一定した水温を示す。
Figure 1. The salinities of Earth's Oceans measured in ppm 平均塩分は35‰で、表面付近を除けば変動は少ない。 Figure 2: Thermal structure of Earth's Oceans 全海洋において、海底付近(深度4〜5km)の温度は緯度の違いによらず1〜2℃で一定である。 〔The University of Michigan's Global Change CurriculumのIntroduction to Global Changeの『Global Change 1』の中の『The Blue Planet: Salinity, Circulation, and the Conveyor Belt』から〕 |
【海流(表層流)と風】
地表の温度は、赤道地域で高くて極地域で低いが、その温度差をなくすように大気と海水は動く。大気の場合は大気の大循環と呼ばれる循環となるが、海水の場合は表層での海流(Ocean Current)とよばれる循環ならびに深層も含めた海洋の大循環〔熱塩循環、Thermohaline
Circulation:『海洋ベルトコンベア(Ocean Conveyor Belt、Great
Ocean Conveyor、Global Conveyor Belt)』とも呼ばれる〕として循環する。海流はとくに大気(風、Wind)の影響を強く受ける。
世界の主な海流 @黒潮/A親潮/B北太平洋海流/C北赤道海流/D赤道反流/E南赤道海流/F南インド海流/G南大西洋海流/H北大西洋海流/I南極海流/Jカリフォルニア海流 |
〔(財)日本海事広報協会による海と船なるほど豆事典の『海の自然のなるほど』の『海流はどうしておきるの』から〕 |
【海底地形】
海水を取り去った海底(Seabed、Seafloor、Sea Floor、Ocean
Floor)の地形である。このような海底地形の成因はプレートテクトニクスによって説明されている。
A three-dimensional map of the oceans 〔Seafriends Marine Conservation and Education Centreによるseafriendsの『oceanography』の中の『Oceanography: Oceans』から〕 |
〔Seafriends Marine Conservation and Education Centreによるseafriendsの『oceanography』の中の『Oceanography: Oceans』から〕 大陸側から大陸縁辺〔Continental Margin:大陸棚(Continental Shelf)、大陸斜面(Continental Slope)、コンチネンタルライズ(Continental Rise)〕、海溝(Oceanic Trench)、深海底(Abyssal Plane)、海嶺(中央海嶺、Mid-Ocean Ridge、Mid-Oceanic Ridge)。 |