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《アサリ》
図1. 全国と瀬戸内海のアサリ生産量の変化 図2. アサリの発育段階 〔(独)水産総合研究センター瀬戸内海区水産研究所の『イベント情報』の『平成16年度瀬戸内海区水産研究所研究成果発表会』(平成16年11月)の中の浜口昌巳・手塚尚明の両氏による『瀬戸内海のアサリ資源の復活に向けて』から〕 |
〔中国新聞による『里海いまみらい 瀬戸内法30年』の中の『4.アサリ』から〕 |
(1)乱獲 | 一大産地だった東京湾で埋め立てが進み、品薄に。このため他産地で採貝が過熱した。 | |
(2)陸地側の変化 (ダム建設、河川改修、広葉樹林伐採) |
浮泥の増加 | ダムによる水量調整で流入する水と砂が少なくなり、泥化が進行。アサリの成育を妨げる浮泥が河口付近に増えてきた。 |
海へ流入する養分の減少 | アサリのえさになる植物性プランクトン「ケイソウ」の栄養源であるケイ素が、ダムで妨げられて海に出る量が減った。広葉樹林の落ち葉が分解されてできる有機物も栄養源になるが、河川改修で底や側面がコンクリート張りになると分解が進まない。 | |
土砂の堆積 | 大雨などで土砂が大量に流出し、殻長の3倍以上に積もると、はい上がれずに窒息死する。 | |
(3)埋め立て | 干潟の減少 | 生活の場の干潟や河口域が狭まり、過密状態によるえさ不足や、分散できず外敵の被害を受けやすくなった。 |
潮流変化 | 潮流が変わり、幼生の着底経路が変わった。 | |
(4)水温の上昇 | 溶存酸素量の減少(貧酸素水塊の発生) | 夏場、貧酸素状態が数日続くと、酸素不足で生存できなくなる。温暖化の影響も。 |
還元泥(硫化水素) | 貧酸素水塊の発生により、泥の中のバクテリアが活動。硫化水素が生じ、濃度が高まると死んでしまう。 | |
塩分の上昇 | 温暖化の影響で水位が上昇し、塩分の高い外洋の海水が流入。生息域が狭まる。 | |
(5)外敵 | 寄生虫 | 全国のほとんどの漁場で、へい死の要因になる可能性がある「パーキンサス原虫」の感染がみられる。 |
食害生物 | ツメタガイやエゾタマガイ、ナルトビエイ、放流量が増えているチヌなど多数。 | |
競合生物 | 粘り気のある足糸を出し、アサリを窒息させるホトトギスガイや、海底に穴を掘るアナジャコなど多数。 | |
(6)その他 | 水質改善 | リン、窒素の排出規制や下水道の整備などで、瀬戸内海の水質が改善されて栄養分が相対的に少なくなり、えさになる植物プランクトンも減った。 |
のり養殖の衰退 | 冬場、北風で波の強い地域では、幼生はのり養殖網につく。養殖の衰退で網が減少。 | |
〔中国新聞による『里海いまみらい 瀬戸内法30年』の中の『4.アサリ』から〕 |
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芦田川 |
図 1-5 芦田川流域の地質図 出典: 福山河川国道事務所資料 〔国土交通省河川局の河川局の概要の『河川整備基本方針』の中の『芦田川水系』の『芦田川水系流域及び河川の概要 1.流域の自然状況』から〕 |
図8-2 芦田川他河川縦断比較図 出典: 中国地方整備局資料 〔国土交通省河川局の河川局の概要の『河川整備基本方針』の中の『芦田川水系』の『芦田川水系流域及び河川の概要 8.河道特性』から〕 |
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COD(mg/l) 〔懸濁性CODの割合、%〕 |
〔全窒素に対する無機態窒素の割合、%〕 |
全リン(T-P)(mg/l) 〔全リンに対する有機態リンの割合、%〕 |
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山手 | 芦田川本川の山手(河口より8.2km地点) |
4.9〜7.9 〔23〕 |
2.2〜3.2 〔67〕 |
0.184〜0.224 〔35〕 |
瀬戸川 | 支川瀬戸川の最下流の常福橋(芦田川とは河口より7.0km地点で合流し、合流点より0.6km地点) |
5.2〜7.8 〔20〕 |
2.6〜3.6 〔78〕 |
0.319〜0.407 〔22〕 |
小水呑 | 河口堰内のほぼ中央部(河口より4.0km) |
6.1〜9.3 〔41〕 |
1.5〜2.2 〔49〕 |
0.137〜0.191 〔66(1997〜2000年)、 65(2001〜2003年)〕 |
・年間降水量:上流部 約1600mm、下流部 約1200mm。 ・水利用率:約60%。 ・河口堰:河口から1.2km地点、1981年6月完成。堤長450m、貯水面積2.5km2、利用水深3m、有効貯水容量496万m3。 ・高屋川河川浄化施設:リン除去、稼働は2001年4月。 |
※環境基準については別表〔河川・海域(環境省ホームページ)〕を参照。また、過去のデータについては、環境省・国立環境研究所による水環境総合情報サイトで検索することができる。 〔福山市環境ホームページの『水質(概要・水質調査地点図)』から〕 |
水系名 | 芦田川水系 |
河川名 | 芦田川 |
幹川流路延長 | 86 km |
流域面積 | 860 km2(山地等 約88%、水田・果樹園等農地 約10%、宅地等市街地 約2%) |
流域内人口 | 269,000人 |
流域関係都県 | 広島県、岡山県 |
源流地 | 広島県三原市大和町蔵宗(旧賀茂郡大和町大字蔵宗)(標高570m) |
〔産業技術総合研究所地質調査総合センターによる20万分の1日本シームレス地質図データベースの中の『20万分の1日本シームレス地質図データベース(J-GeoView)』から〕 |
〔環境省自然環境局の生物多様性センターの『生物多様性情報システム』の『自然環境保全基礎調査』の中の『植生自然度調査/植生調査』の『第5回 植生調査分布図』から〕 |