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配付プリント等 |
多細胞真核生物 | 植物界 | 光合成有機物生産 |
菌類界 | 有機物分解還元 | |
動物界 | 有機物消費 | |
単細胞真核生物 | 原生生物界 | |
単細胞原核生物 | モネラ界 |
補足説明 |
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和名 | 英名 | 例:ヒト | 例:ローズマリー | 例:エノキタケ |
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界 | Kingdom | 動物界 | 植物界 | 菌界 |
門 | Phylum/Division |
脊索動物門 (脊椎動物亜門) |
被子植物門 | 担子菌門 |
綱 | Class | 哺乳綱 | 双子葉植物綱 | 菌じん綱 |
目 | Order | サル目 | シソ目 | ハラタケ目 |
科 | Family | ヒト科 | シソ科 | キシメジ科 |
属 | Genus |
ヒト属 Homo |
ローズマリー属 Rosemarinus |
エノキタケ属 Flammulina |
種 | Species | sapiens | officinalis | velutipes |
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【2界説から5界説へ】
生物は、初期には動物(Animal)と植物(Plant)の2界に分類されたが、すべての生物を網羅した5界(五界説)へと発展した。とくにホイッタカー(Robert Whittaker:1920-1980)による5界説〔1969年:モネラ界(Monera)−原生生物(Protist)界−植物界−菌界(菌類(Fungus))−動物界〕が広く受け入れられた。
しかし、近年は分子遺伝学(Molecular genetics)に基づいた遺伝子(Gene)による系統分類(系統分類学)が行われてきた結果、従来と大きく異なる分類が必要になってきており、界の上にドメイン(Domain)というランク〔タクソン(Taxon)〕を新設した3ドメイン説〔ウーズ(Carl Woese;1928-)による:1990年〕などの分類が行われ始めている。
生物界の認識の変遷 |
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Whittakerの5界説 |
Margulisの5界説 |
〔筑波大学生物科学系植物系統分類学研究室による藻類画像データの中の『五界説と藻類』から〕 |
参考 |
Fig. 1: A speculatively rooted tree for rRNA genes |
東京薬科大学 細胞機能学研究室の地球最古の生命からナノテクノロジーへの中の『全生物の進化系統樹』から |
【プレート境界および造山作用】
プレート境界についてはこちらも参照。
ヒマラヤ山脈(Himalayas)は、インド・オーストラリアプレート(Indo-Australian Plate)とユーラシアプレート(Eurasian
Plate)の2つの大陸プレートの衝突によって、それらの間の海底堆積物などが隆起して形成された。主要部の形成時期は約5000万年前頃からである。これは、造山運動(Orogeny)の典型例であり、同様のメカニズムでアルプス山脈(Alps)なども形成された。
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Cartoon cross sections showing the meeting of these two plates before and after their collision. The reference points (small squares) show the amount of uplift of an imaginary point in the Earth's crust during this mountain-building process. |
The collision between the Indian and Eurasian plates has pushed up the Himalayas and the Tibetan Plateau. The 6,000-km-plus journey of the India landmass (Indian Plate) before its collision with Asia (Eurasian Plate) about 40 to 50 million years ago (see text). India was once situated well south of the Equator, near the continent of Australia. |
〔W. Jacquelyne Kious and Robert I. TillingによるThis Dynamic Earth: the Story of Plate Tectonicsから〕 |
【学名について】(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』の中の『学名(Binomial nomenclature)』から。)
【ヒマラヤ山脈】
図3 ネパールの地質概略.左下の赤枠は南北方向の断面図. 石浜(2008)による『ネパールの地質』から |
ヒマラヤ山脈 ヒマラヤ山脈 所在地: ブータン、中国、インド、ネパール、パキスタン、アフガニスタン
ウィキペディアによる『ヒマラヤ山脈』から |
2)アルプスの地形と地質 アルプスは、ヨーロッパ大陸の南西部に位置し、海抜高度が高く、氷河が高所を覆い、谷は氷河の浸食を受けて出来たU字谷をしています。氷河は、氷河の両側の崖から落下した岩片と氷河により削られた岩石の細片とが、研磨剤のように氷河の底と両脇を削りU字型の谷を作ります。スイスは、現在も氷河がありますが、第四紀の氷河期にほぼ全域が氷河におおわれたので、今日のアルプスの険しい地形は、この氷河期に形成されたものです。 しかし、アルプス山地の高度は、第四紀氷河期の前から高かったわけで、それはヨーロッパ大陸とアフリカ大陸の断片のアプリアプレート(現在のイタリア、ギリシャ、ユーゴスラビアの一部)との衝突によって隆起した褶曲山脈だからです。つぎにアルプスの地質について、見てきたアルプスの3つの峰の例を中心に紹介します。 モンブラン(4807m)は、雪に覆われた白い(ブラン)山(モン)です。ヨーロッパアルプスの最高峰で、イタリーとフランスの国境に位置し、ヘルベティアン・アルプス(ヘルベティアはスイスを意味するラテン名、スイスアルプスの変動帯の内で押し被せ褶曲と衝上断層が最も激しい地帯)の花崗岩の基盤でできています(図2)。モンブランの麓の町シャモニーは、針のような峰に取り巻かれています。針峰は、氷河の浸食作用によるものですが、花崗岩を取り巻く古生代の片麻岩と結晶片岩の扇状に垂直に近く立った構造(エグィ・ルージュ地塊)が影響していると考えられます(図3A)。 マッターホルン(4478m)は、スイス・イタリアの国境にあり、マッターホルンの上半分はペニン・アルプスのデンブランシェ・ナップに属する花崗岩と古生代片麻岩とからできています(図2)。ナップは、押し被せ断層と押し被せ褶曲(横臥褶曲)により地層が基盤の上を遠くまで滑って移動し、原地性の地層の上に異地性の地層が乗る構造です。語源は食卓のナップからきています。マッターホルンの下半分は、中生代の海洋底堆積物が変成作用を受けてできた結晶片岩とオフィオライト(海洋地殻とマントルの断片)からできています。つまり、古生代の花崗岩と片麻岩からなるデンブランシェ・ナップが中生代の泥岩が変成作用を受けてできた結晶片岩と蛇紋岩や緑色岩などのオフイオライトの上に乗り上げています(図3B)。デンブランシェナップは、南はイタリーのトリノの北からマッターホルンを経て北はバイスホルン(4505m)まで延びています。山麓の町ツェルマットとマッターホルン山頂の高度差は、2. 8kmもあります。ツェルマットの町は、白雲母片岩のような結晶片岩などからできていて、浸食に対し弱くツェルマットの深い谷が形成されています。 ユングフラウ(処女峰)(4158m)は、ヘルベティアン・アルプス(図2)のアール地塊の片麻岩と花崗岩のナップでできています(図3C)。ユングフラウの北側にある岩壁で有名なアイガー(3970m)は、ジュラ紀・白亜紀の石灰岩からできています。 アルプスの地質構造の特徴は、押し被せ褶曲と押し被せ断層により古生代や中世代の地層が何10kmも水平方向に移動して、それより新しい地層の上に積み重なるナップ構造です。ナップ構造により地殻の厚みを増し高い山脈が形成されているのです。 |
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図2. スイスおよび周辺地域の地質構造帯図. |
図3. アルプス3名峰の模式図 A:モンブラン,B:マッターホルン,C:ユングフラウ. |
今永(2004)による『丹沢山地とスイスアルプス』から |
アルプス山脈 所在地 :オーストリア、スロベニア、イタリア、スイス、リヒテンシュタイン、ドイツ、フランス
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アルプス山脈 |
ウィキペディアによる『アルプス山脈』から |