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第1回 全体の紹介
配付プリント等
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補足説明
配付プリント等
講義内容の概説、参考書の紹介、試験について。
本講義は、現在の地球の姿の概略を理解することが目標である。
参考書の紹介は次のとおり:
【教科書的参考書】
@
鳥山隆三(編)(1985):
教養の地学 改訂版
.
出版年は古いが、内容的にはお奨め。本授業の進行はこの本の
目次
に従っている。
A
西村祐二郎(編著)(2002):
基礎地球科学
.
最近の新しい地球観が盛り込まれている。
【参考書(講座)】
B
地学団体研究会(編)(1994):
地球をはかる
新版地学教育講座1巻.
『
新版地学教育講座
』(全16巻)の中の一冊。全16巻で地学分野(天文もふくむ)の全領域にわたる内容を網羅する。全般的に説明はわかりやすい。
C
松井孝典ほか(1996):
地球惑星科学入門
岩波講座 地球惑星科学1.
岩波講座『
地球惑星科学
』(全14巻)の中の一冊。やや専門的。全14巻で最近の地球惑星科学の動向がわかる。
【参考書(単行本)】
D
熊澤峰夫・丸山茂徳(編)(2002):
プルームテクトニクスと全地球史解読
.
プレートテクトニクスの次の世代のモデルとされる『プルームテクトニクス』を含む、新しい地球観を包括的に理解するのに最も適する本。岩波『科学』に発表された論文を主にまとめたもの。お奨め。やや専門的。
E
熊澤峰夫・伊藤孝士・吉田茂生(編)(2002)
:
全地球史解読
.
『地球の歴史解読研究の考え方、方法と解読事例、そして最新の地球観をまとめたもの』。やや専門的。
F
杉村 新・中村保夫・井田喜明(編)(1988):
図説地球科学
.
主に岩波講座『地球科学』(1978〜1980)からの図表をもとに、とくに固体地球科学諸分野の重要事項をまとめたもの。
G
鹿園直建(1992):
地球システム科学入門
.
『地球科学的考え、システム論的考え、および、人間の地球に対する考え方(地球観)』により構成され、『地球システム科学』を銘打った最初の本。
H
東京大学地球惑星システム科学講座(編)(2004):
進化する地球惑星システム
.
「地球惑星システム科学」とはどんなものかを、最先端の話題を使って説明したもの。
【参考書(新書版)】
I
丸山茂徳・磯崎行雄(1998):
生命と地球の歴史
岩波書店(新赤版)543.
最も新しい地球観の概要がわかる。地球46億年の(無機)地球および生命の相互作用の変遷史についての新しい見方。一般向きではあるが、専門的内容を含む。
J
平 朝彦(1990):
日本列島の誕生
岩波新書(新赤版)148.
プレートテクトニクスに基づく日本列島誕生のシナリオを提示。
評価(成績)について(
こちら
を参照)
補足説明
全般
地球科学用語
については『
地球科学用語集
』ページを参照。
単位
については『
単位について
』のページを参照。
地質年代
については『
地質年代表
』のページを参照。
関係する公の機関は、『
地質調査総合センター
』、『
国土地理院
』、『
気象庁
』、『
海上保安庁海洋情報部
』など。
紹介しなかった参考書(新書版など)【出版年順】:
@
上田誠也(1971):
新しい地球観
岩波新書(青版)779.
プレートテクトニクスという名前は1967年頃に確立したが、当時の新しい地球観であるプレートテクトニクス・モデルを初めて日本で一般に紹介した本。非常によく読まれた。
A
W・S・ブロッカー(1988):
なぜ地球は人が住める星になったか?
現代宇宙科学への招待 ブルーバックスB-734.
宇宙の誕生から、太陽系・惑星・地球の形成と進化、そして人類の未来についてまで、非常にわかりやすくかつおもしろくまとめられている良書。
B
神奈川県立博物館(編)(1994):
新しい地球史
46億年の謎.
一般向けに編集されているが、新しい地球観を概観できる内容となっている。
C
J・ウィリアム・ショップ(1998):
失われた化石記録
講談社現代新書1344.
光合成生物の誕生を中心に、生命の誕生に関する最古の化石記録をめぐる興味深いエピソードなどがおもしろい。
D
上田誠也(1998):
地球・海と大陸のダイナミズム
NHKライブラリー92.
上記@の著者が、『地球観の革命』を振り返ったもの。
E
酒井 均(1999):
地球と生命の起源
火星にはなぜ生命が生まれなかったのか ブルーバックスB-1248.
なぜ地球に生命が誕生したか、これまでの太陽系と生命の起源に関する研究を紹介するなかで、その疑問に答えようとするもの。
F
川上紳一(2000):
生命と地球の共進化
NHKブックス888.
地球の歴史と生物の歴史は相互に密接に関わって進化してきたという歴史観を『生命と地球の共進化』と呼び、そのような視点からの生物進化の歴史を紹介したもの。
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