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授業科目『地下資源論』(2003年度前期)〔大学院〕(終了) |
配布プリント|補足説明
本授業科目について
本授業は、固体地球の構成物質の構成単位である鉱物、そしてその集合体である岩石について概説し、地表で見られる風化作用および土壌化作用により形成される土壌資源について理解することを目標にしています。
『資源一般』、『鉱物資源』、『地球科学一般』、『鉱物学関連』、『地質学関連』などのページには、インターネット上で参考になるサイトを集めています。また、関連する説明を、市販の図書などからの引用(一部)により行っています。
レポートはこちらを参考にして期限までに提出してください。 |
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第1回(4/11)
- 授業全体の概説および参考書の紹介。
【全般】
@周藤賢治・牛来正夫(1997):地殻・マントル構成物質.
岩石・鉱物全般を概説したもの。
【鉱物学】
A森本信男(1989):造岩鉱物学.
造岩鉱物についての本はこれだけ。
【粘土鉱物学・粘土科学】
B白水晴雄(1988):粘土鉱物学−粘土科学の基礎−.
粘土鉱物学の概説的な参考書の代表。お奨め。
C下田 右(1985):粘土鉱物研究法.
粘土鉱物の研究法をとくに説明。
D須藤談話会(編)(2000):粘土科学への招待−粘土の素顔と魅力−.
一般向けに、わかりやすい内容。
E須藤談話会(編)(1986):土をみつめる−粘土鉱物の世界−.
上記の旧版的なもの。
F日本粘土学会(編)(1997):粘土の世界.
一般向けに、おもしろく編集。
【岩石学】
G周藤賢治・小山内康人(2002):記載岩石学−岩石学のための情報収集マニュアル.
H周藤賢治・小山内康人(2002):解析岩石学−成因的岩石学へのガイド.
上記2冊は、岩石学全般の最近の研究結果を集成している。やや専門的。
I水谷伸治郎ほか(編)(1987):日本の堆積岩.
J久城育夫ほか(編)(1989):日本の火成岩.
K橋本光男(1987):日本の変成岩.
上記3冊は、日本の岩石の記載をまとめたもの。
【地球化学(水−岩石相互作用】
L鹿園直建(1997):地球システムの化学 環境・資源の解析と予測.
地球化学的物質循環についての研究をまとめたもの。やや専門的。お奨め。
M黒田吉益(2002):水素同位体比から見た 水と岩石・鉱物.
とくに水素同位体比から、岩石と鉱物の性質を説明。
【土壌学】
N久馬一剛(編)(1997):最新土壌学.
土壌学全般の概説。お奨め。
O松井 健・岡崎正規(編著)(1993):環境土壌学−人間の環境としての土壌学−.
環境学的側面から土壌をみたもの。
【その他】
P熊澤峰夫・丸山茂徳(編)(2002):プルームテクトニクスと全地球史解読.
現在の新しい地球観をまとめたもの。やや専門的。非常にお奨め。
第2回(4/18)
- 内容は、鉱物概論。
- 配布プリント1種:
「1.鉱物と造岩鉱物」、「2.鉱物の記載と分類」…『造岩鉱物学』(3-29p)
- 紹介した参考図書:
【鉱物学】(鉱物学の日本語の参考書は非常に少ない)
@森本信男(1989):造岩鉱物学.
(前述)
A秋月瑞彦(1998):鉱物学概論−形態と組織−.
とくに、鉱物の形態と組織を説明。
B森本信男ほか(1975):鉱物学.
後述しているように、日本語の鉱物学の参考書の代表的なもの。ただし、少し古い。
【地球構成物質(鉱物+岩石)】
C周藤賢治・牛来正夫(1997):地殻・マントル構成物質.
(前述)
【Mineralogy】
DHibbard,M.J.(2002): Mineralogy
−A Geologist's Point of View.
地質家から見た鉱物学の書名のように、地質環境において鉱物が示す特徴および分析機器と分析手法にかなりの紙面を割いている。
EKlein,C.(2001): The 22nd Edition of the Manual of Mineral Science (after
J.D.Dana)(with one CD-ROM).
Danaにより1912年に出版された鉱物学の参考書の22版。図表はCD-ROMでも提供されている。
FNesse,W.D.(2000): Introduction
to Mineralogy.
鉱物学入門として、100を超える鉱物の記載(産状や成因をふくむ)がかなり詳しい。
第3回(4/25)
- 配布プリント1種:
「第1章 造岩鉱物」…『地殻・マントル構成物質』(1-49p)
- 内容は、造岩鉱物−1(珪酸塩鉱物)。上記プリント15頁まで。
第4回(5/2)
第5回(5/9)
- 配布プリント2種:
「1章 火成岩」…『岩石と地下資源』(1-63p)
(岩石の分類)…『岩石と地下資源』(表紙見返し、裏表紙見返し)
- 岩石の概説(プレートテクトニクスによる生成機構と関連して)。「火成岩」の種類の説明。
第6回(5/16)
- 配布プリント1種:
「3.3 岩石の分類とそのサイクル、3.4 火成岩と火成作用」…『基礎地球科学』(57-71p)
- 「1章 火成岩」のプリントの『相律と状態図』の説明。
第7回(5/23)
- 配布プリント1種:
「第3章 堆積岩」…『地殻・マントル構成物質』(169-184p)
- 堆積作用と堆積岩について、プリントにほぼ沿って説明。
第8回(5/30)
- 配布プリント1種:
「第4章 変成岩」…『地殻・マントル構成物質』(185-210p)
- 変成作用と変成岩について、とくに変成相と変成相系列を中心に説明。
第9回(6/6)
- 配布プリント1種:
『ケイ酸塩の風化とその生成物』(6-18p)
- 風化作用、とくに化学風化の化学反応について、安定関係図を中心に説明。
第10回(6/13)
- 配布プリント1種:
「1.土壌とは何か−地球上におけるその意義と役割」、「2.土壌の生成と分類」、「3.土壌の材料」…『最新土壌学』(1-42p)
- 土壌断面および土壌生成作用について説明。
第11回(6/20)
- 配布プリント1種:
「第1章 序論」、「第2章 粘土鉱物の化学組成と結晶構造」、「第3章 粘土の化学的物理的性質」…『粘土鉱物学』(1-52p)
- 粘土鉱物について説明。
- レポート提出について説明(詳しくはメールで連絡予定)。
第12回(6/27)
- 配布プリント2種:
「5.土壌の生物性」、「6.土壌の化学性」…『最新土壌学』(54-95p)
『レポートについて』
- 土壌の生物学的性質と化学的性質について説明。
第13回(7/4)
- 配布プリント1種:
「7.土壌の物理性」…『最新土壌学』(96-118p)
- 土壌の化学的性質、とくに酸化と還元を中心に説明。
第14回(7/11)
- 配布プリント1種:
「1.土壌学と環境土壌学」、「人間と土壌」…『環境土壌学』(1-64p)
- 全体のまとめ。
第1回(4/11)
- 日本語で書かれた鉱物学および岩石学の参考書で、代表的(古典的)なものは次のとおり(出版は古い):
【鉱物学】
・森本信男ほか(1975):鉱物学.
・原田準平(1973):鉱物概論 第2版 岩波全書230.
【岩石学】
・都城秋穂・久城育夫(1972):岩石学I 偏光顕微鏡と造岩鉱物.
・都城秋穂・久城育夫(1975):岩石学II 岩石の性質と分類.
・都城秋穂・久城育夫(1977):岩石学III 岩石の成因.
- 紹介しなかった、その他の参考書:
【全般】
・通商産業省工業技術院地質調査所(編)(1992):日本の岩石と鉱物.
【鉱物学】
・秋月瑞彦(1998):鉱物学概論−形態と組織−.
【土壌学】
・E・M・ブリッジズ(1990):世界の土壌.
・P・Bullockほか(1989):土壌薄片記載ハンドブック.
・大羽 裕・永塚鎮男(1988):土壌生成分類学.
第9回(6/6)
第10回(6/13)
第12回(6/27)
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