環境問題(Environmental Problem、Environmental
Issue)は、基本的には人間(Human)の行動(Man's Behavior)に係っており、個人(Individual)の行動の規範(Standard of Action)となるのは倫理(Ethics)が重要であるという立場から、環境倫理学(Environmental Ethics)が提唱されている。
さまざまな捉え方があるが、基本主張(Basic Insistence)は次の3例にまとめられる。1つめは、主体の問題(Problem of Subject)についてである。通常は主体は人類であるが、他の生物(Organism)を主体にすべきではないかという主張である。生物以外のものを主体にすることも考えられるが、そのような主張は少ない。2つめは、世代間の責任問題(Liability Issues between Generations)についてである。現代世代(Present Age Generation)は未来世代(Future-generation)の責任(Responsibility)も持つべきであるという主張である。『持続可能な開発(Sustainable Development)』のような理念(Idea)にも含まれており、この主張は広がっていると思われる。3つめは地球全体主義問題(The Earth Totalitarianism Problem、地球有限主義問題)についてである。かって、『宇宙船地球号(Spaceship Earth)』のような言い方をされたこともあるが、今や地球全体は連続した空間であり、一つの物質循環(Material Cycle)内にある。この認識(Recognition)は共有(Sharing)されつつあるが、現実の社会では乖離(Divergent、Incompatible)している。これを改善すべきという主張である。
倫理の問題は、同一国内でも調整は簡単ではなく、いわんや世界(World)の国(Country、Sovereign State)・民族(Ethnic
Group)・世代(Generation)間では非常に困難なことが多いが、逆に言えば他の方法では解決不能な問題にも対応できる可能性は残されている。 |