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【わ】
- 惑星(planet)A
『太陽系の天体のうち、水星・金星・地球・火星・小惑星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星の総称。遊星という別称もあるが今日ではあまり使われない。天球上で順行と逆行を繰り返し、惑って(遊んで)動くようにみえることからこの名がついた。惑星は太陽光を反射して輝き、恒星のように自らは輝かない。大きさと平均密度の違いから、水星〜火星を地球型惑星、木星〜海王星を木星型惑星と区別する。また、地球軌道を基準に、その内側の水星と金星を内惑星、外側の火星〜冥王星を外惑星と呼ぶ。〔平尾良光・小森長生〕』
- 和達ベニオフ帯(Wadati-Benioff zone)A
『深さ数百kmに及ぶ地震の空間分布は海溝から大陸側に向かって傾斜する薄い層をなす。この層のことで、深発地震帯(または深発地震面)とも。和達清夫(1927)によって存在が確かめられた深発地震は、1950年代にベニオフによってその分布が詳しく調べられた。ベニオフはこの傾斜する地震帯を大陸と大洋底の境界の逆断層によると考えた。その後、地球の内部構造や震源の決定精度が向上してくると、この地震帯が潜り込む大洋底スラブ(リソスフェア)の内部に位置すること、場所によっては厚さ30km程度の薄い二つの層(スラブの上面近くの層と中心近くの層)に分かれることがわかってきた(二重深発地震面)。地震面の形や傾斜角には地域性があり、例えば千島・日本列島では傾斜角が低角(約20〜30゜)であるのに対し、マリアナ諸島ではほぼ鉛直に近い。潜り込むスラブと周辺物質の力学的条件を反映していると考えられる。〔菊地正幸〕』
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