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プルトニウム（Pu）　Plutonium

• 『1940年ウランの中性子照射により93番元素ネプツニウムが発見されてまもなく、
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　β^{-
  　　　238}U（d, 2n）²³⁸Np→²³⁸Pu（半減期87.7年）
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2.1日
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　β^{-
  　　　238}U（n,γ）²³⁹Np→²³⁹Pu（半減期2.4×10⁴年）
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2.3日
  により、²³⁸Puと²³⁹Puが発見された。プルトニウムの命名は93番元素が海王星（Neptune）にちなみ命名されたのにならい、さらにその外側の惑星の冥王星（Pluto）にちなんだものである。』

同位体

放射性核種 （放射性同位体）	半減期	壊変形式
238Pu	87.7年	α壊変、 自発核分裂
239Pu	2.411×104年	α壊変、 自発核分裂
240Pu	6.563×103年	α壊変、 自発核分裂
241Pu	14.35年	β-壊変、 α壊変
242Pu	3.733×105年	α壊変、 自発核分裂

電子構造

原子 番号	元素	原子の基底状態の 電子配置	原子の 基底状態	第1イオン化電位 E i1/V	イオンの 基底状態	第2イオン化電位 E i2/V
94	Pu	[Rn]5f67s2	7F0	5.8	8F1/2

物理的特性

物理的特性

原子番号		94
原子量		[239]
結晶構造
密度	kg・m-3（×103）	19.84（室温）
融点	℃	639.5
沸点	℃	3231
抵抗率（0℃）	Ω・m
抵抗の温度係数（0〜100℃）	℃-1
熱伝導率（0℃）	W・m-1・K-1
比熱（298.15K）	J・K-1・mol-1
熱膨張率（293K）	K-1
ヤング率	Pa

産状

【地圏】（Bq/kg）²³⁹Puと²⁴⁰Pu

• 土壌：0.05〜1.4。

【水圏】（Bq/kg）²³⁹Puと²⁴⁰Pu

• 海水：0.0075〜0.21。淡水：0.02。

【生物圏】（Bq/kgDM）²³⁹Puと²⁴⁰Pu

• 陸上植物：0.006〜0.02。可食野菜：0.4〜2.2。哺乳動物の筋肉：0.006〜0.09。哺乳動物の骨：0.003〜0.03。海藻：0.13〜16。海水魚：0.0001〜0.005。
• 毒性：哺乳動物に非常に有毒。

【その他】

• 総説：土壌と海洋中のPu、Noshkin（1972）；人間中のPu、Langham（1972）；哺乳動物の代謝、ICRP（1972）；植物と土壌中のPu、McLendonら（1976）；循環、Gartenら（1978）。

リンク

• 『プルトニウム』のページを参照。
• プルトニウム　　http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%8B%E3%82%A6%E3%83%A0
  Plutonium　　http://en.wikipedia.org/wiki/Plutonium
  プルトニウムの同位体　　http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%8B%E3%82%A6%E3%83%A0%E3%81%AE%E5%90%8C%E4%BD%8D%E4%BD%93
  Isotopes of plutonium　　http://en.wikipedia.org/wiki/Isotopes_of_plutonium

文献

• Garten,C.T., Gardner,R.H. and Dahlman,R.C.(1978): Health Phys., 34, 611 and 705.
• ICRP(1972): Publ. 19, International Commission for Radiological Protection, Pergamon Press, Oxford, New York.
• Langham,W.H.(1972): Health Phys., 22, 943.
• McLendon,H.R., Stewart,O.M., Boni,A.L., Corey,J.C., McLeod,K.W. and Pinder,J.E.(1976): “Transuranium Nuclides in the Environment”, p.347, I.A.E.A., Vienna.
• Noshkin,V.E.(1972): Health Phys., 22, 537.