槌屋(2003)による〔『燃料電池』(159p)から〕


表4-3 水素供給法
水素供給法 走行中の排出物 問題点
直接水素を供給 水のみ 高圧水素タンク、水素吸蔵合金に貯蔵するが、体積と重量が大きくなる。液体水素にすると蒸発ロスが生じる。
液体燃料を供給して車上で改質して水素にする 二酸化炭素 液体タンクはコンパクトで軽いが、車両上に改質器が必要。改質器の稼動率は低い。
水素の化合物の利用 水のみ 水素を取り出したあとの生成物を回収して再生させるシステムが必要。

表4-4 ステーションの水素供給方法
  供給システム 車両上での燃料貯蔵
既存ガソリン車 スタンドでガソリンを給油 ガソリンタンク
天然ガスから液化水素供給 天然ガスから水素を取り出し液化してトラックでスタンドまで輸送 直接水素を車両の高圧ボンベに供給
天然ガスから圧縮水素 天然ガスから水素を取り出し、パイプラインでスタンドまで輸送 直接水素を車両の高圧ボンベに供給
天然ガスをスタンドで水素に 天然ガスをパイプラインでスタンドへ輸送し、そこで水素を取り出す 直接水素を車両の高圧ボンベに供給
ガソリン+車上改質 ガソリンスタンドで従来どおりガソリンを供給 ガソリンタンク車上改質器で水素を取り出す
メタノール+車上改質 メタノールをガソリンスタンドから供給 メタノールタンク車上改質器で水素を取り出す


戻る