あ |
愛縁機縁
合縁奇縁
愛縁奇縁
愛縁機縁
相縁奇縁
相縁機縁 |
あいえんきえん |
・仏教用語。人と人の気が合うのも、合わないのも全て不思議な縁によるものだという事。 |
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愛別離苦 |
あいべつりく |
・親子・兄弟(姉妹)・夫婦・恋人同士などで愛し合う者と生別、死別する苦しみや悲しみ。仏教でいう四苦八苦のひとつ。 |
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曖昧模糊
曖昧糢糊 |
あいまいもこ |
・物事の本質や実態が、ぼんやりとしてはっきりしない様子。不明瞭なさま。曖昧と模糊は同義。 |
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阿吽之息 |
あうんのいき |
・互いの気持ちがぴったり合うこと。「阿」は梵語の第一字母の最初の開口音。「吽」は最後の音で閉口音。 |
阿吽の呼吸
以心伝心 |
青息吐息 |
あおいきといき |
・困難な状況に追い込まれて困り果てた様子。ため息がでるような状態のこと。 |
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悪衣悪食 |
あくいあくしょく |
・衣服や食べ物が粗末であること。 |
粗衣粗食 |
悪因悪果 |
あくいんあっか |
・悪いことをすれば、必ず悪い報いがあるものだということ。 |
悪因苦果
因果応報
自業自得
天罰覿面
⇔善因善果 |
悪逆無道 |
あくぎゃくむどう |
・人の道や道理に外れた、酷い悪事を行うこと。酷い悪行のさま。 |
悪逆非道
極悪凶猛
極悪大罪
極悪非道
極悪無道
残酷非道
大悪無道
大逆非道
大逆無道
暴虐非道
無法千万
無理非道
⇔品行方正 |
悪事千里 |
あくじせんり |
・悪い行いや悪い評判はどんなに隠しても直ぐに世間に知れ渡ってしまうものだということ。
・悪事千里を走る又は悪事千里を行くの略語。千里は遠い彼方、ということから広い世間の意。 |
悪事千里に伝わる
悪事千里を行く
悪事千里を走る
隠す事千里
囁き千里
人を謗るは鴨の味
⇔好事門を出でず |
悪戦苦闘 |
あくせんくとう |
・悪い状況の中で苦しい戦いをすること。困難に打ち勝とうと努力すること。 |
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悪人正機 |
あくにんしょうき |
・悪人を救済することこそが、阿弥陀仏の真の目的であるということ。 |
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握髪吐哺 |
あくはつとほ |
・賢人を迎えるのに熱心であること。なお、握髪のみでこの義あり。握髪は(洗髪を中断し)髪を握ること、なお、吐哺は(食事を中断し)口の中の食べ物を吐き出すこと。 |
吐哺握髪 |
悪木盗泉 |
あくぼくとうせん |
・どんなに苦痛でもその道に背を向けることはしてはならない。
・少しでも、疑われるような行動はとらない。 |
渇すれども盗泉の水を飲まず
武士は食わねど高楊枝
李下に冠を正さず
瓜田に履を入れず
李下瓜田 |
悪口雑言 |
あっこうぞうごん |
・口にまかせてさまざまに人の悪口(わるくち)をいうこと。「雑言」はさまざまな悪口の意味。 |
悪口罵詈
罵詈雑言 |
阿鼻叫喚 |
あびきょうかん |
・災害などにあって激しく泣きわめく様子。「阿鼻」は仏教でいう八大地獄のひとつで、最も厳しいとされる阿鼻地獄のこと。「叫喚」は泣き叫ぶことであるが、八大地獄のひとつでもある。 |
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蛙鳴蝉噪 |
あめいせんそう |
・やかましく騒ぐこと。騒がしいだけの無駄な論議。蛙や蝉がやかましく鳴き騒ぐことから。 |
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暗雲低迷 |
あんうんていめい |
・良くない事が起こりそうな気配がすること。黒雲が低く垂れ込め、今にも雨が降り出しそうなようすから。 |
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安車蒲輪 |
あんしゃほりん |
・老人をいたわり、大事にすること。安車は、一頭立ての座って乗れる老人、子女用の馬車。蒲輪は揺れないように車輪を蒲の葉で巻いたもの。老人用の安車を揺れないように蒲輪を施すほどいたわること。 |
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安心立命 |
あんじんりゅうみょう
あんしんりつめい |
・信仰によって煩悩を絶ち、悩まず心を乱さないこと。 |
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暗中飛躍 |
あんちゅうひやく |
・裏にまわって策をめぐらし、密かに行動すること。「暗躍」はこの省略形。 |
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暗中模索 |
あんちゅうもさく |
・先が見えず、決まった方向性が無い状況で、様々な行動に取り組んで事態を打開しようとする姿勢。「暗中摸索」とも書く。 |
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安寧秩序 |
あんねいちつじょ |
・社会の安全(=安寧)・秩序が保たれており、世の中が平和であるということ。「安」も「寧」もやすらかの意味。 |
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安穏無事 |
あんのんぶじ |
・世の中が穏やかで、これといった事件や事故がなく、平和なこと。 |
平穏無事
千里同風
太平無事
天下太平
天下治平
天下平泰
万民太平
万里同風
無事息災
無事太平
⇔天下多事 |
唯唯諾諾 |
いいだくだく |
・事の善悪を是非に関わらず、他人の言動に逆らわらずに賛成する事。 |
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遺憾千万* |
いかんせんばん |
・残念で仕方ないこと。非常に心残りであること。くちおしくてならない。 |
残念至極
無念千万 |
衣冠束帯 |
いかんそくたい |
・朝廷に出仕する時に着用する服装の事。 |
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意気軒昂 |
いきけんこう |
・意気込みが盛んなさま。
・威勢がよく元気な様子。 |
意気昂然
⇔意気消沈
⇔意気阻喪 |
意気消沈
意気銷沈 |
いきしょうちん |
・元気をなくしてがっかりしている様子。意気込みが衰えて、しょげていること。「消沈」は「銷沈」とも書く。 |
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意気衝天 |
いきしょうてん |
・意欲・意気込みが非常にさかんなこと。「衝天」は天を衝くの意味。転じて、勢いの盛んな事をいう。 |
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意気阻喪
意気沮喪 |
いきそそう |
・元気をなくしてがっかりしている様子。意気込みがくじけていること。 |
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意気投合 |
いきとうごう |
・心が通じ合う事。意見が合うこと。考えなどがぴったりと一致して親しくなる事。「投合」は一致するの意味。 |
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異口同音 |
いくどうおん |
・みんなが口をそろえて同じ事を言うこと。また、多くの人の意見や考えが一致する事。 |
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意志薄弱 |
いしはくじゃく |
・意志が弱く物事をやりとげようとする気持ちや、自分で決断を下す強い判断力に欠け、我慢強くないこと。 |
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石部金吉* |
いしべきんきち |
・非常に物堅く、融通のきかない人。 |
四角四面 |
医食同源 |
いしょくどうげん |
・医薬や食事も人の健康を維持するためのものであり、そのもとは同じであるという考え方。 |
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以心伝心
以心傳心 |
いしんでんしん |
・言葉を使わなくても、心と心で意思の疎通が出来る事。また、そう試みる事。自分と相手との信頼関係が十分でない場合、多くは失敗する。 |
不立文字
拈華微笑
⇔同床異夢 |
異体同心 |
いたいどうしん |
・身体は別であっても、心が一致している事。夫婦・兄弟(姉妹)・友人・師弟などが仲が良いときに使う。 |
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異端邪説 |
いたんじゃせつ |
・間違った思想・学説や正統ではない宗教の事。正統に意義を唱える説や時流から外れた思想・学説。異端と邪説をあわせたもの。 |
淫祀邪教 |
一意専心 |
いちいせんしん |
・他の事を考えずに一つのことだけに力を注ぐこと。 |
一意繋心
一意攻苦
一意奮闘
一心一意
一三昧
一心不乱
一所懸命
主一無適
専心一意
専心専意
全心全意
他事無し
打成一片
猪突猛進
馬車馬
無我夢中
余念が無い |
一衣帯水 |
いちいたいすい |
・河川や海峡で分断されているが、それをものともせず、その両岸の関係が非常に深いこと。 |
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一栄一落 |
いちえいいちらく |
・人や世の中が栄えたり、また衰えたりすること。 |
浮沈
うきしずみ |
一言居士 |
いちげんこじ |
・何事につけ、必ず自分の意見を言わないと気が済まない人。 |
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一期一会 |
いちごいちえ |
・人と人との出会いは、一生に一度のものであると心得、思い残すことの無いように接するべきであるとの教え。元は、茶道におけるもの。「一期」は一生の意味。 |
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一日千秋 |
いちじつせんしゅう |
・強く恋慕う気持ちや、今か今かと待ち焦がれる気持ち。また、そのようなときには時間が普段より長く感じられるさま。「秋」は一年を意味する。 |
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一汁一菜 |
いちじゅういっさい |
・質素な食事のこと。一杯の味噌汁と一品のおかずだけの食事の意味。 |
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一諾千金 |
いちだくせんきん |
・約束は絶対に守らなければならないということ。一度承諾すれば、千金にも値する重みがある意味。 |
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一念発起 |
いちねんほっき |
・あることを成し遂げようと強く心に誓う事。 |
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一暴十寒 |
いちばくじっかん
いちぼうじっかん |
・少しの間努力しても、長い間怠れば、物事は成功しないということ。 |
十寒一暴
三日坊主 |
一病息災 |
いちびょうそくさい |
・(無病息災をもじって)一つの持病があるために、健康に気を配ることにより、かえって健康を保っていること。 |
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一部始終 |
いちぶしじゅう |
・物事の詳しい顛末。物事の初めから終わりまで。「一部」は一揃いの書物の意味。 |
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一望千里 |
いちぼうせんり |
・大変見通しが良いこと。広々として眺望がいいこと。一目で千里を見渡せる意味。 |
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一網打尽 |
いちもうだじん |
・一味の者を一気に残らず捕えること。 |
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一目十行 |
いちもくじゅうぎょう |
・ひとめで十行の文を一度に読めること。 |
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一目千本 |
いちもくせんぼん |
・ひとめで多くの桜を見渡せる場所。 |
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一目瞭然 |
いちもくりょうぜん |
・一目見ただけで、よく分かること。分かりきっていること。「一目」はちょっと見ること。「瞭然」は明らかな様。 |
はっきり
くっきり
自明の理
明瞭
明白
明晰
鮮明
画然
顕然
歴然 |
一問一答 |
いちもんいっとう |
・1つの問いに対して、1つの答えを出すこと。また、そのやり取り。 |
質疑応答 |
一陽来復 |
いちようらいふく |
・悪い事や辛い事が終わり、幸運が訪れる事。
・冬至。 |
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一利一害 |
いちりいちがい |
・物事には全てなんらかの利益がある反面、他方で害があること。 |
一長一短
一得一失 |
一粒万倍 |
いちりゅうまんばい |
・一つの良い行いから、多くの利益を得る事。転じて、僅かなものでも粗末にしてはいけないという意味。 |
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一蓮托生 |
いちれんたくしょう |
・(死後、浄土で同じ蓮華の上に生まれようという、日本の仏教上の思想から)物事の善悪や結果にとらわれず、行動を共にすること。 |
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一六銀行 |
いちろくぎんこう |
・質屋の隠語。 |
庶民銀行
七つ屋
六一銀行 |
一路平安 |
いちろへいあん |
・旅の平安無事を祈って言う語。 |
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一攫千金 |
いっかくせんきん |
・苦労せずに一挙に巨額の利益を得ること。 |
一獲千金
一夜大尽
甘い汁を吸う
うまい汁を吸う
海老で鯛を釣る
漁夫の利
濡れ手で粟
麦飯で鯉を釣る |
一喜一憂 |
いっきいちゆう |
・状況が変わるたびに、心配したり喜んだりと落ちつかない様子。 |
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一騎当千 |
いっきとうせん |
・一人で千人ほどの敵に対し戦えるほど強いこと。力だけでなく、人並以上に優れた才能や経験の持ち主に対しても言う。「騎」は騎馬武者、「当千」は千人の意。 |
一人当千 |
一挙一動 |
いっきょいちどう |
・一つ一つの行動。 |
一挙手一投足 |
一挙両得 |
いっきょりょうとく |
・一つの行いによって、同時に二つ(以上)の利益を得ること。 |
一挙両全
一挙両利
一石二鳥
一箭双雕
⇔一挙両失
⇔虻蜂取らず |
一件落着 |
いっけんらくちゃく |
・ある事件や事案が余すところなくすっかり解決又は決着すること。 |
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一刻千金 |
いっこくせんきん |
・ほんのわずかな時間でも千金にも値すること。 |
時は金なり |
一切衆生 |
いっさいしゅじょう |
・(仏教)この世に生けるものすべてを指す。人間に対してのみ使うこともある。 |
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一生懸命* |
いっしょうけんめい |
・物事を命がけで真剣にすること。 |
一意専心
一心不乱
一所懸命 |
一所懸命 |
いっしょけんめい |
・力を尽くして努力することの意である懸命の強調形。 |
一生懸命(一所懸命を誤った表記だが江戸時代から一般的になっており現在では、ほぼ同義語として遣われている) |
一進一退 |
いっしんいったい |
・進んだり戻ったりすること。
・情勢が良くなったり悪くなったりすること。 |
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一心同体* |
いっしんどうたい |
・二人以上の人間の心が一致し、同じ体、すなわち一人の人間であるような強い結びつきをすること。
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異体同心
寸歩不離 |
一世一代 |
いっせいちだい |
・人生のうち。一世一期。
・引退を前にした能や歌舞伎などの役者が、一生の仕納めとして得意の芸をすること。
・人の一生のうちに、ただ一度しかないこと。一世一度。 |
一世一期
一世一度 |
一石二鳥 |
いっせきにちょう |
・一つの事で多くの利益を得る事。 |
一挙両得
⇔虻蜂取らず |
一朝一夕 |
いっちょういっせき |
・わずかな時間。短い時間。また、簡単であること、お手軽であること。 |
朝飯前 |
一長一短 |
いっちょういったん |
・長所もあるが、欠点もあり、一概に採否等といった評価を決められないこと。 |
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一刀両断 |
いっとうりょうだん |
・一太刀で二つに割るということ。
・転じて、素早くきっぱりとした決断を下し、処置を施すこと。 |
快刀乱麻
単刀趣入
単刀直入
問答無益
問答無用 |
一杯一杯 |
いっぱいいっぱい |
・本当にぎりぎりな限度。
・まったく余裕がない状態や様子。 |
ぎりぎり
アップアップ
⇔余裕 |
威風堂堂 |
いふうどうどう |
・(形容動詞)威厳があり、堂堂としている様。 |
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威風凛凛 |
いふうりんりん |
・威厳があり、凛々しい様。 |
威風堂々
威風凛然
英姿颯爽
高邁奇偉
容貌魁偉 |
韋編三絶 |
いへんさんぜつ |
・一冊の書籍を繰り返し繰り返し読むこと。 |
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意味深長 |
いみしんちょう |
・意味が深い。 |
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因果応報 |
いんがおうほう |
・良い行いをした人には良い報い、悪い行いをした人には悪い報いがある。つまり、やった行いに対しての報いが返ってくるという事。 |
悪因悪果 |
慇懃無礼 |
いんぎんぶれい |
・言葉や物腰など表面は丁寧な様を装いながらも、その裏は大変尊大であったり相手を小馬鹿にしている態度のこと。
・丁寧すぎて、改まった感じが、かえって無礼になること。(この用法は本来誤用である) |
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隠忍自重 |
いんにんじちょう |
・苦しみを外には出さず、耐え忍んで、軽い行動をとらないこと。 |
克己復礼
⇔軽挙妄動
⇔短慮軽率 |
有為転変 |
ういてんぺん |
・この世の全ての存在などは常に移り変わって、ちょっとの間もとどまらないこと。また、この世は変わりやすく儚いこと。 |
有為無常
諸行無常 |
右往左往 |
うおうさおう |
・状況を把握することができなかったり、突然の出来事が発生したりして混乱し、慌てふためいてうろうろするさま。 |
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禹行舜趨 |
うこうしゅんすう |
・夏の始祖禹王の歩き方と帝舜の走り方。偉い人のうわべだけまねて、実質がともなわないこと。 |
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烏合之衆* |
うごうのしゅう |
・カラスの群れのように、規律も統制もない大勢の人の寄り集まり。また、そのような軍隊や、群衆。
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烏集之衆
烏集之交 |
右顧左眄 |
うこさべん |
・(右と左を振り返り、見たりするように)あたりの情勢をうかがうばかりで、判断に迷うこと。 |
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有象無象* |
うぞうむぞう |
・数ばかり多くて役に立たない物や人々をさげすむ言葉。 |
森羅万象
有相無相 |
鵜目鷹目* |
うのめたかのめ |
・鵜が魚をあさり、鷹が獲物をさがすように、人が熱心に物を探し出そうとするさま。 |
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海千河千 |
うみせんかわせん |
・世の中の裏も表も知り尽くした経験豊富な人物のこと。 |
海千山千
山千海千 |
海千山千 |
うみせんやません |
・世の中の裏も表も知り尽くした経験豊富な人物のこと。 |
海千河千
山千海千 |
有耶無耶 |
うやむや |
・曖昧ではっきりとしていない様子。 |
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紆余曲折 |
うよきょくせつ |
・道が曲がりくねって、真っ直ぐではない様子
・物事の経緯やいきさつなどが、込み入った経過をたどること |
曲折浮沈
二転三転
試行錯誤
暗中模索
複雑多岐 |
雲散霧消 |
うんさんむしょう |
・雲のように散り、霧のように消えること。跡形もなく消え去ること。 |
雲散鳥没
雲消雨散
煙消霧散
海市蜃楼
空中楼閣
空中楼台
砂上楼閣
蜃楼海市
無影無踪
⇔雲合霧集
⇔雲屯霧集 |
運否天賦 |
うんぷてんぷ
うんぴてんぷ |
・運と不運は、天命であること。運を天にまかせること。 |
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雲竜井蛙 |
うんりゅうせいあ |
・月とすっぽん。格が違いすぎること。 |
|
栄枯盛衰 |
えいこせいすい |
・人や一族、組織には、栄える時もあれば衰えることもあるということ。特に、栄えていたものが、勢いを失う場合に用いる。 |
栄枯浮沈
盛者必衰
驕れる者は久しからず |
依怙贔屓* |
えこひいき |
・一方だけにひいきすること。不公平。 |
専断偏頗
不正不公
⇔一視同仁
⇔公平無私 |
越犬吠雪 |
えっけんはいせつ |
・当たり前であろうと、無知であれば疑いを抱いてしまう事。 |
越犬雪に吠ゆ
蜀犬日に吠ゆ
蜀犬吠日 |
得手勝手* |
えてかって |
・わがままなこと。他人の気持ちや立場を尊重しないで、自分だけに都合のいいように行動すること。 |
我田引水
勝手気儘
自分勝手
独断専行
傍若無人 |
燕雀鴻鵠* |
えんじゃくこうこく |
・小人物には大人物の遠大な心がわからないこと。 |
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衍曼流爛 |
えんまんりゅうらん |
・悪が世の中にはびこるさま。「衍曼」はどこまでも広がる様、「流爛」はちりぢりに分かれる様。ちりぢりに分かれた状態が広く広がり無秩序となった状況を言う。流曼、流漫。 |
|
遠慮会釈* |
えんりょえしゃく |
・相手に対する思いやりのこと。他人に対して態度を慎みその心を思いやること。 |
⇔傍若無人 |
汚名返上 |
おめいへんじょう |
・マイナスの評判を取り下げ、ゼロ状態、又はプラスの評判しようとすること。 |
名誉挽回
劣勢挽回
(誤用)汚名挽回 |
温故知新 |
おんこちしん |
・昔のことを研究して、新しい知識を得ること。 |
|
音信不通* |
おんしんふつう |
・便りや連絡が絶え、まったく様子がわからないこと。 |
|
怨憎会苦 |
おんぞうえく |
・憎い者と会う苦しみ。 |
|
か |
開口一番 |
かいこういちばん |
・口を開くとすぐに。 |
|
外交辞令* |
がいこうじれい |
・交渉をなごやかに進めるための外交上の応対話。口先だけのお世辞、社交辞令。リップサービス。 |
|
快刀乱麻* |
かいとうらんま |
・もつれた麻を刀で断ち切るように、複雑にこじれて紛糾していることを見事に処理するようすのたとえ。 |
一刀両断 |
偕老同穴 |
かいろうどうけつ |
・共に暮らして老い、死んだ後は同じ墓穴に葬られること。夫婦の信頼関係が非常にかたいこと。中国の古書詩経に由来
・カイロウドウケツと言う海生生物:海綿の一種 |
|
家常茶飯 |
かじょうさはん |
・ありふれたこと。 |
日常茶飯事 |
臥薪嘗胆 |
がしんしょうたん |
・悔しさを堪えて再起を期すること、薪に臥し胆を嘗める。 |
|
画蛇添足 |
がだてんそく |
・余分なもの。不要のもの。なくてもよいもの
・自分の付け足しの言葉をへりくだっていう語 |
蛇足 |
花鳥風月 |
かちょうふうげつ |
・自然の美しさ。
・風流、風物のこと。 |
|
隔靴掻痒* |
かっかそうよう |
・靴を隔てて痒い所をかくように、思うようにならなくて非常にもどかしいという意味。 |
隔靴爬痒
隔靴之掻
掉棒打星
⇔麻姑掻痒 |
合従連衡* |
がっしょうれんこう |
・時流を読み、その時々の利害に応じて、互いに協力したり離反したりすること。また、巧みな計算や外交上の駆け引きのこと。 |
合従連横
雲集霧散
離合集散
集散離合 |
我田引水 |
がでんいんすい |
・代理・代表として託され、中立であるべき物事を自分の都合のいいようにすること。 |
|
瓜田李下* |
かでんりか |
・人に疑われるようなことはするなというたとえ。疑いを受けるような状況に身を置いてはならないという教え。李下瓜田(りかかでん)。 |
瓜田之履
李下之冠
悪木盗泉 |
画竜点睛 |
がりょうてんせい
がりゅうてんせい |
・物事の最後の大事な仕上げ。全体を生かす肝心なところ。
・わずかに加わることによって全体を生かす効果的なもの。 |
点睛開眼 |
感慨無量 |
かんがいむりょう |
・計り知れないほど感慨が深いこと。 |
|
侃侃諤諤 |
かんかんがくがく |
・(「侃」はのびのびと臆することのない様、「諤」は厳しい言葉を言うこと)遠慮することなく発言すること。堂々と議論をすること。侃諤。 |
|
喧喧諤諤 |
かんかんがくがく |
・(誤用が定着したもの)議論が白熱し、銘々が自らの主張をし、収拾がつかなくなった状態。
侃侃諤諤(堂堂と議論をする)と喧喧囂囂(がやがやとやかましく騒ぐ)を混用した言葉。 |
|
緩急自在* |
かんきゅうじざい |
・物事を自由自在に操ること。速度などその場その場に応じて自由自在に調節すること。 |
縦横自在
縦横無碍
縦横無尽
自由自在
如意自在 |
眼光紙背* |
がんこうしはい |
・紙の裏まで見通すという意味から、書を読むとき、字句を解釈するばかりでなく、行間にひそむ深い意味までよく理解することのたとえ。 |
眼光炯炯 |
冠婚葬祭 |
かんこんそうさい |
・中国文化圏において、人間の生活で起こる最も大切とされる四つの儀式。 |
|
勧善懲悪 |
かんぜんちょうあく |
・正義が奨励され、悪は懲らしめられる状態。理想的ではあるが、実社会では稀。 |
|
簡単明瞭 |
かんたんめいりょう |
・分かりやすくはっきりしていること。 |
一目瞭然 |
艱難辛苦* |
かんなんしんく |
・困難な状況や辛い場面に出会い、苦しみ悩むような大変な苦労。 |
千辛万苦
四苦八苦
艱苦辛苦
艱難辛困
辛苦艱難
艱難苦労
苦行難行
困苦艱難
天歩艱難
難行苦行 |
閑話休題* |
かんわきゅうだい |
・むだばなしや前置きを打ち切って、話の本題に入ること。 |
|
気宇壮大* |
きうそうだい |
・度量・構想などが並外れて大きいさま。 |
気宇広大
気宇雄豪
気宇軒昂
幕天席地
抜山蓋世 |
危機一髪 |
ききいっぱつ |
・髪の毛一本ほどの差で危機を脱する事。「危機一発」は誤りであるが、洋画の邦題としてあえて用いられたことがある。 |
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跂行喙息 |
きこうかいそく |
・生きとし生けるものすべて。 |
|
規行矩歩 |
きこうくほ |
・融通がきかないこと。 |
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起死回生* |
きしかいせい |
・死に瀕したもの、滅びかかっているものを再び生き返らせること。もとに戻すこと。 |
回生起死
起死再生
捲土重来
⇔再起不能 |
旗幟鮮明 |
きしせんめい |
・立場・主張がはっきりしていること。 |
|
起承転結* |
きしょうてんけつ |
・「起」で始まり「承」で受け、「転」で変化を出し「結」で終結させる構成方法。 |
起承転合 |
疑心暗鬼 |
ぎしんあんき |
・疑心暗鬼を生ずの略。 |
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奇想天外* |
きそうてんがい |
・誰にも思いもよらないような奇抜なこと。また、そのようす。 |
斬新奇抜
奇異荒唐
奇奇怪怪
奇怪千万
奇妙奇態
不可思議 |
喜怒哀楽 |
きどあいらく |
・人間が持っている基本的な4つの感情。喜び、怒り、哀しみ、楽しみ。
・上記を含む、人間のさまざまな感情。 |
感情 |
九死一生* |
きゅうしいっしょう |
・死にそうなあぶないところをやっと助かること。 |
十死一生
万死一生 |
旧態依然* |
きゅうたいいぜん |
・昔からの状態、体制が古いままで少しも変化・進歩のないさま。 |
十年一日
旧套墨守
保守退嬰
⇔面目一新 |
急転直下 |
きゅうてんちょっか |
・情勢が急に変化して、物事が解決して決着がつくこと。 |
一落千丈 |
旧套墨守 |
きゅうとうぼくしゅ |
・古いしきたりや方法などを固く守ること。また、そのため融通の利かないこと。 |
因循守旧
因循姑息
⇔進取果敢 |
恐悦至極* |
きょうえつしごく |
・相手の厚意に大変喜び感謝すること。 |
恐恐謹言
恐惶謹言
恐惶嘆願
恐惶再拝
再拝稽首
誠恐誠惶
誠惶誠恐
頓首再拝
妄言多謝 |
狂喜乱舞* |
きょうきらんぶ |
・非常に喜んで興奮し、羽目を外して舞うこと。 |
欣喜雀躍
踊躍歓喜 |
共存共栄* |
きょうぞんきょうえい |
・自他ともに生存し、繁栄すること。 |
⇔弱肉強食 |
虚心坦懐 |
きょしんたんかい |
・心にわだかまりが無くて、気持ちが素直なこと。 |
虚心平意
虚心平気
明鏡止水
光風霽月
⇔意馬心猿
⇔玩物喪志
⇔疑心暗鬼
⇔焦心苦慮 |
興味津津 |
きょうみしんしん |
・興味が尽きないさま。 |
|
虚虚実実 |
きょきょじつじつ |
・相手の守りが堅い所を避けてすきついて狙って戦うさま。
・奥の手まで出し尽くして戦うこと |
|
曲学阿世* |
きょくがくあせい |
・学問の正しい態度を曲げて世の中におもねり、迎合すること。 |
阿世曲学 |
玉石混交 |
ぎょくせきこんこう |
・良いものも悪いものも入り交じった様。 |
|
跼天蹐地 |
きょくてんせきち |
・非常に恐れかしこまること。
・肩身の狭い思いで世の中を恐れはばかって暮らしていくことのたとえ。 |
|
虚心坦懐* |
きょしんたんかい |
・心にわだかまりを持たず、素直でさっぱりした気持ち。無心で平静な心境。偏見がなく、心を開いていること。
|
虚心平意
明鏡止水
虚心平気
虚静恬淡
虚無恬淡
枯淡虚静 |
漁夫之利* |
ぎょふのり |
・二者が争っているのに乗じて、第三者がうまうまと利益を手に入れること。漁父之利。 |
田夫之功
犬兎之争
鷸蚌之争 |
毀誉褒貶* |
きよほうへん |
・ほめることと、そしること。人をほめたり悪口を言ったりすること。 |
雲翻雨覆
翻雲覆雨 |
義理人情* |
ぎりにんじょう |
・体面やなさけ。社会生活上、果たすべきつとめ。 |
義勇任侠 |
金科玉条* |
きんかぎょくじょう |
・金や玉のように尊い大事な法律、規則。ぜひとも守るべき大切な法律、きまり、よりどころ。 |
|
謹賀新年 |
きんが しんねん |
・「つつしんで新年の喜びを申しあげる」という意。年賀状などで使う挨拶。 |
あけましておめでとう
賀正
謹賀 |
欣喜雀躍 |
きんきじゃくやく |
・小躍りして喜ぶこと。 |
歓喜雀躍
歓欣鼓舞
欣喜踊躍
驚喜雀躍
歓天喜地
狂喜乱舞
手舞足踏
有頂天外 |
謹厳実直* |
きんげんじっちょく |
・慎み深く、誠実・正直なさま。まじめな人間のようす。人を揶揄するような使い方もされる。 |
謹厳温厚
謹厳重厚
実直謹厳
恪勤精励
精励恪勤
清廉恪勤
方正謹厳
⇔放縦懶惰 |
空前絶後 |
くうぜんぜつご |
・きわめて珍しいこと。 |
冠前絶後
曠前絶後
曠前空後 |
苦尽甘来 |
くじんかんらい |
・苦しいときが過ぎ楽になること。 |
一陽来復 |
苦心惨憺* |
くしんさんたん |
・心を砕いて苦労を重ね、困りながらも、あれこれと工夫を凝らすこと。 |
悪戦苦闘
粒粒辛苦
意匠惨憺
孤軍奮闘 |
九分九厘* |
くぶくりん |
・九十九パーセント。ほとんど完全に近いこと。ほとんど間違いのないこと。 |
十中八九 |
愚問愚答 |
ぐもんぐとう |
・愚かな問答。 |
|
薫陶成性 |
くんとうせいせい |
・優れた人間を作ること。 |
|
群雄割拠* |
ぐんゆうかっきょ |
・多くの実力者が各地でそれぞれに勢力をふるい、対立しあうこと。戦国時代に多くの英雄が各地に本拠を構え、対立していたことからいう。
|
治乱興亡
竜攘虎搏
竜闘虎争
竜騰虎闘 |
君子豹変* |
くんしひょうへん |
・よい意味と悪い意味とがあり、よい意味では、君子は過ちに気づくとすぐに改め、自らを向上させるということ。悪い意味では、まるで節操がなく、主張や態度がころころと変わること。
|
|
鯨飲馬食 |
げいいんばしょく |
・一度に並外れた量の飲食をすること。鯨が飲む様に大量に酒を飲み、馬が食べる様に大食する意から。 |
牛飲馬食 |
鶏口牛後* |
けいこうぎゅうご |
・大きな組織に付き従って軽んぜられるよりも、小さな組織の長となって重んぜられるほうがよいということ。 |
|
経世済民* |
けいせいさいみん |
・世を治め、民の苦しみを救う。また、そのような立派な政治。 |
経国済民
救世済民
修身済家 |
蛍雪之功* |
けいせつのこう |
・苦労して学問に励むこと。螢の光や雪明かりで貧乏に耐えながら勉学する。 |
苦学力行
蛍窓雪案
雪窓蛍机
車胤聚蛍
孫康映雪 |
軽佻浮薄* |
けいちょうふはく |
・軽はずみで、行動がしっかりしていないこと。考えが浅く、上すべりで移り気な感じ。 |
軽佻浮華 |
軽薄短小 |
けいはくたんしょう |
・コンパクトさや手軽さを特徴とすること。特に高度経済成長期の産業や文化が、少品種大量生産を前提とした重工業等を中心としたものであったのに対して、ポストモダニズム以降の産業構造や文化的な嗜好が、エレクトロニクスやソフトウェアといったものに移ったことをいう。 |
⇔重厚長大 |
月下氷人* |
げっかひょうじん |
・男女の縁をとりもつ人。仲人。 |
月下老人 |
牽強付会 |
けんきょうふかい |
・強引に理屈をこじつけて自分に有利になるよう展開すること。 |
|
喧喧囂囂 |
けんけんごうごう |
・(「喧」も「囂」も人々が口々にしゃべってやかましい様)多くの人が、がやがやと騒ぐ様。擬声語的な熟語とされる。 |
喧喧諤諤(誤) |
言行一致 |
げんこう いっち |
・発言した内容と行動が同じで、矛盾が生じていないこと。 |
|
言行齟齬 |
げんこう そご |
・言葉で表した内容と、その人の行動とが食い違うこと。 |
|
乾坤一擲 |
けんこんいってき |
・命を懸けた一か八かの勝負をすること。 |
|
捲土重来 |
けんどちょうらい |
・いちど敗れた者がふたたび力を盛り返し、反撃に転じること。「けんどじゅうらい」とも。転じて、ものごとに一度失敗した者が再起を期して準備をととのえ、再挑戦してくること。 |
|
堅忍不抜 |
けんにんふばつ |
・堅い意志で、我慢強く耐え忍び、心を動かさない、動かされないこと。 |
堅苦卓絶
堅忍持久
志操堅固
鉄心石腸 |
権謀術数 |
けんぼうじゅっすう |
・人を騙す為のはかりごとの事。「権」、「謀」、「術」、「数」ともに、ここでは、はかりごとの意。 |
|
見聞覚知 |
けんもんかくち |
・六識の作用。眼識・耳識・鼻識・舌識・身識・意識。 |
|
堅牢堅固* |
けんろうけんご |
・守りが非常に堅く、容易に破られたり動じたりしないさま。また、堅くてじょうぶなさま。 |
金城鉄壁 |
傲岸不遜* |
ごうがんふそん |
・人を見下すような態度を取ること。 |
倣岸不屈
倣岸無礼
傲慢不羈
傲慢不遜
高慢無礼
傲慢無礼
傲慢磊落
尊大不遜
無礼傲慢
⇔温厚篤実
⇔平身低頭
⇔平伏叩頭 |
厚顔無恥 |
こうがんむち |
・厚かましい上に恥知らずなさま。 |
|
巧言令色* |
こうげんれいしょく |
・ことばを飾り顔色を和らげて人を喜ばせ、こびへつらうこと。 |
|
公序良俗* |
こうじょりょうぞく |
・一般社会の秩序と善良な習慣、ならわし。世間一般の道徳観をいう。 |
|
口頭試問 |
こうとうしもん |
・質問に口頭で答えさせ、学力・人物等を考査する試験。 |
|
荒唐無稽 |
こうとうむけい |
・根拠がなく、現実味が感じられないこと。また、そのさま。「荒唐」も「無稽」も、「根拠がないこと」の意。 |
でたらめ |
公平無私 |
こうへいむし |
・公平で私的な感情などを交えないこと。 |
|
公明正大 |
こうめいせいだい |
・公平でやましくなく、堂々としていて正しいこと。 |
|
甲論乙駁* |
こうろんおつばく |
・議論がまとまらないこと。 |
議論百出
⇔満場一致 |
呉越同舟 |
ごえつどうしゅう |
・敵同士であっても、共通の災難にあっては、協力しこれを回避しようとするものであり、それが当然であるということ。
・(慣用的誤用)敵同士が同じところにいる様。 |
|
極悪非道 |
ごくあくひどう |
・人道に外れて惨く、極めて悪い事。「極悪」は極めて悪い、「非道」は人道に外れているの意。 |
|
国士無双 |
こくしむそう |
・国の中で並ぶ者もいないほど優れた人物のこと。史記淮陰侯列伝において韓信を評した言葉「諸将易得耳、至如信者、国士無双」に始まる。
・マージャンのあがり役。役満貫。略称、コクシ。 |
|
虎穴虎子 |
こけつこ し
こけつこじ |
・危険を冒さなければ、大きなことをやり遂げることはできない。虎の住む穴に入る危険を冒さなければ、虎の子を捕まえることはできないことから。 |
虎穴に入らずんば虎子を得ず |
古今東西 |
ここんとうざい |
・昔から現在まで(古今)、東西四方のすべて。いつでも、どこでも。 |
|
故事来歴* |
こじらいれき |
・物事の、起源からそのたどった過程や歴史。物事のいろいろな由来や因縁のこと。 |
|
五臓五腑 |
ごぞうごふ |
・五臓と五腑で人の内臓、はらわた。漢方医学で、五臓は、肺臓・心臓・脾臓・肝臓・腎臓、五腑は大腸・小腸・胃・胆・膀胱。医学的用語よりむしろ象徴的意味合いで用いられる。六臓六腑の六臓、六腑から心包、三焦を抜かした言い方。 |
|
五臓六腑 |
ごぞうろっぷ |
・五臓と六腑で人の内臓、はらわた。漢方医学で、五臓は、肺臓・心臓・脾臓・肝臓・腎臓、六腑は大腸・小腸・胃・胆・膀胱・三焦。医学的用語よりむしろ象徴的意味合いで用いられる。 |
|
誇大妄想* |
こだいもうそう |
・自分の現在の状態を大げさに空想すること。 |
針小棒大 |
刻苦勉励 |
こっくべんれい |
・非常に苦労して、ただ勉学などに励むこと。 |
刻苦清励 |
虎頭蛇尾 |
ことうだび |
・最初は盛んで、最後が振るわないたとえ。 |
竜頭蛇尾 |
小春日和 |
こはるびより |
・冬の前(小春)の、穏やかで暖かい日々(日和)。 |
|
孤立無援 |
こりつむえん |
・一人ぼっちで助けが無いこと。 |
孤軍奮闘
孤立無親
僑軍孤進
四面楚歌 |
五里霧中 |
ごりむちゅう |
・現在の状態が分からず、見通しや方針、手段の全く立たないことのたとえ。
・心が迷って、考えの定まらないこと。 |
曖昧模糊
暗中模索
有耶無耶
雲煙模糊
空々漠々 |
金剛不壊 |
こんごうふえ |
・非常に頑固で何事にも動じない様。「金剛」は非常に頑固、「不壊」は壊れることが無いの意。 |
|
言語道断* |
ごんごどうだん |
・言葉には言い表せないほど程度がはなはだしく悪いこと。 |
|
渾然一体* |
こんぜんいったい |
・別々のもの、いくつかの物が溶け合って一体となっているさま。 |
|
さ |
塞翁之馬* |
さいおうのうま |
・人生の幸不幸は変転極まりないものであることのたとえ。またそれにいたずらに一喜一憂すべきことでないことをいう。 |
塞翁失馬 |
再起不能* |
さいきふのう |
・再び力を得て活動を始めることができない状態。 |
⇔起死回生
⇔捲土重来 |
再三再四 |
さいさんさいし |
・(熱意をもって)何度も何度も。繰りかえして。再三の強調語。 |
|
才子佳人 |
さいしかじん |
・優れた男女。 |
|
才子多病 |
さいしたびょう |
・才知のすぐれた人は体が弱く病気がちであること。 |
佳人薄命
美人薄命
紅顔薄命 |
三寒四温 |
さんかんしおん |
・冬季に三日間程度寒い日が続き、次に四日間程度暖かい日が続くことが繰り返される現象。中国北東部などで見られる。 |
三寒四暖 |
三権分立 |
さんけんぶんりつ
さんけんぶんりゅう |
・国家の権力を立法権・行政権・司法権の三つに分け、それぞれを対等な関係の異なる機関で運用させることで相互に抑制と均衡を図るもの。フランスのモンテスキューが提唱した。 |
権力分立 |
山紫水明* |
さんしすいめい |
・山水(自然)の景色が清らかで美しいこと。日の光に照り映えて山は紫に流れる川は清らかに澄んで見えること。
|
高山流水
山光水色
山容水態 |
三人官女 |
さんにんかんじょ |
・雛人形のうち、雛壇の二段目に飾られる人形。官女を表しており、三人一組になっている。左から銚子、中央座り、長柄銚子の順に並べる。 |
|
三百代言 |
さんびゃくだいげん |
・明治時代に、代言人(弁護士)の資格が無いのに他人の訴訟や裁判を引き受けた人。また、弁護士を蔑んで言う言葉。
・詭弁を用いる人のこと。詭弁家。 |
詭弁家 |
思案投首 |
しあんなげくび |
・あれこれ考えて困っているさま。 |
|
尸位素餐 |
しいそさん |
・ある地位にいて職責を果たさず禄を食んでいること。 |
尸禄素餐
窃位素餐 |
四海兄弟 |
しかいけいてい |
・世界の人々が兄弟のように親しく付き合うべきであるということ。 |
|
自学自習 |
じがくじしゅう |
・自分で勉強すること。 |
自学
自習
独学 |
四角四面 |
しかくしめん |
・真四角であること。
・非常に真面目で堅苦しいこと。 |
|
自画自賛 |
じがじさん |
「自画自讃」とも書く。
・1. 自分で書いた絵に、自分で書いた賛(「讃」詩や文章)を添える事。
・(1.が転じて;サ変動詞)自分で作った物や行為を自分で誉める事。類義語自賛、自讃
・(2.の誤用として)自分で作った物や行為を述べること(批判も含む)。「自省」「自己分析」の方が適切な言葉だが、マスコミによるスポーツ選手のコメントなどでよく誤用される。 |
|
時期尚早 |
じきしょうそう |
・あることを行うには、まだ時期が早いこと。 |
|
自給自足 |
じきゅうじそく |
・特に貨幣経済によらず、必要なものなどを自分で賂い、十分に満たすようにすること。 |
|
四苦八苦 |
しくはっく |
・生、老、病、死の四つの苦しみと、憎い者と出会う苦しみ怨憎会苦、愛する者と別れる苦しみ愛別離苦、求めるものが得られない苦しみ求不得苦、迷いの存在であること自体が苦しみであるとする五陰盛苦、計八つの苦しみを四苦八苦という。
・上の語義から転じて、大変苦労をしている様。但し、ニュアンスとして、深刻さに欠ける場合や自嘲的に用いられる傾向がある。 |
|
試行錯誤 |
しこうさくご |
・色々試みて、失敗を繰り返しながら目的に近づいていくというやり方。 |
|
自業自得 |
じごうじとく |
・自分でつくった善悪の報いである業は、当然自ら受けるべきであるということ。 |
自業自縛
自縄自縛
身から出た錆 |
事事物物 |
じじぶつぶつ |
・あらゆる物事。 |
|
獅子奮迅 |
ししふんじん |
・獅子が奮い立った時のように、勢いが盛んなこと。 |
努力奮励
奮闘努力
奮励努力
勇往邁進
力戦奮闘 |
死屍累累 |
ししるいるい |
・数多くの死体が折り重なって転がっている様子。
・(比喩)ある事業などがうまくいかず、数多くの関係者に被害が生じた様。 |
|
時代錯誤 |
じだいさくご |
・違う時代を混同する誤り。
・言動や考え方が、現代に適合しないこと。時代遅れ。 |
アナクロニズム
時代遅れ |
事大主義* |
じだいしゅぎ |
・自分のしっかりした考えを持たず、権力のあるものに従って自己の安全を図る態度。 |
|
七転八起* |
しちてんはっき |
・何度倒されても、その度に屈せず起き上がること。 |
一栄一辱
一栄一落
一盛一衰
栄枯盛衰
栄枯転変
興亡盛衰
消長盛衰
消長遷移
盛衰栄枯
盛衰興亡 |
七転八倒
七顛八倒 |
しちてんばっとう
しってんばっとう |
・激しい痛みに転げまわってもがくこと。 |
|
七難八苦* |
しちなんはっく |
・いろいろな災害・苦しみのこと。人間のうけるさまざまな苦難。 |
|
十中八九 |
じっちゅうはっく |
・(不確実な部分を残すが)ほとんど。おおかた。十のうちの八か九かの確率で。 |
九分九厘 |
紫電一閃 |
しでんいっせん |
・とぎすまされた刀を振り下ろす時の、一瞬の光。
・事態が火急であること。 |
|
自暴自棄 |
じぼうじき |
・破れかぶれで、自分を粗末に扱い、やけになること。 |
|
四方八方 |
しほうはっぽう
よもやも |
・あらゆる方角。 |
|
四面楚歌 |
しめんそか |
・周りに味方がおらず、敵だらけの孤立無援の状態の事。 |
|
杓子定規* |
しゃくしじょうぎ |
・すべてに一つの基準や感覚を当てはめて判断・処理しようとする応用や融通の利かないやり方、態度。
|
四角四面 |
弱肉強食 |
じゃくにくきょうしょく |
・弱い者が強い者の犠牲になるような、実力の違いが、そのまま結果に違いを生ずる闘争状態の世界。 |
優勝劣敗
⇔共存共栄 |
社交辞令* |
しゃこうじれい |
・人とうまく付き合っていくためのお世辞。リップサービス 。 |
外交辞令 |
縦横無尽 |
じゅうおうむじん |
・自由自在に思う存分物事をするさま。 |
|
終始一貫 |
しゅうしいっかん |
・最初の状態・態度を最後まで変えずに通すこと。 |
|
自由自在 |
じゆうじざい |
・思いのままであること。 |
|
周章狼狽 |
しゅうしょうろうばい |
・大いに慌て、うろたえること。「周章」も「狼狽」も、あわてる。 |
|
十人十色 |
じゅうにんといろ |
・人の考え方などは、それぞれ違っていること。 |
各人各様
十人十腹
多種多様 |
主客転倒* |
しゅかくてんとう |
・主人と客が入れ替わったように、本来の立場・順序・軽重などが逆転すること。 |
本末転倒 |
主義主張 |
しゅぎしゅちょう |
・各人の持つポリシ−。常に守って変えない一定の考え・方針・思想上の立場。 |
|
取捨選択 |
しゅしゃせんたく |
・不要なものを捨て必要なものを取ること。 |
|
酒池肉林 |
しゅちにくりん |
・はしたなく奢侈な酒宴。過度な贅沢さで酒や肉を揃えた享楽的宴。由来の伝承が淫猥な享楽的エピソードであるため、それが強く含意される。
・(上の語義から淫猥なニュアンスが抜け落ちて、) 享楽的ではあっても淫猥ではない、酒や肉をふんだんに揃えた豪華な宴。 |
肉山脯林 |
首尾一貫* |
しゅびいっかん |
・方針や態度などが初めから終わりまで変わりなく同じであること。筋が通っていること。 |
終始一貫
徹頭徹尾 |
春夏秋冬 |
しゅんかしゅうとう
はるなつあきふゆ |
・春と夏と秋と冬。四季。一年中。 |
季節 |
順風満帆* |
じゅんぷうまんぱん |
・追い風に帆をいっぱいにふくらませているように、物事が快調に進むようす。 |
|
上意下達* |
じょういかたつ |
・上の者の意志や命令が下の者に伝わること。 |
上命下達 |
盛者必衰 |
じょうしゃひっすい |
・無常なこの世では、勢いの盛んな者もいつかは必ず衰えるということ。 |
生者必滅
生者必滅会者定離 |
生者必滅 |
しょうじゃひつめつ |
・命あるものはいつかは必ず死ぬという無常を表す言葉。 |
盛者必衰 |
生生世世 |
しょうじょうせぜ
「しょうじょうせせ」
「しょうじょうよよ」 |
・いつまでも、永遠に。未来永劫。 |
|
小心翼翼 |
しょうしんよくよく |
・気が小さくいつもびくびくしているさま。
・細かいことにも配慮し慎み深くするさま。 |
|
枝葉末節 |
しようまっせつ |
・本質から外れた小さなこと。 |
枝葉末端 |
諸行無常 |
しょぎょうむじょう |
・仏教の基本的・哲学的な主張を表わす成句の一つで、「あらゆる物事(現象)は変化している。変化しない、固定的な物事は存在しない」という意味。三法印の一つ。 |
有為無常
有為転変
無常印 |
蜀犬吠日 |
しょっけんはいじつ |
・当たり前であろうと、無知であれば疑いを抱いてしまう事。 |
蜀犬日に吠ゆ
越犬吠雪
越犬雪に吠ゆ |
白河夜船* |
しらかわよふね |
・周りで何が起こったのか、わからないほどぐっすりと眠り込んでいること。 |
|
自力更生 |
じりきこうせい |
・他人の力を頼らず自らの力で立ち直ること。 |
|
支離滅裂 |
しりめつれつ |
・物事に一貫性がなく、ばらばらであるさま。 |
|
思慮分別* |
しりょふんべつ |
・物事の道理をわきまえ、深く考えて識別し判断を下すこと。また、そういう能力。 |
|
人海戦術 |
じんかいせんじゅつ |
・多数の人員を次々に繰り出して、仕事を成し遂げようとするやり方。機械力などを利用せず、大勢の人を動員して物事に当たらせる方法。本来の意味は、多数の兵員を投じて、数の力によって敵軍を破る戦法のこと。 |
|
心機一転 |
しんきいってん |
・何かがきっかけで、気持ちが変わること。 |
改過自新 |
人口膾炙* |
じんこうかいしゃ |
・だれの口にものぼり、広く世間に知られて、もてはやされること。 |
|
辛酸甘苦 |
しんさんかんく |
・辛さや楽しみのこと。転じて、経験を積み、世事・人情によく通じていること。 |
|
紳士協定* |
しんしきょうてい |
・互いに相手を信頼して取り決めた約束。 |
一諾千金
紳士協約 |
人事不省* |
じんじふせい |
・大病や大けがで、意識不明になること。昏睡状態に陥ること。 |
前後不覚
意識朦朧
茫然自失 |
針小棒大 |
しんしょうぼうだい |
・針のように小さい物事を、棒のように大袈裟に言い立てること。 |
|
新陳代謝 |
しんちんたいしゃ |
・必要な物質を体内に取り入れ、必要のなくなった物質を体の外に出すこと。物質交代。物質代謝。
・新しいものと古いものが入れ替わること。 |
物質交代
物質代謝 |
震天動地 |
しんてんどうち |
・天地を奮い興すほどの出来事。また、その威力が盛んなこと。 |
驚天動地
震天駭地 |
森羅万象 |
しんらばんしょう
しんらまんぞう |
・宇宙に存在する一切のもの。あらゆる事物・現象。 |
|
深謀遠慮* |
しんぼうえんりょ |
・将来のことまでよく考え、計画をたてること。また、そのようなはかりごと。 |
|
水魚之交* |
すいぎょのまじわり |
・非常に仲がよい、信頼できる交際。水と魚のように離れることができない親密な間柄。 |
|
晴耕雨読* |
せいこううどく |
・晴れた日には外に出て田畑を耕し、雨の日には家の中で読書をするというように、思いのままのんびりと生活するということ。
|
|
生殺与奪 |
せいさつよだつ |
・生かすも殺すも、与えるも奪うも、どの様にしようと思うがまま。 |
|
誠心誠意 |
せいしんせいい |
・真心を持って。 |
|
正当防衛* |
せいとうぼうえい |
・自分または他人が理不尽な攻撃を受けた時、身を守るためにやむを得ず行う加害行為。不当な攻撃から身を守る行為。 |
⇔過剰防衛 |
勢力伯仲 |
せいりょくはくちゅう |
・力などが同じぐらいで、優劣をつけがたいこと。 |
伯仲の間
兄たり難く弟たり難し |
清廉潔白 |
せいれんけっぱく |
・行動などが綺麗で私欲が無くて、後ろめたいことが無いこと。 |
青天白日 |
赤手空拳 |
せきしゅくうけん |
・武器や道具を持たずに。素手で。
・(比喩的)自分の力だけで物事を行うこと。 |
徒手空拳 |
是々非々* |
ぜぜひひ |
・良いことはよいこと、悪いことはわるいことと、公正無私に判断すること。道理によって正しく判断する態度をいう。是是非非。
|
厳正中立
公平無私
無私無偏 |
切磋琢磨 |
せっさたくま |
・学問などによって自分を磨いて、完成させること。また、同じ志を持つ人が互いに学問などを磨き合うこと。 |
|
切歯扼腕 |
せっしやくわん |
・怒りや悔しさのために歯ぎしりをして非常に悔しがる様子。 |
|
絶体絶命* |
ぜったいぜつめい |
・逃れようのない、非常に困難な場面・立場に追い詰められること。進退極まった状態。 |
風前之灯 |
浅学非才
浅学菲才 |
せんがくひさい |
・(「浅学」は学問が未熟であること。「非才」は「菲才」とも書き、才能が劣っている意)学識が足らないと、自分を謙遜して言う言葉。 |
非才浅学
浅学短才
浅識非才
浅知短才
⇔博学多才
⇔広才博識
⇔博学卓識 |
千軍万馬 |
せんぐんばんば |
・1.多くの軍兵と軍馬。
・2.戦闘の経験が豊富であること。
・3.(2より転じて)社会経験が豊富であること。 |
|
先見之明* |
せんけんのめい |
・将来を見通す眼力。将来どうなるかを前もって見抜く見識。 |
先見之識 |
千言万語 |
せんげんばんご |
・非常に多くの言葉。 |
|
前後不覚* |
ぜんごふかく |
・前後の区別もつかなくなるほど正体がなくなること。全然覚えがなくなる。 |
人事不省 |
千載一遇 |
せんさいいちぐう |
・めったにないこと。 |
千載一時
千載一合
千載一会
盲亀浮木 |
千山万水 |
せんざんばんすい |
・多くの山と多くの川。 |
|
千射万箭 |
せんしゃばんせん |
・決して一つひとつを蔑ろにしないこと。 |
|
前代未聞 |
ぜんだいみもん |
・今までに聞いたこともないような珍しいこと。 |
破天荒
空前絶後 |
全知全能 |
ぜんちぜんのう |
・完全無欠な知恵と才能。転じて神の能力。 |
完全無欠 |
前途洋洋* |
ぜんとようよう |
・将来が希望に満ちていること。前途が豊かで盛んな予感の持てること。前途洋々。 |
前途有望
前途有為
鵬程万里
⇔前途多難 |
千変万化 |
せんぺんばんか |
・様々に変わること。 |
|
壮言大語 |
そうげんたいご |
・自らの実力以上の大きなことを言うこと。大言壮語。 |
大言壮語 |
走尸行肉 |
そうしこうにく |
・死んだと同じこと。生きていても役に立たない人をけなして又は謙遜して言うこと。 |
|
造次顛沛 |
ぞうじてんぱい |
・とっさの場合とつまずき倒れる場合。転じて、ごくわずかな時間の形容。 |
|
漱石枕流 |
そうせきちんりゅう |
『枕流漱石』『石に漱(くちすす)ぎ流れに枕す』とも。
・負け惜しみの強いこと。
・ひどく無理矢理なこじつけのこと。 |
|
則天去私* |
そくてんきょし |
・自己本位の考えを捨てて、自然の中において物事を見極めようとする姿勢。 |
|
麁枝大葉 |
そしたいよう |
・細かいことなどにこだわらず、自由に腕を振るい文章を書くこと。 |
|
率先垂範* |
そっせんすいはん |
・自分がすすんで手本を示す。模範を見せること。 |
率先躬行
率先励行
実践躬行
陣頭指揮 |
た |
大願成就 |
たいがんじょうじゅ |
・大願がかなうこと。 |
|
大器晩成 |
たいきばんせい |
・大人物は普通より遅れて大成するということ。 |
|
大義名分* |
たいぎめいぶん |
・何か事をするにあたっての根拠。やましくない口実。ある行為のたてまえとなる理由づけや道理をいう。
|
|
大言壮語 |
たいげんそうご |
・自らの実力以上の大きなことを言うこと。大袈裟な言葉。 |
壮言大語
方言高論 |
大悟徹底 |
たいごてってい |
・完全な悟りを得て一切の疑念が無くなること。 |
|
大所高所* |
たいしょこうしょ |
・枝葉末節にとらわれない広い視野、大きな観点のこと。大局的に物事を見るこ。 |
|
泰然自若 |
たいぜんじじゃく |
・緊迫した状況にあっても常に落ち着き払っていて冷静な様。「自若」は普段の自分、「泰然」は落ち着いて動じない様を表す。 |
⇔周章狼狽 |
大胆不敵 |
だいたんふてき |
・大胆でどんなことも恐れない様子。 |
|
大同小異 |
だいどうしょうい |
・小さな点に違いはあるが、ほぼ同じであること。 |
同工異曲
⇔大異小同 |
台風一過* |
たいふういっか |
・台風が過ぎ去った後、すがすがしい天候になること。転じて、騒動が収まり、晴れ晴れとすること。
|
|
他言無用* |
たごんむよう |
・秘密にすべき事柄を他にもらしてはいけないといういましめ。 |
門外不出 |
他山之石* |
たざんのいし |
・自分を磨くために役立つ、他人の間違いや良くない言動のたとえ。 |
反面教師 |
他人行儀* |
たにんぎょうぎ |
・親しい人に対して、そうでない人に対する時のように、よそよそしい行動や態度をとること。 |
|
他力本願 |
たりきほんがん |
・(仏教)阿弥陀仏の願い(本願)即ち他力のみに頼り、浄土へ往生することを願う信仰の態度。親鸞以来、悪人正機と並んで浄土真宗における中心的な考え。対義概念は自力。
・(転じて)他人任せで自分の望みを叶えようとする事。自分で努力をしないことから否定的な意味合いをもつ。会話等で広く用いられる意味であるが、マスコミ他公共の場においては、この用法は、浄土真宗の思想を誤解させるものとして使用を控えるよう求められる。 |
|
貪官汚吏 |
たんかんおり |
・貪欲な高級官僚(=「官」:元来は科挙官僚)と汚職をする下級役人(=「吏」)。もともと、個別の役人ではなく腐敗した制度一般を批判するときに用いる言葉。 |
|
断章取義 |
だんしょうしゅぎ |
・他人の言葉や文章の一部分のみを引用し、自分の都合の良いように解釈すること。 |
|
単刀直入* |
たんとうちょくにゅう |
・前置きや挨拶を抜きにして、直接本題に入り、核心をつくこと。 |
単刀趣入 |
談論風発 |
だんろんふうはつ |
・談話や議論を活発に行うこと。 |
|
竹馬之友* |
ちくばのとも |
・幼年時代に竹馬で遊び合った仲のよい友人。幼児からの親しい友。 |
竹馬之好 |
魑魅魍魎 |
ちみもうりょう |
・得体の知れない怪物、妖怪。また、それに類するもの。魑魅も魍魎も化け物の意。 |
|
躊躇逡巡* |
ちゅうちょしゅんじゅん |
・決心がつかず、ぐずぐずとためらうこと。 |
狐疑逡巡
首鼠両端
遅疑逡巡
佇立低徊
⇔迅速果断
⇔即断即決 |
中途半端 |
ちゅうとはんぱ |
・物事が完了していないこと。
・態度などがどっちつかずの状態で徹底していないこと。 |
|
朝三暮四 |
ちょうさんぼし |
・本質は変わらないのに、口先でうまくだます、又は、だまされることその愚かさのたとえ。 |
|
張三李四 |
ちょうさんりし |
・平凡な人のたとえ。 |
張三呂四
張甲李乙 |
彫心鏤骨 |
ちょうしんるこつ |
・詩や小説を書く際、文章を洗練させるため、全身の骨や心にまで浸透するほどの苦労をすること。 |
苦心惨憺
粉骨砕身 |
彫文刻鏤 |
ちょうぶんこくる |
・文章を飾ること。 |
|
朝令暮改 |
ちょうれいぼかい |
・命令、法律などが二転三転して安定しないこと。 |
|
直情径行 |
ちょくじょうけいこう |
・感情のままにものを言ったり、行動したりすること。 |
|
猪突猛進* |
ちょとつもうしん |
・周囲の人のことや状況を考えずに、猪のように激しい勢いで突進する。 |
直情径行
獅子奮迅
匹夫之勇
暴虎馮河 |
沈思黙考* |
ちんしもっこう |
・思いに沈み、黙って深く考えこむこと。思案にふけること。 |
沈思凝想
熟思黙想 |
九十九折* |
つづらおり |
・ツヅラのつるのように、山道などがはなはだしく曲がりくねっていること。 |
羊腸小径
斗折蛇行 |
適材適所 |
てきざいてきしょ |
・ある地位または職務を、それに適した人に与えること。
・ある素材を、それに適したところで用いること。 |
|
徹頭徹尾 |
てっとうてつび |
・始めから最後まで、ぶれることなく一貫して。 |
終始一貫
首尾一貫
⇔竜頭蛇尾 |
手前味噌* |
てまえみそ |
・自分で自分の作ったものをほめること。 |
|
手練手管* |
てれんてくだ |
・人をだます手段。 |
|
天衣無縫* |
てんいむほう |
・(人柄などが)無邪気で飾り気がなく、素直で自然のままの様子。 |
天真爛漫 |
天下一品 |
てんかいっぴん |
・世の中に較べるものがない(天下でただ一つ)というほど優れたもの・さま。 |
|
電光石火* |
でんこうせっか |
・行動などが非常に速いことのたとえ。石を打ち合わせてでる火のような、ちょっと光る瞬間。 |
|
甜言蜜語 |
てんげんみつご |
・甘い言葉。 |
|
天上天下 |
てんじょうてんげ |
・天上の世界と地上の世界。 |
|
天真爛漫 |
てんしんらんまん |
・無邪気でありのままであること。 |
|
天地無用* |
てんちむよう |
・「(荷物、貨物などを)さかさまにするな」という意味の注意を与える言葉。
|
|
天長地久 |
てんちょうちきゅう |
・天地が永久であるように物事が変わることなくいつまでも続くこと。 |
|
輾転反側 |
てんてんはんそく |
・何度も寝返りを打つこと。
・解決策が見つからず、悩み続けること。 |
|
天網恢恢* |
てんもうかいかい |
・天の網は大きすぎて目があらいようだが、物をすくい漏らすことはない。悪事をすれば必ず天罰を受ける意。
|
勧奨懲戒
勧善懲悪
懲悪勧善
破邪顕正
撥乱反正 |
当意即妙 |
とういそくみょう |
・機転を利かせ、その場に合ったことをすること。 |
|
同工異曲* |
どうこういきょく |
・こしらえや手際が同じで、趣が違う。見かけは違うように見えるが内容は同じである。 |
大同小異 |
東西南北 |
とうざいなんぼく |
・東と西と南と北のこと。四方。
・いろいろな方角。 |
|
同床異夢* |
どうしょういむ |
・仲間でも目的や考え方が異なること。同じ床に寝ていながら、違う夢をみるように、いっしょに仕事をして意見が一致しないこと。
|
同床各夢
⇔異榻同夢 |
東奔西走 |
とうほんせいそう |
・あちこち忙しく駆け回ること。 |
南船北馬 |
同名異人 |
どうめいいじん |
・名前は同じで違う人であること。 |
|
徒手空拳* |
としゅくうけん |
・手に何も持たないこと。事を始めるのに資金や地位などがまったくなく、自分の力だけが頼りであること。
|
赤手空拳 |
塗炭之苦* |
とたんのくるしみ |
・泥にまみれ、炭火で焼かれるような、ひどい苦痛のこと。 |
水火之苦 |
怒髪衝天* |
どはつしょうてん |
・髪の毛が逆立つほど、激しく怒るさま。 |
怒髪衝冠 |
な |
内憂外患* |
ないゆうがいかん |
・国内の心配事と、外国からしかけられるわずらわしい事態。また、個人における内外の心配事もいう。
|
内患外禍 |
難行苦行* |
なんぎょうくぎょう |
・辛く苦しい修行。転じて、非常な困難の中で苦労をすること。 |
|
難攻不落* |
なんこうふらく |
・攻撃が難しく、なかなか陥落しない状況のこと。 |
金城鉄壁
金城湯池
南山不落
要害堅固 |
南船北馬 |
なんせんほくば |
・船を使い、馬を使って北へ南へと動き回るように、あちこちを移動する事。
・物事の処理に必至に奔走、尽力する事。 |
東奔西走 |
二者択一* |
にしゃたくいつ |
・二つの事物のいずれか一方だけを選ぶこと。 |
二者選一 |
二束三文 |
にそくさんもん |
・利益の少ない商売。江戸時代、宿場町で草鞋を二束三文の安値で売っていた事に由来する。 |
薄利多売 |
日進月歩 |
にっしんげっぽ |
・日に月に途切れなく着実に進む又は向上すること。 |
日就月将
⇔旧態依然 |
二人三脚 |
ににんさんきゃく |
・二人で並んで、お互いの内側の足首を結び、不自由な状態にして行う競走。一脚を結ぶと,二人で三脚になることから。
・(上の語義より)二人が協調して物事を行うこと。 |
|
柔和温順* |
にゅうわおんじゅん |
・優しくおとなしくて素直なこと。優しく穏やかなこと。 |
温良優順
温和丁寧 |
女人禁制 |
にょにんきんぜい
にょにんきんせい |
・修行の場・霊場などへの女性の立ち入りを禁止すること。 |
⇔男子禁制 |
年功序列* |
ねんこうじょれつ |
・年齢や勤続年数が増すにしたがって、地位や給料が上がること。また、そうした体系。 |
長幼之序
年功加俸 |
は |
背水之陣* |
はいすいのじん |
・水辺を背にして陣をしけば、退却できないことから、決死の覚悟で戦に臨む。また、決死の覚悟で事に当たること。
|
破釜沈船
済河焼船
背水一戦 |
馬鹿正直* |
ばかしょうじき |
・うそいつわりを言わないが、度が過ぎてかえって融通がきかないこと。愚直であること。 |
四角四面
杓子定規 |
博学多才 |
はくがくたさい |
・豊富な知識をもち、さまざまな方面に才能があること。転じて、褒め言葉にも用いる。 |
博学多識
博聞強識
広才博識
博学卓識
⇔浅学短才
⇔浅学非才
⇔浅識非才
⇔浅知短才 |
白紙撤回* |
はくしてっかい |
・一度決定したものを、全てなかったこととすること。 |
|
拍手喝采* |
はくしゅかっさい |
・手をたたいて、さかんに褒めたたえること。 |
好評嘖嘖
名声赫赫
⇔非難囂囂 |
白兪泣杖 |
はくゆきゅうじょう |
・親が年老いたことを嘆くこと。 |
|
博覧強記 |
はくらんきょうき |
・広く古今東西の書物を読み、良く記憶していること。 |
|
馬耳東風* |
ばじとうふう |
・人の言うことに耳を貸さない、心をとめないこと。また、何を言っても少しも反応がないたとえ。 |
呼牛呼馬
対牛弾琴
対驢撫琴 |
破竹之勢* |
はちくのいきおい |
・勢いがたいへん激しく、盛んなこと。 |
騎虎之勢
旭日昇天
決河之勢 |
八面六臂* |
はちめんろっぴ |
・仏像などが八つの顔と六つの腕をもつこと。転じて、一人で多方面にわたって何人分もの活躍をすること。 |
三面六臂
縦横無尽 |
八紘一宇* |
はっこういちう |
・全世界を一つの家のように統一すること。 |
|
白黒分明 |
はっこくぶんめい |
・善悪の区分がはっきりしていること。 |
|
八方美人* |
はっぽうびじん |
・どこから見ても美しい人。転じて、誰にも悪く思われないように要領よくふるまうこと。また、そのような人。
|
八面玲瓏
八面美人
阿諛迎合
阿諛追従
阿諛弁佞
内股膏薬
巧言令色
市気匠気
二股膏薬 |
抜本塞源 |
ばっぽんそくげん |
・災いの元を取り除くこと。 |
|
波瀾万丈 |
はらんばんじょう |
・物事の変化がかなり激しいこと。 |
|
罵詈雑言* |
ばりぞうごん |
・口汚く相手をののしり、悪口をいうこと。 |
罵詈讒謗
悪口雑言
悪口罵詈 |
万古不易 |
ばんこふえき |
・永遠に変わらないこと。 |
|
半死半生* |
はんしはんしょう |
・半ば死に、半ば生きている状態。死に掛かっていること。生死の境にいること。 |
気息奄奄
残息奄奄
満身創痍
薬石無功 |
反面教師 |
はんめんきょうし |
・悪い見本・失敗例として自戒の材料になる人物や出来事。 |
他山の石 |
美辞麗句* |
びじれいく |
・美しく飾った、聞いて心地よい言葉。最近では内容のない空疎な言葉の羅列を、多少皮肉まじりに軽蔑していう場合が多い。
|
|
美人薄命* |
びじんはくめい |
・容姿が美しく生まれついた人はとかく不運であったり、短命であったりすること。 |
佳人薄命
才子多病 |
百人百様* |
ひゃくにんひゃくよう |
・人は、めいめいがそれぞれ違った考え方ややり方をするということ。百人いれば、百種類のありさま・すがた・かたちがあるという意。 |
十人十色 |
百花斉放 |
ひゃっかせいほう |
・文学・芸術において多くの人が自由に活発に活動すること。 |
|
百家争鳴 |
ひゃっかそうめい |
・多くの学者・論客が思想・学術上の意見を自由に発表し論争し合うこと。 |
|
百花繚乱 |
ひゃっかりょうらん |
・様々な花が咲き乱れること。
・優れた人材や美人が一堂に会すること。 |
|
猫鼠同眠 |
びょうそどうみん |
・上や下の者がかばい合って悪事を働くこと。 |
|
疲労困憊 |
ひろうこんぱい |
・くたくたに疲れ果てること。 |
精疲力尽 |
品行方正 |
ひんこうほうせい |
・行いが正しく立派なさま。 |
|
風光明媚* |
ふうこうめいび |
・山水の風景が清らかで美しいこと。 |
|
風前之灯* |
ふうぜんのともしび |
・危険が眼前に迫っていること。人生や寿命の物事の儚さのたとえ。 |
絶体絶命
風前之塵
危機一髪
風中之燭
累卵之危
小水之魚
釜底游魚 |
風林火山* |
ふうりんかざん |
・戦いにおける行動の指針。時期や情勢に応じ適切な行動をとること。 |
|
不易流行* |
ふえきりゅうこう |
・俳諧における永遠の本質は、新しさを求めて常に変化する流行の中にこそあるという考え。 |
|
不可抗力* |
ふかこうりょく |
・天変地異など人間の力ではどうにもならぬこと。 |
|
不可思議 |
ふかしぎ |
・不思議なこと、理解しかねること。
・1064を表す。那由他の次で無量大数の前の位。 |
|
不朽不滅 |
ふきゅうふめつ |
・ずっと滅びないこと。 |
不生不滅 |
複雑怪奇 |
ふくざつかいき |
・あまりに複雑で分かりにくい様子。 |
|
不倶戴天* |
ふぐたいてん |
・深い恨みや憎しみのため相手をとてもこの世に生かしておけないこと。復讐しないではいられないこと。
|
意趣遺恨 |
伏竜鳳雛 |
ふくりょうほうすう |
・伏している竜と鳳凰の雛。隠れてまだ世に知られていない若者を譬えていう。 |
|
不言実行 |
ふげんじっこう |
・文句などを言わず、黙々とすべきことを行うこと。 |
訥言実行
訥言敏行
⇔有言実行 |
不撓不屈 |
ふとうふくつ |
・(屈は窪むこと、撓は盛り上がる事。力を加える事で変形する事を指す。)どんな困難に遭っても挫けないこと。 |
|
付和雷同
附和雷同 |
ふわらいどう |
・自分に決まった考えがなく、他人の意見に軽々しく従うこと。 |
|
粉骨砕身 |
ふんこつさいしん |
・自分の力を最大限に発揮して、一生懸命に働く。 |
骨を折る(ただし、苦労の度合いが若干軽い) |
文武両道* |
ぶんぶりょうどう |
・学問と武道の両方にすぐれていること。 |
好学尚武
知勇兼備
文武兼備
允文允武
経文緯武
左文右武
文事武備
文武兼資
文武二道 |
平穏無事* |
へいおんぶじ |
・静かで何もおこらないようす。穏やかで、変わったことがないこと。 |
安穏無事
無病息災
平安無事
泰平無事
天下泰平
無事息災
風平浪静
⇔多事多難
⇔物議騒然 |
平身低頭* |
へいしんていとう |
・ひれ伏して、地面に頭をつけること。へりくだって恐縮するさま。 |
三拝九拝
奴顔婢膝 |
萍水相逢 |
へいすいそうほう |
・旅に出ている者同士が偶然知り合う。 |
|
平平凡凡 |
へいへいぼんぼん |
・(平凡を強調したもの)ありふれたこと、普通なこと。 |
無声無臭 |
偏狭頑固* |
へんきょうがんこ |
・心がかたよって狭く、かたくななこと。 |
一言居士
一徹短慮
頑固一徹
漱石枕流
短慮一徹
枕流漱石 |
暴飲暴食 |
ぼういんぼうしょく |
・無茶苦茶に食べたり、飲んだりすること。 |
牛飲馬食
鯨飲馬食 |
冒雨剪韭 |
ぼううせんきゅう |
・来訪した友人を厚くもてなすこと。「雨を冒して韭(韮 にら)を剪る」。 |
|
判官贔屓* |
ほうがんびいき |
・弱者に同情し、声援する心情。 |
|
暴虐非道* |
ぼうぎゃくひどう |
・無慈悲に人をしいたげ、人の道にはずれた残酷な行為を行うこと。 |
残虐非道
残虐無道
残酷非道
残忍酷薄
残忍薄行
残忍非道
残忍冷酷 |
暴虎馮河 |
ぼうこひょうが |
・血気にはやって、無謀な勇をふるうこと。 |
血気之勇
直情径行
猪突猛進
匹夫之勇
⇔謹小慎微 |
傍若無人* |
ぼうじゃくぶじん |
・人前もはばからず、まるで近くに人がいないかのように勝手気ままに振る舞うこと。 |
眼中無人
得手勝手
勝手気儘
傲岸不遜 |
茫然自失 |
ぼうぜんじしつ |
・呆気に取られ我を忘れるさま。 |
|
抱腹絶倒* |
ほうふくぜっとう |
・気絶して倒れるほどに腹をかかえて大笑いする。 |
呵々大笑
破顔大笑
抱腹大笑 |
泡沫夢幻 |
ほうまつむげん |
・儚いこと。 |
|
亡羊補牢 |
ぼうようほろう |
・問題が発生した後でも、それを反省し対策を講ずれば役に立つし、そうすべきであるということ。単なる、後の祭りや「泥棒を捕らえて縄を綯う(泥縄)」の意でないことに注意。 |
|
本末転倒 |
ほんまつてんとう |
・物事の結果と過程や目的と手段が逆転してしまう事。 |
|
ま |
真一文字 |
まいちもんじ |
・直線であること。
・わき目も振らないこと。 |
猪突猛進 |
満場一致* |
まんじょういっち |
・その場にいる人全部の意見が、一致すること。全員異議のないこと。 |
全会一致
異口同音
衆議一決
衆口一致
⇔甲論乙駁
⇔賛否両論
⇔諸説紛紛 |
満身創痍 |
まんしんそうい |
・1. 満身は体中、創痍は傷、よって体中が傷だらけのこと。
・語義1より転じて、ひどく痛めつけられていること。
・語義2より転じて、精神的にひどく痛めつけられていること。
・4. 現代では、傷の有無とは関係なしに、病気で苦しんでいる場合にも用いることがある。 |
満身傷痍
百孔千瘡
疲労困憊 |
万目睚眥 |
まんもくがいさい
ばんもくがいさい |
・多くの人ににらまれて居場所がないこと。「万目」は多くの人の目、衆目。「睚眥」は目くじらを立てて睨むこと。 |
|
三日天下 |
みっかてんか |
・ある権勢が長続きせず、短命に終わる事。戦国期、明智光秀は謀反によって主君の織田信長を打倒するが、その権勢が長く続かなかった事に由来する。11日間の天下だったとする説が有力。 |
|
三日坊主* |
みっかぼうず |
・すぐに飽きてしまってなにをやっても長続きしないこと。 |
意志薄弱
隠公左伝
桐壺源氏
須磨源氏
三月庭訓 |
未来永劫 |
みらいえいごう |
・永久に。 |
|
無為自然* |
むいしぜん |
・徳があれば教育しなくとも人は教化される。老子の主張する思想で、ことさらに法律で規制したり教育しなくても為政者の徳が高ければ人々は自然の本性に従って教化されてゆく。
|
無為自化
無為而化 |
無為無能 |
むいむのう |
・何もしようとしないし、その能力が無いこと。謙遜に用いることもある。 |
無為無知
無学無能
無芸無能 |
無我夢中 |
むがむちゅう |
・1つの事に、心をとらわれて我を忘れるほど熱中すること。また、その行動。 |
|
無芸大食* |
むげいたいしょく |
・才能・特技などが何もなく、ただ大食をすること。そういう人。 |
尸位素餐
徒食無為
伴食宰相
伴食大臣
無為徒食
⇔多芸多才 |
無茶苦茶* |
むちゃくちゃ |
・でたらめで筋道が通らないこと。 |
滅茶苦茶
滅茶滅茶 |
無二無三* |
むにむさん |
・ひたすらなこと。わき目もふらないこと。ただ一つであって、他に類がないこと。仏教語で、仏となる道はただひとつであり、第二、第三の道はないということ。
|
不同不二
唯一不二
唯一無二
遮二無二
一念発起
一心不乱
一心発起
精神一到
熱烈峻厳
真一文字 |
無念無想* |
むねんむそう |
・いっさいの妄念を離れた無心のさま。あらゆる雑念がなくなり心が透明になるさま。仏教で無我の境地に入りすべての想念から離れること。
|
心頭滅却
則天去私
大悟徹底
明鏡止水
無想無念
⇔千思万考
⇔多情多恨 |
無病息災 |
むびょうそくさい |
・病気をしなくて健康なこと。 |
一病息災
無事息災
息災延命 |
無味乾燥* |
むみかんそう |
・味わいや面白みがないこと。味もそっけもないこと。 |
興味索然
無味単調
乾燥無味 |
無欲無私* |
むよくむし |
・自分の利益や欲望を求めないこと。 |
恬淡寡欲
無欲恬淡
⇔私利私欲 |
無理無体* |
むりむたい |
・道理にかなっていないことを無理矢理に押し通すこと。 |
無理往生
無理難題
無理無法 |
明鏡止水 |
めいきょうしすい |
・何の邪念も無く、静かに落ち着き澄み切っている心の状態をいう。 |
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名誉回復* |
めいよかいふく |
・一度失ったよい評判や評価、信用を取り戻すこと。 |
汚名返上
失地回復
名誉挽回 |
名誉挽回 |
めいよばんかい |
・もともとのプラスの評判から下がっており、元と同等の評判へ回帰しようとすること。 |
汚名返上
劣勢挽回
(誤用)汚名挽回 |
迷惑千万* |
めいわくせんばん |
・厄介な目にあって、この上なく困ること。非常にめんどうなこと。 |
迷惑至極 |
面従腹背* |
めんじゅうふくはい |
・面と向かっては服従していながら、腹の中では背反しているようす。 |
面従後言
面従背毀
面従腹誹 |
面目躍如* |
めんもくやくじょ |
・世間の評価を上げて面目をほどこし、生き生きしているようす。また、名声、世間体などがより一層よくなること。 |
面目一新
名誉挽回 |
孟母三遷 |
もうぼさんせん |
・子供のため最善の住環境を整えることの喩え。 |
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門外不出* |
もんがいふしゅつ |
・貴重な物を家の外には絶対に出さずに大切に秘蔵すること。他人に見せたり持ち出さない。 |
他言無用 |
問答無用 |
もんどうむよう |
・あれこれ議論しても何の利益もないこと。 |
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や |
野心満々* |
やしんまんまん |
・身分不相応な大きな望みをかなえようとする気概が、満ちあふれていること。 |
虎視耽耽
垂涎三尺
竜驤虎視 |
山千海千 |
やませんうみせん |
・世の中の裏も表も知り尽くした経験豊富な人物のこと。 |
海千山千
海千河千 |
夜郎自大 |
やろうじだい |
・世間を知らないで、自分の力を過大に評価すること、または、自信過剰の世間知らずのこと。 |
井の中の蛙大海を知らず
井底之蛙 |
唯我独尊 |
ゆいがどくそん |
・天上天下唯我独尊の省略。
・世の中で自分が特別にすぐれていると、うぬぼれること。ひとりよがり。 |
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勇気凛凛* |
ゆうきりんりん |
・勇ましい気力が、きっぱりと現れているようす。失敗や危険を恐れず、勇ましい気力で、物事に立ち向かっていこうとするようす。
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雄気堂堂
勇気百倍
雄心勃勃 |
有言実行 |
ゆうげんじっこう |
・自分で言ったことは実行すること。 |
⇔不言実行 |
優柔不断* |
ゆうじゅうふだん |
・ぐずぐずしていて決断の遅いこと。決断力に乏しいこと。 |
意志薄弱
優柔寡断
優遊不断
⇔剛毅果断 |
優勝劣敗* |
ゆうしょうれっぱい |
・能力のまさっているものが勝ち、劣るものが負ける。強者、適格者が栄えていくこと。 |
自然淘汰
適者生存
弱肉強食 |
融通無碍* |
ゆうずうむげ |
・滞りのないこと。考え方や行動に差別やこだわりのないさまをいう。 |
異類無碍
無碍自在
融通自在
⇔四角四面 |
有名無実 |
ゆうめいむじつ |
・規則や官位・タイトルといった名目が、実際に効力を持っていないこと。 |
有名亡実
名存実亡 |
悠悠閑閑 |
ゆうゆうかんかん |
・ゆったりと落ち着いているさま。 |
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悠悠自適 |
ゆうゆうじてき |
・俗事に煩わされず自分の思うままに静かに暮らすこと。 |
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油断大敵* |
ゆだんたいてき |
・油断すれば必ず失敗の元になるから、油断を非常に警戒しなくてはならない。 |
油断強敵
伏寇在側 |
余韻嫋嫋 |
よいんじょうじょう |
・物事が終わった後まで残る感覚や風情。 |
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用意周到* |
よういしゅうとう |
・何事にも用意がすみずみまで行き届き、手抜かりのないこと。 |
用意万端
用心堅固 |
容姿端麗 |
ようしたんれい |
・顔立ちも体形も整っていて美しいこと。元々、外見の褒め言葉。美貌。男性にも使う。 |
眉目秀麗
眉目端正 |
羊頭狗肉 |
ようとうくにく |
・見かけを飾って内実をごまかす事。見かけに中身が伴わない事。 |
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容貌魁偉 |
ようぼうかいい |
・顔つき、体つきがたくましくて立派なさま。元々、成人男性に対する褒め言葉。 |
燕頷虎頸
状貌魁梧 |
欲求不満* |
よっきゅうふまん |
・自分の願いや希望がかなえられず、いらいらしたりなどして精神的に不安定な状態。 |
不平煩悶
不平不満
⇔円満具足
⇔福徳円満 |
余裕綽綽 |
よゆう しゃくしゃく |
・落ち着き払っているさま。 |
|
ら |
雷同付加* |
らいどうふか |
・自分に定まった考えがないのに、むやみに他人の意見に賛成し、さらにその意見に乗じて自分の考えをつけ加えること。
|
雷同不和
付和雷同 |
磊々落々* |
らいらいらくらく |
・心が非常に大きく朗らかなこと。小さなことにこだわらないさま。 |
豪宕俊逸
豪放磊落
磊落闊達
磊落豪宕
磊落不羈 |
落花流水* |
らっかりゅうすい |
・落ちた花が水に流れるということから、過ぎて行く春の景色のたとえ。転じて、人の身が落ちぶれることのたとえ。また、男女が相互に慕いあうこと。
|
流水落花
落英繽紛
落花繽紛
落花狼藉
困窮零落
拓落失路 |
落花狼藉* |
らっかろうぜき |
・花が散り乱れているようす。転じて物が入り乱れて散らかっているさま。また、花を散らすような乱暴な行いということから、花を女性に見立てて、女性に乱暴をはたらくこと。
|
落英繽紛
落花繽紛
落花流水
杯盤狼籍
乱暴狼藉 |
乱筆乱文* |
らんぴつらんぶん |
・勝手なことをいい加減に書くこと。 |
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李下瓜田 |
りかかでん |
・人などに疑われるようなことはするなということ。 |
悪木盗泉
瓜田之履
李下之冠 |
立身出世* |
りっしんしゅっせ |
・社会的に認められて、世間に名を知られるようになること。 |
立身揚名
権貴栄達
白日昇天
立身栄達
⇔琢落失路 |
流言飛語
流言蜚語 |
りゅうげんひご |
・根拠のないうわさ。特に、無責任なものやいい加減なもの。 |
風聞
風説 |
竜頭蛇尾 |
りゅうとうだび |
・最初は勢いが良いが最後は振るわないこと。 |
しりすぼみ
⇔徹頭徹尾(勢いや、態度が時間の先後で変わるという観点から)
⇔始めは処女の如く、後は脱兎の如し(勢いが、後になるほど激しくなるという観点から) |
良妻賢母 |
りょうさいけんぼ |
・夫にとってよい妻であり、子供にとって賢い母親であること。 |
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臨機応変 |
りんきおうへん |
・場合に応じて、適切な処置をする事。「機に臨み変に応ず」 |
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輪廻転生* |
りんねてんしょう |
・死んでは生まれ変わり、何度も生死を繰り返すこと。 |
三界流転
流転輪廻
転生輪廻 |
流転輪廻* |
るてんりんね |
・衆生が三界六道の間に生死を繰り返して限りのないこと。輪廻。 |
転生輪廻
輪廻転生 |
劣勢挽回 |
れっせいばんかい |
・競争相手から遅れている状態から、同列に並ぼうとすること。 |
汚名返上
名誉挽回
(誤用)汚名挽回 |
連帯責任* |
れんたいせきにん |
・二人以上の人が、同一のことに共同の責任を負うこと。 |
一蓮托生
同腹一心 |
老若男女* |
ろうにゃくなんにょ |
・老人も若者も男も女も。年齢や男女の別なくすべての人々。 |
貴賤上下
貴賤雅俗
貴賤男女
貴賤貧富
貴賤貧富
貴賤老少
貴賤老若
上下貴賤
貧富貴賤
老若貴賤
老若貧富
男女老幼
老幼男女 |
わ |
和顔愛語* |
わがんあいご |
・なごやかな表情と親愛の情がこもった言葉づかい。親しみやすく暖かい態度のこと。 |
和顔悦色
和容悦色
端正和顔 |
和気藹藹 |
わきあいあい |
・なごやかな雰囲気(=和気)が満ち足りている(=藹藹)様子。「和気靄靄」とも表記。 |
和気靄然
和気洋洋
⇔嫉視反目 |
和洋折衷 |
わようせっちゅう |
・日本と西洋の文化を程よく調和させること。 |
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