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最終更新日:2017年3月17日
地盤沈下(Subsidence)は、地域環境問題〔Local Environmental Issue:公害(Pollution)を含む〕の1つである。多くの例では、地下水(Groundwater)の利用に伴って発生している。地下水は長い時間をかけて(平均的には数百年)地下の岩石を構成する鉱物粒子間などの孔隙〔Pore:地下水が存在する部分を帯水層(Aquifer)と呼ぶ〕に蓄積されたもので、一度失われると、孔隙には地圧(Lithostatic Pressure:上に載る岩石の荷重による圧力)を支える水が無くなり、上部の岩石は崩落(Collapse)し沈下(Subsidence)する。石炭(Coal)や鉱物資源(Mineral Resource)などの採掘跡(Abandoned Mine)や石灰岩(Limestone)中に形成された空洞(Cave)などが地盤沈下の原因となる場合もあるが、例は少ない。また、地震(Earthquake)などを契機に顕在化することもある。 |
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地盤沈下 |
図13 全国の地盤沈下地域 (注)現在から約260万年前に相当する年代に堆積した地層は、年代が新しいため一般に固結しておらず軟弱な地層である。 環境省水・大気環境局(2011)による『平成22年度全国の地盤沈下地域の概況』から |