はじめに
第1章北海道における水循環の再生・創出に向けた取組の現状と課題
第1節一次産業と水の循環
1 農業
2 森林・林業
3 漁業
4 水循環における一次産業の課題
第2節市民生活と水の循環
1 重視されだした「合意形成」
2 第三者委員会の存在価値
3 着工後に設置される第三者機関の限界
4 NPOなどの環境保全活動
5 市民サイドから見た「縦割り」の弊害
6 水と暮らしの関係性の移りかわり
7 都市排水と下水道問題
8 住民の果たすべき役割とは
9 そして人々は水辺へ戻る
第3節河川環境と水の循環
1 北海道の河川の現状
2 河川環境を取り巻く河川行政の対応
3 河川整備の検討体制
4 河川環境を取り巻く課題
第4節環境政策と水循環
1 環境政策の基本的な仕組み
2 水域環境の現状
3 今後の課題としての面源負荷
4 新たな施策に向けて環境基本計画における水循環への視点
5 新しい水環境政策の必要性
第5節まとめ
1 水循環に対する社会認識の変化
2 産業活動は水循環にどのように影響するのか
3 北海道の事例から
4 水循環再生の必要性
第2章水循環の再生・創出に向けた取組事例と仕組み
第1節流域単位での環境保全や水循環の再生取組事例
1 矢作川における取組事例
2 琵琶湖における取組事例
3 四万十川における取組事例
4 鶴見川における取組事例
5 桂川・相模川における取組事例
6 興津川における取組事例
7 サロマ湖における取組事例
8 千歳川における取組事例
第2節全国の事例の共通点と課題
1 環境保全の取組
2 流域ネットワークと流域のマネジメント
第3章水循環の再生に向けて
第1節基本理念北海道らしい水循環の再生
1 流域圏に基づく新たな水循環システムの構築
2 生物多様性の保全と修復を目指す
3 環境保全と一次産業の振興
4 水循環の再生による地域振興の実現
第2節取組の基本方針
1 流域ネットワークの構築
2 住民参加型政策形成システムの導入
3 情報の公開と共有化
4 推進体制の整備
5 マスタープランの作成
第4章流域ネットワークの構築
第1節流域ネットワークの構築
1 ネットワークを結びつけるもの
2 北海道における流域ネットワークの構築
第2節ネットワーク内の連携した取組
1 一次産業間の連携
2 地域住民の連携
3 環境教育の連携
第3節ネットワークに対する支援
1 支援窓口の設置
2 情報開示と提供
3 環境教育の支援体制と地域間交流の推進
4 一次産業の連携と環境ビジネスの推進
5 行政自身の取組と新たな支援制度
第5章流域マネジメントの推進
1 行政と民間の役割分担
2 行政組織の縦割り解消と連携
3 流域マネジメントと住民参加の仕組み
4 流域コーディネーター制度の創設
5 GISを活用した流域の管理
第6章健全な水循環と新たな環境政策
第1節条例による健全な水循環の保全・流域マネジメント
1 現行法制度の問題点と条例の必要性
2 分権改革と条例制定
3 条例の事例
4 条例における政策手法
第2節新たな環境政策への視点
第3節条例案骨子
第7章提言
健全な水循環の再生・創出に向けた流域マネジメントの推進
1 ネットワークづくり
2 縦割りの弊害解消、流域局の設置
3 条例化、マスタープランの作成と住民合意の仕組み
4 一次産業の振興、環境と産業の調和
参考資料
1 マザーレイク計画による琵琶湖の総合保全
2 地域における自然再生事業の進め方
3 マスタープランの事例
4 条例の事例
5 参考文献
6 参考ホームページ
参考
○ アカデミー政策研究の概要
○ 研究チームの構成メンバー
○ 執筆者一覧
○ 研究討議の経過