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自然環境実験(溶液化学の演習)(前期終了)|地球表層環境科学共同セミナー(後期)|
- パッケージ別科目9「人間と自然との共生」の『地球の姿と歴史』はこちら
- 2004年11月9日(火)16:50〜18:20にC511室で実施(終了)。
- 『地球表層のさまざまな物質の速度』について。
@配布プリントにより、地球表層の概略的な物質循環について説明。とくに、速度(距離/時間)と滞留時間について。さらに、炭素、窒素、リンのサイクル、および人間活動の影響の大きい元素について概説。
Aパワーポイントにより、隆起速度、沈降速度、浸食速度、海水準変動、堆積速度について、主に日本における平均的な大きさを説明。その他、透水係数も。
日本における各種の垂直方向の速度
垂直方向の変動の要因 |
速度〔mm/年〕
〔=1km/100万年〕 |
隆
起 |
山地 |
@ 褶曲断層山脈(褶曲+逆断層) |
〜0.5 |
A 逆断層地塊 |
1〜2 |
B 横ずれ断層地塊 |
〜0.5 |
C 曲隆山地 |
〜0.5 |
海岸 |
A 小波長の波状変形 |
〜1 |
B 小規模な傾動地塊化 |
〜1 |
C 大波長の緩やかな曲動 |
〜0.3 |
D 内陸への傾動(地震性隆起) |
>1 |
そのほかの海岸 |
〜0.5 |
沈降 |
平野と盆地 |
第四紀 |
〜1 |
現在 |
〜3 |
浸食 |
面的 |
河川流域 |
〜0.5 |
海食 |
〜0.5 |
線的 |
下刻 |
〜1 |
海水面上昇 |
後氷期 |
〜9 |
過去100年間 |
1〜2.5 |
未来100年間 |
〜5 |
おもに核燃料サイクル開発機構(1999)による。 |
B配布報告書も参考にして、風化速度(質量/面積/時間)と浸食速度の関係を説明。
- 配布プリント3枚。
【1枚目】
図2-17、表2-15…『地球システム科学入門』(46,47p)
図2.9…『地球システム科学』(47p)
図1.6、図1.7…『地球のダイナミックス』(18,19p)
図3…『地球システムの化学』(16p)
図12.1、図12.2…『図説地球科学』(108,109p)
図32…『水は地球の命づな』(98p)
【2枚目】
図2.1、図10.1…『水・物質循環系の変化』(38,335p)
図2.3、表2.1、図2.4、図6.3…『地球システム科学』(28,29,31,194p)
図109、図110、図121…『地球システムの化学』(216,217、235p)
図6.9…『地球のダイナミックス』(267p)
図5.6…『地球環境論』(115p)
【3枚目】
表2.1…『水・物質循環系の変化』(40p)
表7.3…『地球環境論』(188p)
図6.14、図6.15…『地球のダイナミックス』(280,282p)
図115、表37、図126、表44…『地球システムの化学』(223,242,254,273p)
図4.1…『地球環境の化学』(232p)
- 配布報告書1冊。
『福岡正人(代表)(2004):瀬戸内流域における自然物質循環速度を考慮した環境劣化の影響評価−岩石-水-生物相互作用の速度論的解析−.平成13年度〜平成15年度科学研究費補助金基盤研究A(2)研究成果報告書、372p.』。とくに、23-32頁の『流域スケールの風化速度と浸食速度』を参考。これの参考文献にある核燃料サイクル開発機構(1999)の報告書を参照。
- 『物質循環とは』、『風化とは』、『地球構成物質の化学組成』などのページを参照。
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