光沢:金属または亜金属
U.硬度:>2.5〜≦5.5 (ナイフで傷がつく;紙に印を簡単にはつけられない)
条痕色 |
色 |
比重 |
硬度 |
特徴(ミラー指数のバーは実際は頭側に書く) |
鉱物名、化学組成、結晶系 |
黒 |
灰黒 |
4.4 |
3 |
劈開{110}。通常、劈開を示す刀身状塊。他の銅鉱物と共存。 |
硫砒銅鉱(enargite)、Cu3AsS4、斜方 |
薄銅赤;銀白、桃色味も。 |
7.8 |
5-5.5 |
通常、塊状。緑色のニッケル華で被覆される。コバルトとニッケル鉱物と共存。 |
紅砒ニッケル鉱(nickeline)、NiAS、六方 |
新鮮な表面は茶青銅;錆びて紫 |
5.1 |
3 |
通常、塊状。他の銅鉱物と共存;主に輝銅鉱(chalcocite)と黄銅鉱(chalcopyrite)。 |
斑銅鉱(bornite)、Cu5FeS4、形態:等軸 |
茶青銅 |
4.6 |
4 |
小片は磁性あり。通常、塊状。しばしば黄銅鉱(chalcopyrite)と黄鉄鉱(pyrite)と共存。 |
磁硫鉄鉱(pyrrhotite)、Fe1-xS、形態:六方 |
4.6-5.0 |
3.5-4 |
八面体裂開。通常共存する磁硫鉄鉱(pyrrhotite)に似るが、磁性なし。 |
ペントランド鉱(pentlandite)、(Fe,Ni)9S8、等軸 |
黄銅黄 |
4.1-4.3 |
3.5-4 |
通常、塊状、四面体に似た結晶も。他の銅鉱物および黄鉄鉱(pyrite)と共存。 |
黄銅鉱(chalcopyrite)、CuFeS2、正方 |
黄銅黄;細長い結晶は緑味 |
5.5 |
3-3.5 |
劈開{1011}、まれ。通常、毛髪状結晶の放射状集合。 |
針ニッケル鉱(millerite)、NiS、六方 |
灰黒;紙に印をつけられる |
鉛灰 |
4.6 |
2 |
劈開完全{010}。ろうそくの炎で容易に熔融。クロスする条線のある刀身状結晶集合体。 |
輝安鉱(stibnite)、Sb2S3、斜方 |
7.5 |
2.5 |
劈開完全立方体{100}。立方体結晶、粒状塊。ろうそくの炎で熔融しないが、金属の鉛の小球が表面に集まる。 |
方鉛鉱(galena)、PbS、等軸 |
黒;紙に印をつけられる |
新鮮な表面は鋼灰。錆びて曇った灰。 |
7.3 |
2-2.5 |
たやすく切れる。普通、塊状あるいは土状。立方体結晶はまれ。 |
針銀鉱(acanthite)、Ag2S、形態:等軸 |
通常、黒;茶味も |
黒 |
3.7-4.7 |
5-6 |
葡萄状および鍾乳石状。通常、パイロルース鉱(pyrolusite)と共存。 |
ロマネシュ鉱(romanechite)、BaMn2+Mn4+O16(OH)4、非晶質にみえる |
黒;茶味も |
鋼灰。錆びてくすんだ黒に。 |
4.7-5.0 |
3-4.5 |
塊状あるいは四面体結晶。しばしば銀鉱石と共存。 |
四面銅鉱(tetrahedrite)、
(Cu,Fe,Zn,Ag)12Sb4S13、等軸 |
灰黒 |
5.7 |
2.5-3 |
やや切れる。通常、緻密塊状。他の銅鉱物と共存。 |
輝銅鉱(chalcocite)、Cu2S、形態::斜方 |
濃茶〜黒 |
鉄黒〜茶黒 |
4.6 |
5.5 |
ピッチ様光沢。黄あるいは緑の酸化産物を伴う。通常、かんらん岩中に塊状に産。 |
クロム鉄鉱(chromite)、FeCr2O4、等軸 |
茶〜黒 |
7.0-7.5 |
5-5.5 |
劈開完全{010}。鉄が多いと、条痕色と色は濃くなる。 |
鉄マンガン重石(wolframite)、
(Fe,Mn)WO4、単斜 |
濃茶〜黒 |
鋼灰〜鉄黒 |
4.3 |
4 |
放射状の繊維あるいは結晶質塊。角柱状結晶が束になり集合。パイロルース鉱(pyrolusite)と共存。 |
水マンガン鉱(manganite)、
MnO(OH)、形態:斜方 |
淡〜濃茶 |
濃茶〜真黒。まれに黄あるいは赤。 |
3.9-4.1 |
3.5-4 |
劈開完全{110}(6方向)。通常、劈開性で粒状;四面体結晶も。条痕色はつねに試料よりも淡色。 |
閃亜鉛鉱(sphalerite)、ZnS、等軸 |
赤茶〜茶赤 |
濃茶〜鋼灰〜黒 |
4.8-5.3 |
5.5-6.5 |
通常、ナイフより硬い。塊状、放射状、腎臓状、雲母状。 |
赤鉄鉱(hematite)、Fe2O3、六方 |
赤茶〜濃赤。透明だとルビー赤。 |
6.0 |
3.5-4 |
塊状、立方体、または八面体。細長い結晶も。孔雀石(malachite)、藍銅鉱(azurite)、自然銅(native copper)と共存。 |
赤銅鉱(cuprite)、Cu2O、等軸 |
黄茶;黄土 |
濃茶〜黒 |
4.37 |
5-5.5 |
劈開{010}。放射状繊維、乳房状、鍾乳石状。まれに結晶。 |
針鉄鉱(goethite)、αFeO(OH)、斜方 |
濃赤(紙に印をつけられるものもある) |
濃赤〜朱 |
8.10 |
2.5 |
劈開完全{1010}。通常、塊状あるいは土状。一般に不純で、濃赤または茶。純粋なときは、半透明または透明で鮮赤。 |
辰砂(cinnabar)、HgS、六方 |
銅赤、輝く |
新鮮な表面は銅赤。黒く錆びる。 |
8.9 |
2.5-3 |
可鍛性。通常、不規則な粒。分枝状結晶集合あるいは雑な等軸結晶も。 |
自然銅(copper)、Cu、等軸 |
銀白、輝く |
新鮮な表面は銀白。黒く錆びる。 |
10.5 |
2.5-3 |
可鍛性。通常、不規則な粒。線状、板状、分枝状結晶集合も。 |
自然銀(silver)、Ag、等軸 |
灰、輝く |
白あるいは鋼灰 |
14-19 |
4-4.5 |
可鍛性。不規則な粒または塊(ナゲット)。金属としては異常に硬い。まれ。 |
自然白金(platinum)、Pt、等軸 |
金黄、輝く |
金黄 |
15.0-19.3 |
2.5-3 |
可鍛性。不規則な粒、塊(ナゲット)、葉状。非常に重い;比重は銀成分により変わる。 |
自然金(gold)、Au、等軸 |
光沢:金属または亜金属
V.硬度:>5.5 (ナイフで傷がつかない)
条痕色 |
色 |
比重 |
硬度 |
特徴(ミラー指数のバーは実際は頭側に書く) |
鉱物名、化学組成、結晶系 |
黒 |
銀または錫白 |
6.0-6.2 |
5.5-6 |
通常、塊状。擬斜方結晶。 |
硫砒鉄鉱(arsenopyrite)、FeAsS、単斜 |
6.1-6.9 |
5.5 |
通常、塊状。12面体(pyritohedral)結晶。桃色のニッケル華で被覆される。 |
方砒コバルト鉱(skutterudite)-方砒ニッケル鉱(nickel skutterudite)、
(Co,Ni,Fe)As3-(Ni,Co,Fe)As3、等軸 |
6.33 |
5.5 |
一般に、桃色味をおびた12面体(pyritohedral)結晶。塊状も。 |
輝コバルト鉱(cobaltite)-ゲルスドルフ鉱(gersdorffite)、
(Co,Fe)AsS-NiAsS、擬等軸 |
銅赤〜桃色帯銀白 |
7.5 |
5-5.5 |
通常、塊状。緑色のニッケル華に被覆される。 |
紅砒ニッケル鉱(nickeline)、NiAS、六方 |
薄黄銅黄 |
5.0 |
6-6.5 |
しばしば12面体(pyritohedral)または条線のある立方体。塊状粒。最も普通の硫化物。 |
黄鉄鉱(pyrite)、FeS2、等軸 |
薄黄〜ほとんど白 |
4.9 |
6-6.5 |
しばしば、とさか(cock's comb)状結晶集合および放射状繊維塊。 |
白鉄鉱(marcasite)、FeS2、斜方 |
黒 |
5.18 |
6 |
強磁性。八面体結晶。八面体裂開も。 |
磁鉄鉱(magnetite)、Fe3O4、等軸 |
濃茶〜黒 |
黒 |
9.0-9.7 |
5.5 |
ピッチ様光沢。塊状粒、葡萄状結晶。 |
閃ウラン鉱(uraninite)、UO2、等軸 |
4.7 |
5.5-6 |
わずかに磁性も。しばしば磁鉄鉱と共存。塊状粒;板状結晶;砂として。 |
チタン鉄鉱(ilmenite)、FeTiO3、六方 |
3.7-4.7 |
5-6 |
緻密塊、鍾乳石状、葡萄状。他のマンガン鉱物共存し、硬度が高い。 |
ロマネシュ鉱(romanechite)、BaMn2+Mn4+O16(OH)4、斜方 |
濃茶〜黒 |
黒 |
5.3-7.3 |
6 |
新鮮な表面は黒く輝く光沢。わずかに錆びて青味も。粒状または太い柱状結晶。 |
コルンブ石(columbite)-タンタル石(tantalite)、(Fe,Mn)(Nb,Ta)2O6、斜方 |
濃茶 |
鉄茶〜茶黒 |
7.0-7.5 |
5-5.5 |
劈開完全{010}。鉄が多いと、条痕色と色は濃くなる。 |
鉄マンガン重石(wolframite)、
(Fe,Mn)WO4、単斜 |
4.6 |
5.5 |
ピッチ様光沢。しばしば緑の酸化産物を伴う。通常、かんらん岩中に塊状に産。 |
クロム鉄鉱(chromite)、FeCr2O4、等軸 |
5.15 |
6 |
わずかに磁性。粒状または八面体結晶。Franklin, N.J.にのみ一般的、紅亜鉛鉱(zincite)および珪亜鉛鉱(willemite)と共存。 |
フランクリン鉄鉱(franklinite)、
(Fe,Zn,Mn)(Fe,Mn)2O4、等軸 |
赤茶、茶赤 |
濃茶〜鋼灰〜黒 |
4.8-5.3 |
5.5-6.5 |
放射状、腎臓状、塊状、雲母状。まれに鋼灰色の菱面体結晶。ある種のものは軟らかい。 |
赤鉄鉱(hematite)、Fe2O3、六方 |
薄茶 |
茶〜黒 |
4.18-4.25 |
6-6.5 |
柱状結晶、垂直に条線;しばしば細長い針状。結晶はしばしば双晶。黒い砂中に見られる。 |
ルチル(rutile)、TiO2、正方 |
黄茶〜黄土 |
濃茶〜黒 |
4.37 |
5-5.5 |
劈開{010}。放射状、コロフォーム状、鍾乳石状。 |
針鉄鉱(goethite)、αFeO(OH)、斜方 |
光沢:非金属
T.条痕は有色
条痕色 |
色 |
比重 |
硬度 |
特徴(ミラー指数のバーは実際は頭側に書く) |
鉱物名、化学組成、結晶系 |
濃赤 |
濃赤〜朱 |
8.10 |
2.5 |
劈開{1010}。通常、粒子状または土状。一般に不純で、濃赤または茶。純粋な場合、半透明または透明で鮮赤。 |
辰砂(cinnabar)、HgS、六方 |
赤茶、透明なものはルビー赤。 |
6.0 |
3.5-4 |
塊状、立方体、または八面体。非常に細長い結晶も。孔雀石(malachite)、藍銅鉱(azurite)、自然銅(native
copper)と共存。 |
赤銅鉱(cuprite)、Cu2O、等軸 |
赤茶 |
濃茶〜鋼灰〜黒 |
4.8-5.3 |
5.5-6.5 |
放射状、腎臓状、塊状、雲母状。まれに鋼黒色の菱面体結晶。ある種のものは軟らかい。 |
赤鉄鉱(hematite)、Fe2O3、六方 |
濃赤〜黒 |
5.8 |
2.5 |
劈開{1011}。ろうそくの炎に熔融可能。薄い破片では濃ルビー赤色。他の銀鉱物と共存。 |
濃紅銀鉱(pyrargyrite)、Ag3SbS3、六方 |
鮮赤 |
ルビー赤 |
5.55 |
2-2.5 |
劈開{1011}。ろうそくの炎に熔融可能。淡「ルビー銀色」。濃紅銀鉱(pyrargyrite)と共存。 |
淡紅銀鉱(proustite)、Ag3AsS3、六方 |
桃 |
赤〜桃 |
2.95 |
1.5-2.5 |
劈開完全{010}。通常、腎臓状または粉末状または土状殻。コバルト鉱物を被覆して。 |
コバルト華(erythrite、cobalt bloom)、Co3(AsO4)2・8H2O、単斜 |
黄茶〜黄土 |
濃茶〜黒 |
4.4 |
5-5.5 |
劈開{010}。放射状繊維、乳房状、鍾乳石状。まれに結晶。 |
針鉄鉱(goethite)、αFeO(OH)、斜方 |
茶 |
濃茶 |
7.0-7.5 |
5-5.5 |
劈開完全{010}。鉄が多いと、条痕色と色は濃くなる。 |
鉄マンガン重石(wolframite)、
(Fe,Mn)WO4、単斜 |
淡〜濃茶 |
3.83-3.88 |
3.5-4 |
劈開性塊状または湾曲したり菱面体結晶。ろうそくの炎で熱すると磁性になる。 |
菱鉄鉱(siderite)、FeCO3、六方 |
淡茶 |
淡〜濃茶 |
3.9-4.1 |
3.5-4 |
劈開完全{011}(6方向)。通常、劈開性で粒状;四面体結晶も。条痕色はつねに試料よりも淡色。 |
閃亜鉛鉱(sphalerite)、ZnS、等軸 |
茶〜黒 |
6.8-7.1 |
6-7 |
双晶した結晶として産。繊維状、腎臓状、不規則塊状;転動した粒子として。 |
錫石(cassiterite)、SnO2、正方 |
赤茶〜黒 |
4.18-4.25 |
6-6.5 |
垂直に条線のある結晶;しばしば針状。双晶は普通に見られる。 |
ルチル(rutile)、TiO2、正方 |
橙黄 |
濃赤〜橙黄 |
5.68 |
4-4.5 |
劈開{0001}。フランクリン鉄鉱(franklinite)および珪亜鉛鉱(willemite)と共存して、Franklin,
N.J.にのみ見られる。 |
紅亜鉛鉱(zincite)、ZnO、六方 |
鮮赤 |
5.9-6.1 |
2.5-3 |
ダイヤモンドのような光沢。細長い結晶、しばしば絡み合った集合。ろうそくの炎でぱちぱち音をたてる。 |
紅鉛鉱(crocoite)、PbCrO4、単斜 |
濃赤 |
3.48 |
1.5-2 |
しばしば土状。雄黄(orpiment)と共存。ろうそくの炎に熔融。 |
鶏冠石(realgar)、AsS、単斜 |
薄黄 |
レモン黄 |
3.49 |
1.5-2 |
劈開{010}。樹脂光沢。鶏冠石(realgar)と共存。ろうそくの炎に熔融。 |
雄黄(orpiment)、As2S3、単斜 |
薄黄 |
2.05-2.09 |
1.5-2.5 |
SO2臭の青い炎を出して燃える。結晶、粒状、土状。 |
自然硫黄(sulfur)、S、斜方 |
淡緑 |
濃エメラルド緑 |
3.75-3.77 |
3-3.5 |
一方向完全劈開{010}。粒状劈開性塊または小さい柱状結晶。 |
アタカマ鉱(atacamite)、Cu2Cl(OH)3、斜方 |
淡緑 |
濃エメラルド緑 |
3.9± |
3.5-4 |
一方向に良好な劈開{010}。小さい柱状結晶または粒状塊。 |
アントラー鉱(antlerite)、
Cu3(SO4)(OH)4、斜方 |
鮮緑 |
3.9-4.03 |
3.5-4 |
放射状繊維、乳房状。藍銅鉱(azurite)と共存し、それに変わる。冷たい酸で発泡。 |
孔雀石(malachite)、Cu2CO3(OH)2、単斜 |
淡青 |
非常に濃い空色 |
3.77 |
3.5-4 |
小さい結晶、しばしば集合。放射状繊維、普通、孔雀石(malachite)から変質。冷たい酸で発泡。 |
藍銅鉱(azurite)、Cu3(CO3)2(OH)2、単斜 |
極淡青 |
淡緑〜トルコ石青 |
2.0-2.4 |
2-4 |
塊状緻密。酸化した銅鉱物と共存。 |
珪孔雀石(chrysocolla)、
〜Cu4H4Si4O10(OH)8、非晶質 |
光沢:非金属
U.条痕は無色
A.硬度:≦2.5 (爪で傷がつく)
劈開、断口(ミラー指数のバーは実際は頭側に書く) |
色 |
比重 |
硬度 |
特徴 |
鉱物名、化学組成、結晶系 |
一方向に完全な劈開(雲母または雲母様鉱物は極端に薄いシートに裂ける完全な劈開をもつ。雲母構造が簡単に見えないときは、微細鱗片の集合として産する。) |
薄茶、緑、黄、白 |
2.76-2.88 |
2-2.5 |
薄片状塊および鱗片状。六角形あるいはダイヤモンド形の外形をもつ平板状結晶。劈開片は弾性あり。 |
白雲母(muscovite)、
KAl2(AlSi3O10)(OH)2、単斜 |
濃茶、緑〜黒;黄も |
2.95-3 |
2.5-3 |
通常、不規則薄片状塊。結晶は六角形の外形をもつが、まれ。劈開片は弾性あり。 |
黒雲母(biotite)、
K(Mg,Fe)3(AlSi3O10)(OH)2、単斜 |
黄茶、緑白 |
2.86 |
2.5-3 |
しばしば六辺をもつ平板状結晶;不規則薄片状塊。劈開面は銅様の反射を示す。 |
金雲母(phlogopite)、
KMg3(AlSi3O10)(OH)2、単斜 |
様々な色合いの緑 |
2.6-2.9 |
2-2.5 |
通常、不規則薄片状塊。微細鱗片の緻密塊も。薄いシートは柔軟性はあるが、弾性はない。 |
緑泥石(chlorite)、
(Mg,Fe)3(Si,Al)4O10(OH)2・
(Mg,Fe)3(OH)6、単斜 |
白、澄んだ黄緑、灰。石鹸石のように不純な場合は、濃灰、濃緑〜ほとんど黒 |
2.7-2.8 |
1 |
油脂感。しばしばはっきりした薄片状または雲母状。物理試験で明確に決められない。 |
滑石(talc)、
Mg3Si4O10(OH)2、単斜 |
2.8-2.9 |
1-2 |
パイロフィライト(蝋石、
pyrophyllite)、
Al2Si4O10(OH)2、単斜 |
白、灰、緑 |
2.39 |
2.5 |
劈開面は真珠光沢、ほかはガラス光沢。たやすく切れる。一般に薄片状塊、幅広い平板状結晶も。薄いシートは柔軟性はあるが、弾性はない。 |
ブルーサイト(brucite)、
Mg(OH)2、六方 |
{001}完全、めったにない。断口土状。 |
白、濃いものも。 |
2.6-2.63 |
2-2.5 |
緻密、土状。息を吹きかけると、粘土の臭い。乾いた舌に吸いつく。 |
カオリナイト(kaolinite)、
Al2Si2O5(OH)4、三斜 |
立方体{100} |
無色または白 |
1.99 |
2 |
水に溶ける、苦い味。岩塩(halite)に似るが、軟らかい。粒状劈開性塊または立方体結晶。 |
カリ岩塩(sylvite)、KCl、等軸 |
{010}完全、{100}と{011}良好 |
無色、白、灰。色は不純物による。 |
2.32 |
2 |
結晶、幅広い劈開性薄片として産。劈開のない緻密塊、あるいは絹光沢の繊維としても。 |
石膏(gypsum)、
CaSO4・2H2O、単斜 |
菱面体{1011}不十分 |
無色または白 |
2.29 |
1-2 |
塩類の殻として産。水に易溶;冷たくて塩辛い味。ろうそくの炎に熔融。 |
ニトラタイト(nitratite)、
NaNO3、六方 |
柱状{110}、めったにない。断口貝殻状。 |
2.09-2.14 |
2 |
通常、殻、絹糸房、繊細な針状結晶。水に易溶;冷たくて塩辛い味。ろうそくの炎に熔融。 |
硝石(niter)、KNO3、斜方 |
断口不規則 |
真珠色または無色。光に当たると薄茶に変わる。 |
5.5± |
2-3 |
完全に切れる。薄い平板では半透明。不規則塊、まれに結晶。化学試験でのみ、他の銀ハロゲン化物から区別できる。 |
角銀鉱(chlorarfyrite)、
AgCl、等軸 |
薄黄 |
2.05-2.09 |
1.5-2.5 |
青い炎で燃え、SO2の臭いを出す。結晶、粒状、土状。 |
硫黄(sulfur)、S、斜方 |
黄、茶、灰、白 |
2.0-2.55 |
1-3 |
丸い粒、しばしば土状および粘土状。普通、2.5より硬い。 |
ボーキサイト(bauxite)、Al 水酸化物の混合物 |
劈開はめったにみれない |
白 |
1.95 |
1 |
通常、細かい繊維および針状結晶の丸い塊。 |
ウレックサイト(ulexite)、
NaCaB5O6(OH)・5H2O、三斜 |
光沢:非金属
U.条痕は無色
B.硬度:>2.5〜≦3 (爪で傷がつかない:1セント銅貨で傷がつく)
劈開、断口(ミラー指数のバーは実際は頭側に書く) |
色 |
比重 |
硬度 |
特徴 |
鉱物名、化学組成、結晶系 |
1.劈開は顕著 |
一方向に完全な劈開。雲母グループも参照(爪より硬い)。 |
{001} |
薄紫、灰白 |
2.8-3.0 |
2.5-4 |
六辺の柱状結晶。通常、小さい不規則シートと鱗片。ペグマタイト鉱物。 |
リシア雲母(lepidolite)、
K(Li,Al)2-3(AlSi3O10)(O,OH,F)2、単斜 |
{001} |
桃、灰、白 |
3.0-3.1 |
3.5-5 |
通常、不規則薄片状塊;薄片は脆い。エメリーに伴う。 |
真珠雲母(マーガライト、margarite)、
CaAl2(Al2Si2O10)(OH)2、単斜 |
{010} |
無色または白 |
4.3 |
3.5 |
通常、放射状の晶癖をもつ塊状。冷たい酸で発泡。 |
毒重土石(witherite)、
BaCO3、斜方 |
二方向に劈開{001}{100} |
無色または白〜灰 |
1.95 |
3 |
劈開性の結晶集合体として産。 |
カーナイト(kernite)、
Na2B4O6(OH)2・3H2O、単斜 |
直交する三方向の劈開 |
立方体
{100} |
無色、白、赤、青 |
2.1-2.3 |
2.5 |
普通の塩。水に溶ける、塩辛い味、ろうそくの炎に熔融。粒状塊または立方体結晶。 |
岩塩(halite)、NaCl、等軸 |
立方体
{100} |
無色または白 |
1.99 |
2 |
岩塩(halite)に似るが、さらに苦い味と硬度が低いことで区別。 |
カリ岩塩(sylvite)、KCl、等軸 |
{001}
{010}
{100} |
無色、白、青、灰、赤 |
2.89-2.98 |
3-3.5 |
一般に塊状集合体で、劈開は示さない;化学試験からのみ区別できる。 |
硬石膏(anhydrite)、CaSO4、斜方 |
三方向に劈開、直交しない。菱面体{1011} |
無色、白、そして様々な色合い。 |
2.71 |
3 |
冷たい酸で発泡。結晶はいろいろな形状を示す。石灰岩と大理石として産。透きとおったものは強い複屈折を示す。 |
方解石(calcite)、CaCO3、六方 |
三方向に劈開、直交しない。菱面体{1011} |
無色、白、桃 |
2.85 |
3.5-4 |
通常3より硬い。しばしば、真珠光沢の湾曲した菱面体結晶;苦灰岩質石灰岩と大理石に。粉末は冷たい酸に発泡。 |
苦灰石(ドロマイト、dolomite)、
CaMg(CO3)2、六方 |
三方向に劈開。柱面{210}に直交する基底面{001}。 |
無色、白、青、黄赤 |
4.5 |
3-3.5 |
しばしば平板状結晶の集合体。基底劈開面に真珠光沢。大きい比重が特徴で、天青石(celestite)と区別できる。 |
重晶石(barite)、BaSO4、斜方 |
無色、白、青、赤 |
3.95-3.97 |
3-3.5 |
重晶石(barite)に似るが、比重が小さい。 |
天青石(celestite)、SrSO4、斜方 |
|
無色または白;不純なものは灰茶 |
6.2-6.4 |
3 |
ダイヤモンドのような光沢。通常、塊状、小さい平板状結晶も。方鉛鉱(galena)の変質物。塊状の場合、白鉛鉱(cerussite、PbCO3)と区物するためにSO4についての試験が必要。 |
硫酸鉛鉱(anglesite)、PbSO4、斜方 |
2.劈開は顕著でない(a.小さい破片はろうそくの炎で熔融する) |
|
無色または白 |
1.7± |
2-2.5 |
水に溶ける。一方向に良好な劈開、めったに見られない。殻および柱状結晶。ろうそくで、炎が膨らみ、そして熔ける。やや甘いアルカリ性の味。 |
硼砂(borax)、
Na2B4O5(OH)4・8H2O、単斜 |
|
|
2.95-3.0 |
2.5 |
特有の半透明の外観をもつ塊状。細粉は水中にいれるとほとんど見えなくなる。グリーンランドのIvigtutは唯一の重要産地。擬等軸裂開。 |
氷晶石(cryolite)、Na3AlF6、単斜 |
|
|
6.55 |
3-3.5 |
ダイヤモンドのような光沢。粒状塊および板状結晶、通常、方鉛鉱(galena)と共存。冷たい硝酸で発泡。 |
白鉛鉱(cerussite)、PbCO3、斜方 |
2.劈開は顕著でない(b.ろうそくの炎で熔融しない) |
|
無色または白 |
4.3 |
3.5 |
しばしば、放射状塊;粒状;まれに擬六方結晶。冷たい酸で発泡。 |
毒重土石(witherite)、
BaCO3、斜方 |
|
2.6-2.63 |
2-2.5 |
通常、緻密、土状。息を吹きかけると、粘土の臭い。 |
カオリナイト(kaolinite)、
Al2Si2O5(OH)4、三斜 |
|
無色、白、青、灰、赤 |
2.89-2.98 |
3-3.5 |
一般に塊状細粒集合体で、劈開は示さず、化学試験からのみ区別できる。 |
硬石膏(anhydrite)、CaSO4、斜方 |
|
黄、茶、灰、白 |
2.0-2.55 |
1-3 |
通常、豆状;丸い粒および土状塊。しばしば、不純。 |
ボーキサイト(bauxite)、Al 水酸化物の混合物 |
|
ルビー赤、茶、黄 |
6.7-7.1 |
3 |
樹脂光沢。細長い柱状およびすきまだらけの結晶;樽形も。 |
褐鉛鉱(vanadinite)、
Pb5(VO4)3Cl、六方 |
|
黄、緑、白、茶 |
2.33 |
3.5-4 |
特徴的な、放射状半球集合体。劈開はめったに見られない。 |
銀星石(wavellite)、
Al3(PO4)2(OH)3・5H2O、斜方 |
|
オリーブ〜黒帯緑、黄緑、白 |
2.3-2.66 |
2-5 |
塊状。アスベスト(クリソタイル、chrysotile)では繊維状。しばしば、塊状のものではまだらな緑。 |
蛇紋石(serpentine)、
Mg3Si2O5(OH)4、単斜 |
光沢:非金属
U.条痕は無色
C.硬度:>3〜≦5.5 (1セント銅貨で傷がつかない:ナイフで傷がつく)
劈開、断口(ミラー指数のバーは実際は頭側に書く) |
色 |
比重 |
硬度 |
特徴 |
鉱物名、化学組成、結晶系 |
1.劈開は顕著 |
一
方
向
に
劈
開 |
{100} |
青、通常は中心部が濃い |
3.56-3.66 |
5-7 |
長辺に平行な劈開をもつ刀身状集合体。結晶の長辺に平行な方向はナイフで傷がつくが、直交方向はつかない。 |
藍晶石(kyanite)、Al2SiO5、三斜 |
{010} |
白、黄、茶、赤 |
2.1-2.2 |
3.5-4 |
特徴的な、束状結晶集合体。平板状結晶も。劈開面は真珠光沢。 |
束沸石(stilbite)、
NaCa2Al5Si13O36・14H2O、単斜 |
{001} |
無色、白、薄緑、黄、ばら色 |
2.3-2.4 |
4.5-5 |
垂直方向に条線のある柱状結晶。結晶は、八面体に稜を切られた立方体に似る。基底面は真珠光沢、ほかはガラス光沢。 |
魚眼石(apophyllite)、
KCa4(Si4O10)2F・8H2O、正方 |
{010} |
白、黄、赤 |
2.18-2.20 |
3.5-4 |
劈開面は真珠光沢、ほかはガラス光沢。結晶はしばしば劈開面に平行に平板状。火成岩中の空洞に見られる。 |
輝沸石(heulandite)、
CaAl2Si7O18・6H2O、単斜 |
{010} |
無色、白 |
2.42 |
4-4.5 |
結晶および劈開性の集合体。ろうそくの炎で激しくぱちぱちと音をたてる。 |
灰硼石(colemanite)、
CaB3O4(OH)3・H2O、単斜 |
{010} |
無色、白 |
4.3 |
3.5 |
しばしば放射状結晶集合体;粒状。まれに擬六方結晶。 |
毒重土石(witherite)、
BaCO3、斜方 |
{010}
{110}
不充分 |
無色、白 |
2.95 |
3.5-4 |
冷たい酸で発泡。しばしば針状結晶の放射状集合;擬六方双晶。 |
霰石(agagonite)、CaCO3、斜方 |
二
方
向
に
劈
開 |
{001}
{100} |
青灰、サーモンピンク〜茶 |
3.42-3.56 |
4.5-5 |
一般に劈開性、塊状。他のリチウム鉱物とともにペグマタイト中に見られる。 |
トリフィル石(triphylite)-リシオフィライト(lithiophilite)、Li(Fe,Mn)PO4、斜方 |
{001}
{100} |
無色、白、灰 |
2.8-2.9 |
5-5.5 |
通常、劈開性、塊状〜繊維状。また緻密。結晶質石灰岩と共存。 |
珪灰石(wollastonite)、CaSiO3、三斜 |
{001}
{100} |
無色、白、灰 |
2.7-2.8 |
5 |
鋭い針状結晶の放射状集合体。火成岩の空洞中に沸石(zeolites)と共存。 |
ペクトライト(pectolite)、
Ca2NaH(SiO3)3、三斜 |
{110} |
無色、白 |
2.25 |
5-5.5 |
細長い柱状結晶、柱面に垂直に条線。しばしば放射状集合。火成岩の空洞を内張り。 |
ソーダ沸石(natrolite)、
Na2Al2Si3O10・2H2O、斜方 |
{110} |
無色、白 |
3.7 |
3.5-4 |
柱状結晶および擬六方双晶。繊維状および塊状も。冷たい酸で発泡。 |
ストロンチアン石(strontianite)、
SrCO3、斜方 |
{110} |
白、薄緑、青 |
3.4-3.5 |
4.5-5 |
しばしば放射状結晶集合。鍾乳石状、乳房状も。柱面劈開はめったにみれない。 |
異極鉱(hemimorphite)、
Zn4(Si2O7)(OH)2・H2O、斜方 |
{110} |
茶、灰、緑、黄 |
3.4-3.55 |
5-5.5 |
ダイヤモンドのような光沢〜樹脂光沢。鋭い縁をもつ薄いくさび形結晶。柱面劈開はめったにみれない。 |
チタン石(titanite)、CaTiO(SiO4)、単斜 |
56゜と124゜の角度での柱面劈開 |
白、緑、黒 |
3.0-3.3 |
5-6 |
通常、細長い、繊維状結晶;アスベスト様も。透閃石(tremolite;白、灰、菫)、アクチノ閃石(actinolite;緑)は一般に変成岩中。ホルンブレンド(hornblende)とアルベゾン閃石(arfvedsonite;濃緑〜黒)は一般に火成岩と変成岩中。 |
角閃石グループ(amphibole group)、本質的に含水Ca-Mg-Fe珪酸塩、単斜 |
灰、茶、緑 |
2.85-3.2 |
5.5-6 |
角閃石の一種。明瞭な結晶はまれ。一般に集合体および繊維状塊。 |
直閃石(anthophyllite)またはグリュネル閃石(grunerite)、
(Mg,Fe)7Si8O22(OH)2、斜方または単斜 |
ほぼ90゜の角度での柱面劈開 |
白、緑、黒、茶 |
3.1-3.5 |
5-6 |
矩形断面をもつ太い柱状。しばしば粒状結晶塊。透輝石(diopside;無色、白、緑)、エジリン(aegirine;茶、緑)、オージャイト(augite;濃緑〜黒)、斜方輝石系列(淡茶)。 |
輝石グループ(ptroxene group)、本質的にCa-Mg-Fe珪酸塩、単斜と斜方 |
ほぼ90゜の角度での柱面劈開 |
薔薇赤、桃、茶 |
3.58-3.70 |
5.5-6 |
特徴的な色。通常、塊状、劈開性〜緻密;大きなあらい結晶、丸い縁をもつ。 |
薔薇輝石(rhodonite)、
MnSiO3、三斜 |
三
方
向
に
劈
開 |
直交しない三方向。菱面体{1011} |
無色、白、そして様々な色合い。 |
2.72 |
3 |
冷たい酸で発泡。結晶はいろいろな形状を示す。石灰岩と大理石として産。透きとおったものは強い複屈折を示す。 |
方解石(calcite)、CaCO3、六方 |
無色、白、桃 |
2.85 |
3.5-4 |
しばしば、真珠光沢の湾曲した菱面体結晶。苦灰岩質石灰岩と大理石に粗粒塊。粉末は冷たい酸に発泡。 |
苦灰石(ドロマイト、dolomite)、
CaMg(CO3)2、六方 |
白、黄、灰、茶 |
3.0-3.2 |
3.5-5 |
一般に緻密な塊状;細粒〜粗粒の劈開性塊も。熱い塩酸で発泡。 |
マグネサイト(magnesite)、
MgCO3、六方 |
淡〜濃茶 |
3.83-3.88 |
3.5-4 |
劈開性の塊あるいは小さい湾曲した菱面体結晶。加熱後磁性。 |
菱鉄鉱(siderite)、FeCO3、六方 |
桃、薔薇赤、茶 |
3.45-3.6 |
3.5-4.5 |
劈開性塊あるいは小さい菱面体結晶。色が特徴。 |
菱マンガン鉱(rhodochrosite)、
MnCO3、六方 |
茶、緑、青、桃、白 |
4.35-4.40 |
5 |
丸い葡萄状集合体および蜂の巣状塊。冷たい塩酸で発泡。劈開はまれにみられる。 |
菱亜鉛鉱(smithsonite)、
ZnCO3、六方 |
三
方
向
に
劈
開 |
{1011} |
白、黄、肌赤 |
2.05-2.15 |
4-5 |
立方体に近い小さい菱面体結晶。火成岩の空洞を内張り。 |
菱沸石(chabazite)、
Ca2Al2Si4O12・6H2O、六方 |
{001}
{010}
{100} |
無色、白、青、灰、赤 |
2.89-2.98 |
3-3.5 |
一般に塊状細粒集合体で、劈開は示さず、化学試験からのみ区別できる。 |
硬石膏(anhydrite)、CaSO4、斜方 |
{110}
に直角な{001}
|
無色、白、青、黄、赤 |
4.5 |
3-3.5 |
しばしば平板状結晶の集合体。基底劈開面に真珠光沢。大きい比重が特徴で、天青石(celestite)と区別できる。 |
重晶石(barite)、BaSO4、斜方 |
無色、白、青、赤 |
3.95-3.97 |
3-3.5 |
重晶石(barite)に似るが、比重が小さい。 |
天青石(celestite)、SrSO4、斜方 |
四
方
向
に
劈
開 |
{111}
八面体 |
無色、菫、緑、黄、桃 |
3.18 |
4 |
しばしば貫入双晶した立方体結晶。劈開が特徴。 |
蛍石(fluorite)、CaF2、等軸 |
{100}
{110} |
白、桃、灰、緑、茶 |
2.65-2.74 |
5-6 |
柱状結晶、粒状、または塊状。一般に変質している。柱面劈開は不明瞭。 |
スカポライト(柱石、scapolite)、
本質的にNa,Ca Al 珪酸塩、正方 |
六
方
向
に
劈
開 |
12面体
{011} |
黄、茶、白 |
3.9-4.1 |
3.5-4 |
樹脂光沢。小さい四面体結晶はまれ。通常、劈開性の塊状。塊状の場合、決定は困難。 |
閃亜鉛鉱(sphalerite)、ZnS、等軸 |
青、白、灰、緑 |
2.15-2.3 |
5.5-6 |
塊状または粒;まれに結晶。霞石(nepheline)に伴う準長石(feldspathoid)で、石英には伴わない。 |
方ソーダ石(sodalite)、
Na8(AlSiO4)6Cl2、等軸 |
2.劈開は顕著でない |
|
無色、白 |
2.25 |
5-5.5 |
細長い柱状結晶、柱面に垂直に条線。しばしば放射状集合。火成岩の空洞を内張り。柱面劈開は不充分。 |
ソーダ沸石(natrolite)、
Na2Al2Si3O10・2H2O、斜方 |
2.95 |
3.5-4 |
冷たい酸で発泡。ろうそくの炎で粉になる。しばしば針状結晶の放射状集合;擬六方双晶。劈開不明瞭。 |
霰石(agagonite)、CaCO3、斜方 |
2.27 |
5-5.5 |
通常、ガラス光沢の偏六面体。火成岩の空洞を内張り。 |
方沸石(analcime)、
NaAlSi2O6・H2O、等軸 |
3.7 |
3.5-4 |
柱状結晶および擬六方双晶。繊維状および塊状も。冷たい塩酸で発泡。 |
ストロンチアン石(strontianite)、
SrCO3、斜方 |
3.0-3.2 |
3.5-5 |
一般に劈開を示さない緻密な塊状。熱い塩酸で発泡。 |
マグネサイト(magnesite)、
MgCO3、六方 |
4.3 |
3.5 |
しばしば放射状結晶集合体;粒状;まれに擬六方結晶。冷たい塩酸で発泡。 |
毒重土石(witherite)、
BaCO3、斜方 |
2.7-2.8 |
5 |
一般に鋭い針状結晶の放射状集合体で繊維状。火成岩の空洞中に沸石(zeolites)と共存。 |
ペクトライト(pectolite)、
Ca2NaH(SiO3)3、三斜 |
|
無色、薄緑、黄 |
2.8-3.0 |
5-5.5 |
通常、たくさんのきらきら輝く面をもつ結晶。火成岩の空洞を内張りする沸石(zeolites)と産。 |
ダトー石(datolite)、
CaB(SiO4)(OH)、単斜 |
|
白、薄緑、青 |
3.4-3.5 |
4.5-5 |
しばしば放射状結晶集合。鍾乳石状、乳房状も。柱面劈開はめったにみれない。 |
異極鉱(hemimorphite)、
Zn4(Si2O7)(OH)2・H2O、斜方 |
|
白、桃、灰、緑、茶 |
2.65-2.74 |
5-6 |
柱状結晶、粒状、または塊状。一般に変質している。柱面劈開は不明瞭。 |
スカポライト(柱石、scapolite)、
本質的にNa,Ca Al 珪酸塩、正方 |
|
白、灰、赤 |
2.6-2.8 |
4 |
菱面体結晶も。通常、塊状粒。化学試験によってのみ確実に決定される。劈開{0001}、不充分。 |
明礬石(alunite)、
KAl3(SO4)2(OH)6、六方 |
|
無色、白、黄、赤、茶 |
1.9-2.2 |
5-6 |
貝殻状断口。貴オパールは内部の色のゆらめきを示す。比重と硬度は細粒の石英より小さい。 |
オパール(opal)、
SiO2・nH2O、本質的に非晶質 |
|
茶、緑、青、桃、白 |
4.35-4.40 |
5 |
通常、丸い葡萄状集合体および蜂の巣状塊。冷たい塩酸で発泡。劈開はまれにみられる。 |
菱亜鉛鉱(smithsonite)、
ZnCO3、六方 |
|
茶、灰、緑、黄 |
3.4-3.55 |
5-5.5 |
ダイヤモンドのような光沢〜樹脂光沢。鋭い縁をもつ薄いくさび形結晶。柱面劈開はめったにみれない。 |
チタン石(titanite)、CaTiO(SiO4)、単斜 |
|
無色、白、黄、赤、茶 |
2.72 |
3 |
繊維状または細粒、メキシコオニックス(onyx)は帯状も。冷たい酸で発泡。 |
方解石(calcite)、CaCO3、六方 |
|
黄茶〜赤茶 |
5.0-5.3 |
5-5.5 |
小さい結晶または転動した粒。ペグマタイトにみられる。 |
モナズ石(monazite)、
(Ce,La,Y,Th)PO4、単斜 |
|
淡〜濃茶 |
3.83-3.88 |
3.5-4 |
通常、劈開性、粘土や頁岩−粘土アイアンストーン(ironstone)中の緻密なコンクリーション中にも。加熱後磁性。 |
菱鉄鉱(siderite)、FeCO3、六方 |
|
白、黄、緑、茶 |
5.9-6.1 |
4.5-5 |
ガラス光沢〜ダイヤモンド光沢。塊状および八面体様結晶。しばしば石英と共存。蛍光を発する。 |
灰重石(scheelite)、
CaWO4、正方 |
|
黄、橙、赤、灰、緑 |
6.8± |
3 |
ダイヤモンド光沢。通常、正方形の板状結晶。粒状塊も。色と高い比重が特徴。 |
水鉛鉛鉱(wulfenite)、
PbMoO4、正方 |
|
白、黄、茶、灰 |
2.6-2.9 |
3-5 |
岩石燐酸塩として塊状で産。化学試験なしでは同定困難。 |
燐灰石(apatite)、
Ca5(PO4)3(F,Cl,OH)、非晶質にみえる |
|
黄、茶、灰、白 |
2.0-2.55 |
1-3 |
通常、豆状;丸い粒および土状塊。しばしば、不純。 |
ボーキサイト(bauxite)、Al 水酸化物の混合物 |
|
緑、青、菫、茶、無色 |
3.15-3.20 |
5 |
通常、錐もつ六角柱状。塊状も。基底劈開は不充分。 |
燐灰石(apatite)、
Ca5(PO4)3(F,Cl,OH)、六方 |
|
緑、茶、黄、灰 |
6.5-7.1 |
3.5-4 |
小さい六方結晶、しばしば湾曲および樽形。結晶はすきまだらけのものも。しばしば球状および葡萄状。 |
緑鉛鉱(pyromorphite)、
Pb5(PO4)3Cl、六方 |
|
黄、緑、白、茶 |
2.33 |
3.5-4 |
特徴的に、放射状、半球状集合体。劈開はめったにみられない。 |
銀星石(wavellite)、
Al3(PO4)2(OH)3・5H2O、斜方 |
|
オリーブ緑〜黒帯緑、黄緑、白 |
2.3-2.6 |
2-5 |
塊状。アスベスト(クリソタイル、chrysotile)では繊維状。しばしば、塊状のものではまだらな緑。 |
蛇紋石(serpentine)、
Mg3Si2O5(OH)4、単斜 |
|
黄緑、白、青、灰、茶 |
3.9-4.2 |
5.5 |
塊状および交染状粒。まれに六角柱状。Franklin, N.J.では赤い紅亜鉛鉱(zincite)および黒いフランクリン鉄鉱(franklinite)と共存。 |
珪亜鉛鉱(willemite)、
Zn2SiO4、六方 |
|
白、灰、青、緑 |
2.15-2.3 |
5.5-6 |
塊状または粒;まれに結晶。霞石(nepheline)に伴う準長石(feldspathoid)で、石英には伴わない。不充分な12面体劈開。 |
方ソーダ石(sodalite)、
Na8(AlSiO4)6Cl2、等軸 |
|
濃空色青、緑青 |
2.4-2.45 |
5-5.5 |
通常、塊状。準長石(feldspathids)および黄鉄鉱(pyrite)と共存。不充分な12面体劈開。 |
ラズライト(青金石、瑠璃、lazurite)、
(Na,Ca)8(AlSiO4)6(SO4,S,Cl)2、等軸 |
光沢:非金属
U.条痕は無色
D.硬度:>5.5〜≦7 (ナイフで傷がつかない;石英で傷がつく)
劈開(ミラー指数のバーは実際は頭側に書く) |
色 |
比重 |
硬度 |
特徴 |
鉱物名、化学組成、結晶系 |
1.劈開は顕著 |
一
方
向
に
劈
開 |
{010} |
白、灰、薄ラベンダー、黄緑 |
3.35-3.45 |
6.5-7 |
薄い平板状結晶。劈開面は真珠光沢。エメリー(emery)、真珠雲母(margarite)、緑泥石(chlorite)と共存。 |
ダイアスポア(diaspore)、
αAlO(OH)、斜方 |
{010}
完全 |
髪茶、灰緑 |
3.23 |
6-7 |
長い柱状結晶。平行集合−円柱状または繊維状も。片岩中にみられる。 |
珪線石(sillimanite)、
Al2SiO5、斜方 |
{001} |
黄緑〜黒味がかった緑 |
3.35-3.45 |
6-7 |
長辺に平行に条線のある柱状結晶。変成岩および結晶質石灰岩中にみられる。 |
緑簾石(epidote)、
Ca2(Al,Fe)Al2O(SiO4)
(Si2O7)(OH)、単斜 |
{100} |
青;灰、または緑も。 |
3.56-3.66 |
5-7 |
長辺に平行な劈開をもつ刀身状集合体。結晶の長辺に平行な方向は硬度5。 |
藍晶石(kyanite)、Al2SiO5、三斜 |
二
方
向
に
劈
開 |
{100}
良好
{110}
不充分 |
白、薄緑、または青 |
3.0-3.1 |
6 |
通常、劈開性、長石に似る。他のリチウム鉱物と共存してペグマタイトにみられる。 |
アンブリゴナイト(amblygonite)、
LiAlFPO4、三斜 |
{100}
良好
{001} |
無色、白、灰 |
2.8-2.9 |
5-5.5 |
通常、劈開性、塊状〜繊維状。また緻密。結晶質石灰岩と共存。 |
珪灰石(wollastonite)、CaSiO3、三斜 |
{001}
{100} |
灰白、緑、桃 |
3.25-3.37 |
6-6.5 |
深い条線をもつ柱状結晶。塊状、円柱状、緻密なものも。劈開面は真珠光沢、ほかはガラス光沢。 |
クリノゾイサイト(斜灰簾石、clinozoisite)、
Ca2Al3O(SiO4)(Si2O7)(OH)、単斜 |
{110} |
無色、白 |
2.25 |
5-5.5 |
細長い柱状結晶、柱面に垂直に条線。しばしば放射状集合。火成岩の空洞を内張り。 |
ソーダ沸石(natrolite)、
Na2Al2Si3O10・2H2O、斜方 |
{110} |
茶、灰、緑、黄 |
3.4-3.55 |
5-5.5 |
ダイヤモンドのような光沢〜樹脂光沢。鋭い縁をもつ薄いくさび形結晶。柱面劈開はめったにみれない。 |
チタン石(titanite)、CaTiO(SiO4)、単斜 |
90゜
ま
た
は
ほ
ぼ
90゜
の
二
方
向
に
劈
開 |
{001}
{010} |
無色、白、灰、クリーム、赤、緑 |
2.54-2.56 |
6 |
劈開性の塊または岩石構成物として不規則粒。ペグマタイトでは結晶も。顕微鏡でのみ確実に識別。緑のアマゾナイト(amazonite)は微斜長石(microcline)。 |
正長石(orthoclase)、単斜、微斜長石(microcline)、三斜、KAlSi3O8 |
{001}
{010} |
無色、白、灰、青味。しばしば色のゆらめきを示す。 |
2.62(曹長石)〜2.76(灰長石) |
6 |
劈開性の塊または岩石構成物として不規則粒。曹長石(albite)双晶による細かい平行条線が、良好な劈開面にみられる;これらにより正長石(orthoclase)から識別。 |
斜長石(plagioclase)、曹長石(albite、NaAlSi3O8)と灰長石(anorthite、CaAl2Si2O8)の様々な割合からなる。三斜 |
{110} |
白、灰、桃、緑 |
3.15-3.20 |
6.5-7 |
平らな柱状結晶、垂直な条線。塊状、劈開性も。ペグマタイトにみられる。しばしば良好な{100}裂開。 |
リシア輝石(spodumene)、
LiAlSi2O6、単斜 |
{110} |
白、緑、黒 |
3.1-3.5 |
5-6 |
矩形断面をもつ太い柱状。しばしば粒状結晶塊。透輝石(diopside;無色、白、緑)、エジリン(aegirine;茶、緑)、オージャイト(augite;濃緑〜黒)。劈開が特徴。 |
輝石グループ(ptroxene group)、本質的にCa-Mg-Fe珪酸塩、単斜 |
{110} |
灰茶、緑、青銅茶、黒 |
3.2-3.5 |
5.5 |
結晶は通常柱状だがまれ。一般に、塊状、繊維状、ラメラ状。FeがMgを置換し、濃い色になる。 |
エンスタタイト(頑火輝石、enstatite)、MgSiO3、斜方 |
{110} |
薔薇赤、桃、茶 |
3.58-3.70 |
5.5-6 |
特徴的な色。通常、塊状、劈開性〜緻密;丸い縁をもつ大きなあらい結晶。 |
薔薇輝石(rhodonite)、
MnSiO3、三斜 |
54゜
と
126゜
の
二
方
向
に
劈
開 |
{110} |
白、緑、黒 |
3.0-3.3 |
5-6 |
通常、細長い、繊維状結晶;アスベスト様も。透閃石(tremolite;白、灰、菫)、アクチノ閃石(actinolite;緑)は一般に変成岩中。ホルンブレンド(hornblende)とアルベゾン閃石(arfvedsonite;濃緑〜黒)は一般に火成岩。劈開の角度が特徴。 |
角閃石グループ(amphibole group)、本質的に含水Ca-Mg-Fe珪酸塩、単斜 |
{110} |
灰、茶、緑 |
2.85-3.2 |
5.5-6 |
角閃石の一種。明瞭な結晶はまれ。一般に集合体および繊維状、塊状。 |
直閃石(anthophyllite)およびグリュネル閃石(grunerite)、
(Mg,Fe)7Si8O22(OH)2、斜方または単斜 |
六
方
向
に
劈
開 |
{110} |
青、灰、白、緑 |
2.15-2.3 |
5.5-6 |
塊状または粒;まれに結晶。霞石(nepheline)に伴う準長石(feldspathoid)で、石英には伴わない。 |
方ソーダ石(sodalite)、
Na8(AlSiO4)6Cl2、等軸 |
2.劈開は顕著でない |
|
無色 |
2.26 |
7 |
火山岩の空洞に小さい結晶として産。光学の助けなしでは決定は困難。 |
トリディマイト(tridymite)、SiO2、擬六方 |
|
無色または白 |
2.27 |
5-5.5 |
通常、ガラス光沢の偏六面体。火成岩の空洞を内張り。 |
方沸石(analcime)、
NaAlSi2O6・H2O、等軸 |
|
2.32 |
7 |
火山岩中に球状集合体として産。光学の助けなしでは決定は困難。 |
クリストバライト(cristobalite)、
SiO2、擬等軸 |
|
無色、黄、赤、茶、緑、灰、青 |
1.9-2.2 |
5-6 |
貝殻状断口。貴オパールは内部の色のゆらめきを示す。比重と硬度は細粒の石英より小さい。 |
オパール(opal)、
SiO2・nH2O、本質的に非晶質 |
|
灰、白、無色 |
2.45-2.50 |
5.5-6 |
暗ずんだ火成岩中に偏六面体結晶として。方沸石(analcime)のように空洞を内張りしない。 |
白榴石(leucite)、KAlSi2O6、擬等軸 |
|
無色、薄緑、黄 |
2.8-3.0 |
5-5.5 |
通常、たくさんのきらきら輝く面をもつ結晶。火成岩の空洞を内張りする沸石(zeolites)と産。 |
ダトー石(datolite)、
CaB(SiO4)(OH)、単斜 |
|
無色、白、煙色。様々な色。 |
2.65 |
7 |
通常、菱面体の末端をもち水平の条線のある柱状の結晶。 |
石英(quartz)、SiO2、六方 |
|
無色、灰、緑味、赤味 |
2.55-2.65 |
5.5-6 |
油脂光沢。岩石の構成物、通常塊状;まれに六角柱状。柱面劈開は不充分。準長石(feldspathoid)。 |
霞石(nepheline)、
(Na,K)AlSiO4、六方 |
|
白、灰、淡〜濃緑、茶 |
2.65-2.74 |
5-6 |
柱状結晶、粒状、または塊状。一般に変質し、柱面劈開は不明瞭。 |
スカポライト(柱石、scapolite)、本質的にNa-Ca Al 珪酸塩、正方 |
|
淡黄、茶、橙 |
3.1-3.2 |
6-6.5 |
交染した結晶および粒として産。一般に結晶質石灰岩中。 |
コンドロ石(chondrodite)、
Mg5(SiO4)2(F,OH)2、単斜 |
|
淡茶、黄、赤、緑 |
2.6 |
7 |
玉髄(chalcedony)、ろう光沢、一般にコロフォーム;空洞を内張りする瑪瑙として。曇った光沢、塊状:碧玉(jasper)赤、フリント(flint)黒、チャート(chert)灰。 |
微晶質石英(microcrystalline quartz)、
SiO2 |
|
青、青緑、緑 |
2.6-2.8 |
6 |
通常、腎臓状および鍾乳石状塊で非晶質にみえる。 |
トルコ石(turquoise)、
CuAl6(PO4)4(OH)8・5H2O、三斜 |
|
澄んだ黄緑、灰、白 |
2.8-2.95 |
6-6.5 |
結晶面をもつ、腎臓状および鍾乳石状。平板状結晶のほぼ平行な集合。 |
葡萄石(prehnite)、
Ca2Al(AlSi3O10)(OH)2、斜方 |
|
黄緑、白、青、灰、茶 |
3.9-4.2 |
5.5 |
塊状および交染状粒。まれに六角柱状。Franklin, N.J.では赤い紅亜鉛鉱(zincite)および黒いフランクリン鉄鉱(franklinite)と共存。蛍光を発する。 |
珪亜鉛鉱(willemite)、
Zn2SiO4、六方 |
|
オリーブ〜灰緑、茶 |
3.27-4.37 |
6.5-7 |
通常、塩基性火成岩中に交染した粒。塊状、粒状も。 |
かんらん石(olivine)、
(Mg,Fe)2SiO4、斜方 |
|
黒、緑、茶、青、赤、桃、白 |
3.0-3.25 |
7-7.5 |
三角断面の細長い柱状結晶。放射状集合の結晶も。通常、ペグマタイト中にみられる。黒がもっとも一般的;リチウム鉱物に伴い他の色のものも。 |
電気石(tourmaline)、
Na-Ca-Al-Mg-Fe-Mnの複雑なホウ素珪酸塩、六方 |
|
緑、茶、黄、青、赤 |
3.35-4.45 |
6.5 |
四角柱結晶、垂直に条線。しばしば円柱状および粒状塊。結晶質石灰岩中にみられる。 |
ベスビアナイト(ベスブ石、vesuvianite)、複雑な含水Ca-Mg-Fe-Al珪酸塩、正方 |
|
茶、灰、緑、黄 |
3.27-3.35 |
6.5-7 |
鋭い縁をもつ楔形結晶。ラメラ状も。 |
斧石(axinite)、
(Ca,Fe,Mn)3Al2(BO3)
(Si4O12)(OH)、三斜 |
|
赤茶〜茶黒 |
3.65-3.75 |
7-7.5 |
柱状結晶;一般に十字形貫入双晶。しばしば表面が変質し、軟らかい。片岩中にみられる。 |
十字石(staurolite)、
Fe2Al9O6(SiO4)4(O,OH)2、擬斜方 |
|
赤茶、肌赤、オリーブ緑 |
3.16-3.20 |
7.5 |
ほぼ四角断面をもつ柱状結晶。断面は黒い十字を示すことも(空晶石、chiastolite)。雲母に変質して、軟らかくなる。片岩中にみられる。 |
紅柱石(andalusite)、
Al2SiO5、斜方 |
|
茶、灰、緑、黄 |
3.4-3.55 |
5-5.5 |
ダイヤモンドのような光沢〜樹脂光沢。鋭い縁をもつ薄いくさび形結晶。柱面劈開はめったにみれない。 |
チタン石(titanite)、
CaTiO(SiO4)、単斜 |
|
黄茶〜赤茶 |
5.0-5.3 |
5-5.5 |
分離した結晶、粒状。一般にペグマタイトにみられる。 |
モナズ石(monazite)、
(Ce,La,Y,Th)PO4、単斜 |
|
茶〜黒 |
6.8-7.1 |
6-7 |
まれに柱状結晶、双晶。繊維状、腎臓状表面となる。転動した粒。通常、淡茶の条痕色。 |
錫石(cassiterite)、
SnO2、正方 |
|
赤茶〜黒 |
4.18-4.25 |
6-6.5 |
柱状結晶、垂直に条線;しばしば細長い針状。結晶はしばしば双晶。黒い砂の構成物。 |
ルチル(rutile)、TiO2、正方 |
|
茶〜ピッチ黒 |
3.5-4.2 |
5.5-6 |
結晶はしばしば平板状。塊状および粒状。火成岩の副成分鉱物。 |
褐簾石(allanite)、Ce,La,Th 緑簾石(epidote)、単斜 |
|
青、まれに無色 |
2.60-2.66 |
7-7.5 |
粒状と塊状、石英に似る。一般に変質し葉状に薄くはげる;ナイフより軟らかくなる。 |
菫青石(cordierite)、
(Mg,Fe)2Al4Si5O18・nH2O、斜方(擬六方) |
|
濃空色青、緑青 |
2.4-2.45 |
5-5.5 |
通常、塊状。準長石(feldspathids)および黄鉄鉱(pyrite)と共存。不充分な12面体劈開。 |
ラズライト(青金石、瑠璃、lazurite)、
(Na,Ca)8(AlSiO4)6(SO4,S,Cl)2、等軸 |
|
空色青 |
3.0-3.1 |
5-5.5 |
通常、ピラミッド状結晶、塊状ラズライト(lazurite)からこれで区別。まれな鉱物。 |
天藍石(lazulite)、
(Mg,Fe)Al2(PO4)2(OH)2、単斜 |
|
青、緑、白、灰 |
2.15-2.3 |
5.5-6 |
塊状または粒;まれに結晶。霞石(nepheline)に伴う準長石(feldspathoid)で、石英には伴わない。不充分な12面体劈開。 |
方ソーダ石(sodalite)、
Na8(AlSiO4)6Cl2、等軸 |
光沢:非金属
U.条痕は無色
E.硬度:>7 (石英で傷がつかない)
劈開(ミラー指数のバーは実際は頭側に書く) |
色 |
比重 |
硬度 |
特徴 |
鉱物名、化学組成、結晶系 |
1.劈開は顕著 |
一
方
向
に
劈
開 |
{001} |
無色、黄、桃、青、緑 |
3.4-3.6 |
8 |
通常、結晶、また粗〜細粒も。ペグマタイトにみられる。 |
トパーズ(topaz)、
Al2SiO4(F,OH)2、斜方 |
{010} |
茶、灰、緑灰 |
3.23 |
6-7 |
一般に細長い柱状結晶。平行集合、円柱状または繊維状も。片状岩石中にみられる。 |
珪線石(sillimanite)、
Al2SiO5、斜方 |
二
方
向
に
劈
開 |
{110} |
白、灰、桃、緑 |
3.15-3.20 |
6.5-7 |
平らな柱状結晶、垂直に条線。また塊状、劈開性。桃色のものはクンツァイト(kunzite);緑色のものはhiddenite。ペグマタイト中にみられる。しばしば良好な{100}裂開をしめす。 |
リシア輝石(spodumene)、
LaAlSi2O6、単斜 |
三
方
向
に
劈
開 |
{010} |
無色、薄青、灰 |
3.09 |
8 |
一般に、片岩中に、平板状または柱状結晶。 |
ローソン石(lawsonite)、
CaAl2(Si2O7)(OH)2・H2O、斜方 |
四
方
向
に
劈
開 |
{111} |
無色、黄、赤、青、黒 |
3.5 |
10 |
ダイヤモンド光沢。八面体結晶、しばしば双晶。面は湾曲していることも。 |
ダイヤモンド(diamond)、
C、等軸 |
劈開なし。菱面体および基底裂開。 |
無色、灰、青、赤、黄、茶、緑 |
3.95-4.1 |
9 |
ダイヤモンド光沢〜ガラス光沢。裂開片はほぼ立方体。粗い樽形結晶。 |
コランダム(corundum)、
Al2O3、六方 |
2.劈開は顕著でない |
|
無色、白、煙色、様々な色。 |
2.65 |
7 |
通常、菱面体の末端をもち水平の条線のある柱状の結晶。 |
石英(quartz)、SiO2、六方 |
|
白、無色 |
2.97-3.0 |
7.5-8 |
小さい菱面体結晶。まれな鉱物。 |
フェナク石(phenacite)、
Be2SiO4、六方 |
|
白およびほとんどの色 |
3.95-4.1 |
9 |
ダイヤモンド光沢〜ガラス光沢。裂開片はほぼ立方体にみえる。粗い樽形結晶。 |
コランダム(corundum)、
Al2O3、六方 |
|
赤、黒、青、緑、茶 |
3.6-4.0 |
8 |
八面体;一般に双晶。結晶質石灰岩に伴う。 |
スピネル(spinel)、
MgAl2O4、等軸 |
|
青緑、黄、桃、無色 |
2.65-2.8 |
7.5-8 |
一般に基底で終わる六角柱;ピラミッド面はまれ。場合により巨晶。基底劈開不充分。 |
緑柱石(beryl)、
Be3Al2(Si6O18)、六方 |
|
黄緑〜エメラルド緑 |
3.65-3.8 |
8.5 |
平板状結晶;しばしば擬六方双晶。ペグマタイト中にみられる。 |
金緑石(chrysoberyl)、
BeAl2O4、斜方 |
|
緑、茶、青、赤、桃、黒 |
3.0-3.25 |
7-7.5 |
三角断面の細長い柱状結晶。放射状集合の結晶も。通常、ペグマタイト中にみられる。黒がもっとも一般的;リチウム鉱物に伴い他の色のものも。 |
電気石(tourmaline)、
Na-Ca-Al-Mg-Fe-Mnの複雑なホウ素珪酸塩、六方 |
|
緑、灰、白 |
3.3-3.5 |
6.5-7 |
塊状、非常に緻密。ほぼ90゜の柱面劈開不充分。輝石の一種。 |
翡翠輝石(jadeite)、
NaAlSi2O6、単斜 |
|
オリーブ〜灰緑、茶 |
3.27-4.37 |
6.5-7 |
通常、塩基性火成岩中に交染した粒。塊状、粒状も。 |
かんらん石(olivine)、
(Mg,Fe)2SiO4、斜方 |
|
緑、茶、黄、青、赤 |
3.35-4.45 |
6.5 |
四角柱結晶、垂直に条線。しばしば円柱状、粒状、塊状。結晶質石灰岩中にみられる。 |
ベスビアナイト(ベスブ石、vesuvianite)、複雑な含水Ca-Mg-Fe-Al珪酸塩、正方 |
|
濃緑 |
4.55 |
7.5-8 |
通常、八面体、特徴的な条線、亜鉛スピネル(zinc spinel)。 |
亜鉛スピネル(gahnite)、
ZnAl2O4、等軸 |
|
赤茶〜黒 |
6.8-7.1 |
6-7 |
まれに柱状結晶、双晶。繊維状、腎臓状表面となる。転動した粒。通常、淡茶の条痕色。 |
錫石(cassiterite)、
SnO2、正方 |
|
赤茶、肌赤、オリーブ緑 |
3.16-3.20 |
7.5 |
ほぼ四角断面をもつ柱状結晶。断面は黒い十字を示すことも(空晶石、chiastolite)。雲母に変質して、軟らかくなる。片岩中にみられる。 |
紅柱石(andalusite)、
Al2SiO5、斜方 |
|
茶、緑、黄、灰 |
3.27-3.35 |
6.5-7 |
鋭い縁をもつ楔形結晶。ラメラ状も。 |
斧石(axinite)、
Ca2(Fe,Mn)Al2(BO3)(Si4O12)
(OH)、三斜 |
|
赤茶〜茶黒 |
3.65-3.75 |
7-7.5 |
柱状結晶;一般に十字形貫入双晶。しばしば表面が変質し、軟らかい。片岩中にみられる。 |
十字石(staurolite)、
Fe2Al9O6(SiO4)4(O,OH)2、擬斜方 |
|
茶、赤、灰、緑、無色 |
4.68 |
7.5 |
通常、先が錐になった小さい柱状。火成岩の副成分鉱物。転動による砂粒としてみられる。 |
ジルコン(zircon)、ZrSiO4、正方 |
|
通常、茶〜赤。また、黄、緑、桃も。 |
3.5-4.3 |
6.5-7.5 |
通常、12面体または偏六面体またはこれらの組合せ。火成岩とペグマタイトの副成分鉱物。一般に変成岩中に。砂として。 |
柘榴石(ガーネット、garnet)、
A3B2(SiO4)3、等軸 |