第 I 部 |
第一章 生命現象とその設計図 |
29 |
一 さまざまな生物と生命現象 |
ウイルスからヒトまで/分子から生態系まで/生物体を構成する物質 |
30 |
二 DNAに刻まれた遺伝暗号 |
遺伝子は染色体に存在/遺伝子はDNA/DNAの構造と複製/遺伝子の作用機構/遺伝暗号の解明/突然変異とは |
38 |
三 生命現象は遺伝子の働き |
分断された遺伝子/遺伝子の「編集」/酵素の触媒作用/ホルモンの働き/免疫反応と拒絶反応/生命現象の担い手 |
51 |
四 進化と適応の結果として |
化石からの証拠/相同器官からも/地理的隔離と生殖的隔離/生物の適応/適応した繁殖力/さまざまな防御機構 |
62 |
第二章 地球の温暖化と酸性雨 |
73 |
一 進む地球の温暖化 |
恵まれた惑星/温室効果とは/二酸化炭素の急増/他の温室ガス/複合的な温暖化/すでに影響が出ている |
74 |
二 熱帯雨林の破壊 |
熱帯雨林とは/熱帯雨林の減少/熱帯雨林破壊の実情/熱帯木材資源の浪費/大量の紙の浪費 |
82 |
三 オゾン層の破壊 |
オゾン層の働き/オゾンホール/オゾン量の平衡/フロンによる破壊/フロンの規制/後ろ向きの日本/対応を改めて問う |
92 |
四 酸性雨と森林の破壊 |
初期の酸性雨被害/酸性雨とは/広がった酸性雨被害/日本での酸性雨/関東周辺部の酸性雨/マスコミの責任/「朝シャン」の犯罪/進む文化遺産の被害/オゾンとの複合作用 |
101 |
第三章 さまざまな環境変異原 |
113 |
一 変異原性とガン原性 |
変異原とガン誘発原/さまざまな環境変異原/ガン誘発原の作用/ガン組織の出現まで/催奇性との関係/大部分が劣性突然変異/体細胞突然変異/プロミュータジェン |
114 |
二 氾濫する人工化合物 |
DDTとBHC/PCBとカネミ油症/食べさせられたAF2/さまざまな食品添加物/食品の農薬汚染/利点だけに注目が/のちに判明した有害性/試験体制の変遷/環境ホルモン |
125 |
三 ダイオキシンの発生 |
ダイオキシンとは/最初の被害/ベトナムでの枯葉作戦/セベッソの大事故/進むダイオキシン汚染 |
138 |
四 合成洗剤の罪悪 |
石けんと合成洗剤/電気洗濯機が招いた/ABSとLAS/有リンと無リン/無リンでもダメ/自動食器洗浄機/なぜ理解されないか |
147 |
第 III 部 |
第五章 近代農業をめぐる諸問題 |
295 |
一 近代育種と品種の画一化 |
栽培植物の起源/農耕条件下での適応/最初は無意識的選抜/その後意識的選抜で/交配育種が主流に/国家事業として/古米や古々米の累積/多収性から高品質へ/新品種育成の問題点/進んだ銘柄化/品種の画一化/画一化の弊害 |
296 |
二 化学肥料と農業 |
有機肥料と化学肥料/密植を可能にした/土壌の酸性化/河川の富栄養化も/農薬漬けも招いた/回復が困難になった/ポスト・ハーベスト/ゴルフ場の農薬使用も/可逆サイクルの重要性 |
312 |
三 砂漠化が進む穀倉地帯 |
農地の砂漠化/コーンベルトの砂漠化/メシポタミアも/他の各地でも |
323 |
四 国際商品化された農産物 |
投機の対象となった/ダイズ戦争/経済摩擦の結果として/長距離輸送の問題点/貯蔵・保存にも問題/加工食品に多い添加物/手軽な食品が危ない |
329 |
第六章 畜産、漁業、林業の諸問題 |
341 |
一 汚染畜産物と家畜による砂漠化 |
ニワトリの品種/産卵機械となって/ブロイラー用の肥育/ブタの肥育も/ウシの肥育も変わった/牛乳にも問題が/トナカイのセシウム汚染/家畜による砂漠化/高カロリーの問題点 |
342 |
二 漁業資源の枯渇と環境破壊 |
自立更新的資源/略奪的乱獲の進行/冷凍保存も問題/開発と水産資源破壊/赤潮や海洋投棄 |
355 |
三 養殖漁業による汚染 |
養殖魚を好む若者/養殖による汚染/抗生物質汚染/有機スズ汚染も/栽培漁業の課題 |
364 |
四 単一樹林による災害 |
自然林と単一樹林/貧困な人工生態系/雪解け洪水が/土砂崩れも招いた/カモシカによる被害/スギ花粉症の元凶 |
370 |
第七章 バイオテクノロジーの問題点 |
379 |
一 遺伝子操作技術 |
共通の遺伝暗号/三つの「道具」/さまざまな制限酵素/遺伝子操作の手順/種の壁を越える/モラトリアムの提唱/規制の始まり/指針の策定/相次いだ規制緩和/新しいDNA合成法 |
380 |
二 遺伝子操作の夢と問題点 |
遺伝子工学ダービー/筑波のP4施設/かずかずのバラ色の夢・貴重な医薬品の量産/患者を市場に/生産物の純化問題/すべてが未知/検出できない漏出/新宿の予衛研P3/生物災害は起こる/組換え作物も問題/生態系との関係/あと始末の技術 |
396 |
三 細胞融合と体細胞雑種 |
組織培養技術/プロトプラスト/細胞融合技術/ポマトの失敗/体細胞雑種の難点 |
418 |
四 胚操作技術の問題点 |
試験管ベビー技術/男女の産み分け/精子バンクと貸し子宮/クローン人間も可能/遺伝子操作との併用/免疫抑制剤/異種間の受精も可能 |
427 |