中国の鉱物資源政策  http://www.pekinshuho.com/wxzl/txt/2007-02/07/content_55120.htm
 2003年12月。
中国の鉱物資源政策  http://www.pekinshuho.com/wxzl/txt/2007-02/07/content_56345.htm
 2003年12月。
http://www.pekinshuho.com/wxzl/txt/2007-02/07/content_56355.htm
 2003年12月。


中国の鉱物資源政策
中華人民共和国国務院報道弁公室

2003年12月・北京


前書き
1.鉱物資源とその探査・開発現状
2.鉱物資源の保護と合理的利用の目標と原則
3.国内の鉱物資源供給能力を増強
4.鉱物資源探査・開発の対外開放と協力を拡大
5.鉱物資源開発と環境保全の協調的発展を実現
6.鉱物資源の管理を強化


前書き

 鉱物資源は天然資源の重要な構成部分であり、人類社会発展の重要な物質的基礎である。新中国成立50余年来、鉱物資源の探査・開発は大きな成果をあげ、多くの鉱物資源を確認し、わりに完備した鉱産物供給システムを確立し、中国経済の持続的、快速、健全な発展のために重要な保障を提供した。現在、中国の使い捨てエネルギーの92%以上、工業原材料の80%、農業生産財の70%以上は鉱物資源から来ている。
 中国は持続可能な発展と鉱物資源の合理的利用を非常に重視し、持続可能な発展を国の戦略に確定し、資源の保護を持続可能な発展の戦略の重要な内容としている。1992年の国連環境・開発会議のあと、中国政府は率先して「中国アジェンダ21――中国の21世紀の人口・環境・発展白書」を制定し、2001年4月に「全国鉱物資源計画」を認可、実施し、2003年1月から「中国の21世紀初めの持続可能な発展の行動綱要」の実施を始めた。
 いくらかゆとりのある社会の全面的建設は新世紀の最初の20年における中国の奮闘目標である。中国は主に自国の鉱物資源の開発に頼って現代化建設の必要を保障している。中国政府は市場が必要とする鉱物資源、特に西部地区の強みをもつ鉱物資源の探査・開発を奨励し、それによって国内の鉱産物供給能力を向上させている。それと同時に、国外の資本と技術を導入して国内の鉱物資源を開発し、国外の市場と鉱物資源を利用して、中国の鉱山企業と鉱産物の国際市場への進出を推進することは、中国の重要な政策である。中国政府は、国外の鉱業会社が中国に進出し、中国の鉱山企業が世界に向かい、各国の資源の相互補完を実現することは、世界の鉱物資源探査・開発の共同の繁栄と健全な発展を推進することに対し重要な意義を持っていると考える。

1.鉱物資源とその探査・開発現状

 中国ではこれまでに171種の鉱物資源が発見され、資源埋蔵量を確認されたものが158種あり、そのうち石油、天然ガス、石炭、ウラン、地熱などのエネルギー鉱物が10種あり、鉄、マンガン、銅、アルミニウム、鉛、亜鉛などの金属鉱物が54種あり、グラファイト、燐、硫黄、カリ塩などの非金属鉱物が91種あり、地下水、ミネラル・ウォーターなど液体と気体の鉱物が3種ある。鉱産地は1万8000カ所近くあり、そのうち大中型鉱産地は7000余カ所ある。
 中国の鉱物資源の基本的特徴は次の通り。

 中国は鉱物資源の探査・開発の面で依然としていくつかの矛盾と問題に直面しているが、主なものは次の通り。

2.鉱物資源の保護と合理的利用の目標と原則

 21世紀の最初の20年に、中国はいくらかゆとりのある社会を全面的に建設し、鉱物資源に対する総需要量は持続的に大きくなるだろう。中国は鉱物資源の調査、探査、開発、計画、管理、保護、合理的利用を強化し、持続可能な発展の戦略を実施し、新しいタイプの工業化の道を歩み、経済と社会の発展に対する鉱物資源の保障能力の増強に努める。中国は引き続き秩序井然、有償、需給均衡、構造最適化、集約・高効率の要求に基づき、効果的な鉱物資源政策の実施を通じて、鉱物資源の経済効果、社会効果、環境効果を最大限に発揮する。
 中国の21世紀初期の鉱物資源の保護と合理的利用の全般的な目標は次の通り。

 上記の目標を実現したあと、中国は引き続き次の原則を堅持する。

3.国内の鉱物資源供給能力を増強

 中国は主に自国の鉱物資源とその他の天然資源の開発に頼って経済を発展させている。いくらかゆとりのある社会を全面的に建設する過程で、まず国内の鉱物資源供給能力を高めることに立脚する。中国の鉱物資源の探査・開発潜在力はかなり大きいものである。全国で発見された20余万カ所の鉱山と鉱化地のうち、すでに探査評価を行ったところはわずか2万余カ所である。1980年代以来、鉱化が異常なところを7万2000カ所発見し、2万5000カ所検査し、217カ所の鉱床を発見した。残りは鉱物探しの見通しが明るいもので、異常検査を行っていない。西部の広大な地域、東部地区の奥地、管轄海域の地質作業の程度は高くなく、ブランクの区域が多く残っている。これらはいずれも今後の中国国内鉱物資源の探査・開発の方向である。
 中国政府は社会主義市場経済体制確立の要求に基づいて、鉱物資源探査体制の改革を深化させ、公益性、基礎性の地質調査の評価と戦略的鉱物資源探査を商業ベースの鉱物資源探査と分けて行うようにしている。1998年に中国地質調査局を設立し、新しい国土資源大調査を展開し、基礎調査計画、鉱物資源調査評価プロジェクト、資源調査と利用技術発展プロジェクトを実施し、地質作業の程度が低い地区の基礎地質調査と鉱物資源の将来性の評価、特に西部地区の鉱物資源潜在力の調査評価と品不足の鉱物資源の調査評価を重点的に展開し、鉱物資源計画および政府の管理と政策決定に科学的根拠を提供し、商業ベースの鉱物資源探査に地質、鉱産の基礎情報を提供する。国の出資する戦略的な鉱物資源探査作業は商業ベースの鉱物資源探査への投資を促し、将来鉱化する一部の区域は商業ベースの鉱物資源探査への投資が関心を寄せるホットスポットとなっている。
 中国政府は計画の要求に合致し、市場のニーズを方向とし、経済効果を中心とする商業ベースの鉱物資源探査活動を奨励するとともに積極的に導いている。中・西部地区、辺ぴな地域および少数民族地区など経済が発達しておらず、かつ資源潜在力のある地区で商業ベースの鉱物資源探査を展開するのを奨励する。鉱山企業が市場のニーズと資源潜在力のある旧い鉱山の周辺あるいは深部で商業ベースの地質探査作業を展開し、新しい代替資源を探すのを奨励する。以前国が出資して探査して形成された鉱産地については、投資家が公平な競争を通じて探査権と採掘権を取得するのを奨励する。石油、天然ガス、炭層ガス、灰分と硫黄の少ない石炭、良質マンガン、クロム、銅、アルミニウム、金、銀、ニッケル、コバルト、プラチナ族金属、カリ塩など鉱物資源の商業ベースの探査を展開するのを奨励する。地熱、ミネラル・ウォーターと地下水資源を科学的、合理的に開発し、節約を励行し、良質な水を優先的に使い、汚染を防除する。
 中国は次の措置をとって国内の鉱物資源供給能力を増強する。

4.鉱物資源探査・開発の対外開放と協力を拡大

 中国は確固として対外開放政策を実行し、互恵互利を基礎として、鉱物資源分野の国際協力に積極的に参与し、国内外の資源、資本、情報、技術、市場の交流を推進する。
 中国は外商が中国に投資して鉱物資源を探査、開発するのを奨励する政策を実行する。中国は、国内の鉱山企業が外国の鉱業会社と協力し、国際の先進的な経験を参考にし、先端技術を導入し、国際慣行に基づいて運営するのを奨励する。中国の石油工業は1982年から対外開放を始め、国外の資金と技術を利用して、オイル・ガス資源の共同探査・開発を行い、開発範囲を逐次拡大し、原油生産量を大幅に高め、現在は国外のオイル・ガス資源開発に参与している。中国政府は、外商投資環境のいっそうの改善、対外開放拡大、国際協力強化の面で、一連の新しい措置をとったかあるいはとり始める。

 中国は引き続き互恵互利の原則にのっとり、鉱産物の国際貿易拡大を通じて、鉱物資源生産物の相互補完を実現し、鉱産物貿易の発展を促進する。中国政府はWTOのルールおよびWTO加盟時の約束に基づいて、統一的な鉱産物輸出入政策を制定し、強みのある鉱産物の輸出と品不足鉱産物の輸入を統一的に協調し、鉱産物の輸出入構造を調整し、経済効果を高め、高度加工して付加価値の高い鉱産物の輸出と初級鉱産物の輸入を奨励する。鉱産物の直接輸入は依然として中国が今後のかなり長い期間に国外の鉱物資源を利用する主要な方式である。中国政府は、原油を含む鉱産物の現物貿易の比重が大きすぎる現状を逐次改め、外国の企業と商品供給の長期契約を締結するのを奨励し、多次元、全方位の輸入を実行する。タングステン、すず、アンチモン、希土、ほたる石、重晶石など中国の在来の強みをもつ鉱物資源に関しては、その輸出構造を改善し、輸出品の付加価値を高め、輸出の経営秩序を規範化させ、業界仲介組織の業界間協調と自律を積極的に推し進め、国内外鉱産物貿易の健全な発展を促進する。
 中国政府は、国内企業が鉱物資源分野での国際協力に参与し、国外の鉱物資源を探査、開発、利用するのを奨励し、国際慣行に従って国外での鉱物資源の探査・開発・投資を促進、保護し、投資と経営行為を規範化させ、地質調査と鉱物資源探査・開発分野の対外協力を積極的に展開し、二国間と多国間の科学技術交流と協力を拡大する。

5.鉱物資源開発と環境保全の協調的発展を実現

 鉱物資源の探査・開発は鉱山周辺の生態環境を変え、それに影響を及ぼす。中国政府は、鉱物資源を開発、利用する時の環境保全と汚染防除を非常に重視し、鉱物資源開発と環境保全を同時に発展させている。中国がこれまで公布、施行した法律と法規は、鉱山の環境保全、汚染防除、土地再開墾について明確な規定を行っている。中国政府は引き続き鉱山の環境保全を強化し、次のいくつかの面の活動にいっそう力を入れる。

6.鉱物資源の管理を強化

 新中国成立50余年来、中国の鉱物資源管理はちくじ強化されるとともに、法制化、規範化、科学化の軌道に乗り始めている。

 中国は人口が多く、資源が相対的に欠乏する発展途上国である。中国は引き続き改革を深化させ、開放を拡大し、確固として社会主義市場経済を発展させ、持続可能な発展の道を歩み、資源を合理的に利用、保護する。中国は以前のように資源環境の国際協力に積極的に参与し、世界諸国とともに、人類社会の持続可能な発展を実現するため、手を携えて奮進することを望んでいる。


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