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- 『1944年米国シカゴ大学冶金研究所に属するG.T.Seaborgらは、234Puあるいは239Puにサイクロトロン加速のα粒子を照射しその合成を試み、95番あるいは96番元素に推定されるα放射体を見いだし、これは96番元素キュリウムの発見ともなった。それにつづいて、1945年プルトニウムを原子炉中で中性子照射することにより、α放射体として241Amがつくられた。核反応は、
β-
239Pu(n,γ)240Pu(n,γ)241Pu→241Am
である。なお、アメリシウムの名称は、電子配置でこの元素に対応するランタノイド元素ユウロピウムがヨーロッパに由来することに着目し、発見国アメリカにちなみ名づけられた。1951年にはAmF3をバリウムで1200℃で還元し金属が得られた。』
放射性核種
(放射性同位体) |
半減期 |
壊変形式 |
241Am |
432.2年 |
α壊変、
自発核分裂 |
242Am |
16.02時 |
β-壊変、
軌道電子捕獲 |
電子構造
原子
番号 |
元素 |
原子の基底状態の
電子配置 |
原子の
基底状態 |
第1イオン化電位
E i1/V |
イオンの
基底状態 |
第2イオン化電位
E i2/V |
95 |
Am |
[Rn]5f77s2 |
8S |
6.05 |
9S |
|
物理的特性
原子番号 |
|
95 |
原子量 |
|
[243] |
結晶構造 |
|
|
密度(20℃) |
kg・m-3 |
|
融点 |
℃ |
|
沸点 |
℃ |
|
抵抗率(0℃) |
Ω・m |
|
抵抗の温度係数(0〜100℃) |
℃-1 |
|
熱伝導率(0℃) |
W・m-1・K-1 |
|
比熱(298.15K) |
J・K-1・mol-1 |
|
熱膨張率(293K) |
K-1 |
|
ヤング率 |
Pa |
|
【地圏】
- 普通鉱物:8000年243Amはモリブデン鉱に存在するかも知れない(Cherdyntsev
and Mikhailov, 1963)。
【水圏】(mg/kg)
- 淡水:0.0009Bq/m3(Wahlgren et al., 1976)。
【生物圏】(mg/kgDM)
【その他】
- 総説:土壌中のAm、ClevelandとRees(1976)参照;海藻と海水魚中のAm、HampsonとTennant(1973)、Pentreath(1977)参照。
- Cherdyntsev,V.V. and Mikhailov,V.F.(1963): Geochem.USSR,
1.
- Cleveland,J.M. and Rees,T.F.(1976): Envir.Sci.Technol.,
10, 802.
- Hampson,B.L. and Tennant,D.(1973): Analyst., 98,
873.
- ICRP(1972): Publ. 19, International Commission for Radiological
Protection, Pergamon Press, Oxford, New York.
- Pentreath,R.C.(1977): Oceanog.Mar.Biol.Annu.Rev.,
15, 365.
- Wahlgren,M.A., Alberts,J.J., Nelson,D.M. and Orlandini,K.A.(1976):
“Transuranium Nuclides in the Environment”, p.9, I.A.E.A.,
Vienna.
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