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プロトアクチニウム（Pa）　Protactinium

• 『エカタンタルとしてD.I.Mendeleevが周期表上の空位にその化学的性質も予言したこの元素の発見は、1913年K.Fajans、O.H.Gohring（oの頭に¨）が90番元素トリウムの同位体のβ放射体UX（²³⁴Th）のなかに、もう一つのβ放射体UX2を見いだし、半減期が約1分と短いことからbreviumと命名したことに始まる。1918年にはさらのO.Hahn、L.MeitnerとF.S.Soddy、J.A.Cranstonがそれぞれ独立に、ピッチブレンド処理残留物からタンタルを担体とした放射化学分離により、アクチニウムの母体に当たる長寿命のα放射体を発見し、プロトアクチニウムと命名した。なお、1921年HahnはUX2のなかに半減期6.7時間の弱いβ放射体UZを認めたが、これはUX2と同位体かつ同重体で、核異性体最初の発見に当たる。UX2は^234mPa、長寿命（半減期3.28×10⁴年）α放射体は²³¹Pa、UZは²³⁴Paに当たり、いずれも天然放射性核種である。人工放射性核種としては、²³²Th（n,γ）反応の壊変生成物として半減期27.4日のβ放射体²³³Paが、1938年、L.Meitner、F.Strassmann、O.Hahnにより確認された。可秤量の酸化物（Pa2O5）は1927年に得られ、1934年には高真空中での電子線衝撃またはヨウ化物の熱分解で金属が得られた。』

同位体

放射性核種 （放射性同位体）	半減期	壊変形式
231Pa	3.276×104年	α壊変
233Pa	26.967日	β-壊変

電子構造

電子構造

原子 番号	元素	原子の基底状態の 電子配置	原子の 基底状態	第1イオン化電位 E i1/V	イオンの 基底状態	第2イオン化電位 E i2/V
91	Pa	[Rn]6d37s2	4K11/2

物理的特性

物理的特性

原子番号		91
原子量		231.03588
結晶構造
密度（20℃）	kg・m-3
融点	℃
沸点	℃
抵抗率（0℃）	Ω・m
抵抗の温度係数（0〜100℃）	℃-1
熱伝導率（0℃）	W・m-1・K-1
比熱（298.15K）	J・K-1・mol-1
熱膨張率（293K）	K-1
ヤング率	Pa

産状

【地圏】（mg/kg）

• ²³¹Pa（平衡状態下で566Bqが1gのウランに随伴）。

【水圏】（mg/kg）

• 海水：≦5×10^-11。

【生物圏】

• 蓄積者：哺乳動物の骨。

リンク

• プロトアクチニウム　　http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%88%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%8B%E3%82%A6%E3%83%A0
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  Protactinium　　http://en.wikipedia.org/wiki/Protactinium
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文献