ホーム＜鉱物学関連｜鉱物資源＜元素一覧（元素の周期表）

白金（Pt）　Platinum

• 『古代エジプトですでに使われていたようであるが、南米大陸からこの金属を持ち帰ったA. de Ulloaの1746年の報告が文献にみられる最初である。スペイン語で“小さな銀”の意味のplatinaが語源。』

同位体

同位体 *印は天然放射性同位体	質　量	存在度 〔原子百分率〕 （　）内の数字は誤差
190Pt*	189.959930	0.014（1）
192Pt	191.961035	0.782（7）
194Pt	193.962663	32.967（99）
195Pt	194.964774	33.832（10）
196Pt	195.964934	25.242（41）
198Pt	197.967875	7.163（55）

放射性核種 （放射性同位体）	半減期	壊変形式
197Pt	18.3時	β-壊変
199Pt	30.80分	β-壊変

電子構造

原子 番号	元素	原子の基底状態の 電子配置	原子の 基底状態	第1イオン化電位 E i1/V	イオンの 基底状態	第2イオン化電位 E i2/V
78	Pt	[Xe]4f145d96s	3D3	9.0	2D5/2	18.56

物理的特性

物理的特性

原子番号		78
原子量		195.078
結晶構造		面心立方格子
密度（20℃）	kg・m-3（×103）	21.45
融点	℃	1769
沸点	℃	3827
抵抗率（0℃）	Ω・m（10-8）	9.81
抵抗の温度係数（0〜100℃）	℃-1
熱伝導率（0℃）	W・m-1・K-1	72
比熱（298.15K）	J・K-1・mol-1	25.69
熱膨張率（293K）	K-1（×10-6）	8.8
ヤング率	Pa（×1010）	16.80

産状

【地圏】（mg/kg）

• 花崗岩：＜0.0005？　玄武岩：0.002？　頁岩：0.0001？　
• 普通鉱物：なし。

【気圏】

• 空気：＜10pg/m³。

【生物圏】（mg/kgDM）

• 哺乳動物の筋肉：0.002？（Koch and Roesmer, 1962）。
• 毒性：植物に対する毒性、Hamner（1942）参照；静脈注射により哺乳動物に中程度に有毒。

【その他】

• 総説：cis-dichloro Pt（�U）錯体の生物学的および医学的影響についてはWilliamsとDa Silva（1978）参照。

リンク

• 白金 Platinum　　http://www.nihs.go.jp/DCBI/PUBLIST/ehchsg/ehctran/tran1/platinum.html#platinum
  　国立医薬品食品衛生研究所安全情報部（企画/編集）の化学物質の安全性評価 第１集 , 第２集および第３集の中のページ。
• PLATINUM最新データ　　http://www.jgma.or.jp/library/l-06.html
  　（社）日本金地金流通協会の中のページ。『金・プラチナQ＆A』、『プラチナの素顔』も。
• 白金　　http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E9%87%91
  　フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』の中のページ。
  Platinum　　http://en.wikipedia.org/wiki/Platinum
  　Wikipedia, the free encyclopediaの中のページ。

文献

• Hamner,C.L.(1942): Bot.Gaz., 104, 161.
• Koch,R.C. and Roesmer,J.(1962): J.Food Sci., 27, 309.
• Williams,R.J.P. and Da Silva,J.R.R.F.(eds.)(1978): “New Trends in Bio-Inoranic Chemistry”, Academic Press, London, New York.