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セシウム（Cs）　Caesium/Cesium

• 『1860年にR.W.BunsenとG.R.Kirchhoffにより鉱泉水中より発見され、その炎色反応の青色に対するラテン語に基づく元素名が与えられた。』

同位体 *印は天然放射性同位体	質　量	存在度 〔原子百分率〕 （　）内の数字は誤差
133Cs	132.905447	100

放射性核種 （放射性同位体） mは準安定状態	半減期	壊変形式
129Cs	32.06時	軌道電子捕獲、 β+壊変
130Cs	29.21分	軌道電子捕獲、 β+壊変、 β-壊変
131Cs	9.689日	軌道電子捕獲
132Cs	6.479日	軌道電子捕獲、 β+壊変、 β-壊変
134mCs	2.91時	核異性体転移
134Cs	2.062年	β-壊変、 軌道電子捕獲
135Cs	2.3×106年	β-壊変
137Cs	30.07年	β-壊変

電子構造

原子 番号	元素	原子の基底状態の 電子配置	原子の 基底状態	第1イオン化電位 E i1/V	イオンの 基底状態	第2イオン化電位 E i2/V
55	Cs	[Xe]6s	2S	3.894	1S	25.1

物理的特性

物理的特性

原子番号		55
原子量		132.90545
結晶構造
密度（20℃）	kg・m-3（×103）	1.873
融点	℃	28.4
沸点	℃	658
抵抗率	Ω・m（10-8）	21（20℃）
抵抗の温度係数（0〜100℃）	℃-1
熱伝導率（0℃）	W・m-1・K-1
比熱（298.15K）	J・K-1・mol-1
熱膨張率（293K）	K-1
ヤング率	Pa

産状

【地圏】（mg/kg）

• 花崗岩：5。玄武岩：1。土壌：4。頁岩：5.5。石灰岩：0.5。砂岩：0.5。
• 普通鉱物：ポルサイト（pollucite）。

【水圏】（mg/kg）

• 海水：0.0003。淡水：0.00002。

【気圏】

• 空気：0.02〜1.5ng/m³。

【生物圏】（mg/kgDM）

• 陸上植物：0.03〜0.44。可食野菜：＜0.001〜0.08。哺乳動物の筋肉：0.07〜1.6。哺乳動物の骨：0.013〜0.05。海藻：0.04〜0.4。海水魚：0.04〜0.18。
• 毒性：すべての生物に比較的無害。
• 注意：¹³⁷Cs混入はMiettinenら（1963）とMareiら（1972）によって論じられている。

【その他】

• 年循環量　天然：0.7〜12。採鉱量：？×10⁹g/年。
• 総説：Csの循環、Auerbachら（1964）、Witherspoon（1964）、PattenとWitkamp（1967）；人間中のCs、Yamagata（1962）。

リンク

• セシウム　　http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%82%B7%E3%82%A6%E3%83%A0
  　フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』の中のページ。
  Caesium　　http://en.wikipedia.org/wiki/Caesium
  　Wikipedia, the free encyclopediaの中のページ。

文献

• Auerbach,S.I., Olson,J.S. and Waller,H.D.(1964): Nature, Lond., 201, 761.
• Marei,A.N., Barkhudarov,R.M., Novikova,N.J., Petakhova,E.V., Dubova,L.D. and Briganina,V.M.(1972): Health Phys., 22, 9.
• Miettinen,J.K., Jokelainen,A., Roine,P., Liden,K., Naversten,Y., Bengtsson,G., Hasanen,E. and McCall,R.C.(1963): Annl.Acad.Sci.Fenn., A2, 120.
• Patten,B.C. and Witkamp,M.(1967): Ecology, 48, 813.
• Witherspoon,J.D.(1964): Ecol.Monog., 34, 403.
• Yamagata,N.(1962): Nature, Lond., 196, 83.