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アンチモン（Sb）　Antimony/Stibium

• 『古代エジプトですでに用いられていた痕跡がある。単体は1600年ころまでには知られていたらしい。stibiumおよびantimoniumという名称が単体や硫化物に対して使われてきた。』

同位体 *印は天然放射性同位体	質　量	存在度 〔原子百分率〕 （　）内の数字は誤差
121Sb	120.9038222	57.21（5）
123Sb	122.9042160	42.79（5）

放射性核種 （放射性同位体）	半減期	壊変形式
122Sb	2.70日	β-壊変、 軌道電子捕獲、 β+壊変
124Sb	60.20日	β-壊変
125Sb	2.7582年	β-壊変

電子構造

原子 番号	元素	原子の基底状態の 電子配置	原子の 基底状態	第1イオン化電位 E i1/V	イオンの 基底状態	第2イオン化電位 E i2/V
51	Sb	[Kr]4d105s25p3	4S	8.642	3P0	16.5

物理的特性

物理的特性

原子番号		51
原子量		121.760
結晶構造
密度（20℃）	kg・m-3（×103）	6.691
融点	℃	630.74
沸点	℃	1587
抵抗率（0℃）	Ω・m（10-8）	39
抵抗の温度係数（0〜100℃）	℃-1
熱伝導率（0℃）	W・m-1・K-1	25.5
比熱（298.15K）	J・K-1・mol-1	25.43
熱膨張率（293K）	K-1（×10-6）	11.0
ヤング率	Pa

産状

【地圏】（mg/kg）

• 花崗岩：0.2。玄武岩：0.2？　土壌：1。頁岩：1.5。石灰岩：0.3。砂岩：0.05。
• 普通鉱物：Sb2S3。

【水圏】（mg/kg）

• 海水：0.00024。淡水0.0002。

【気圏】

• 空気：0.0017〜63ng/m³。

【生物圏】（mg/kgDM）

• 陸上植物：0.002〜0.03。可食野菜：0.0001〜0.2。哺乳動物の筋肉：0.0003〜0.2。哺乳動物の骨：0.01〜0.6。海藻：0.02〜0.9。海水魚：0.004〜0.2。
• 蓄積者：Psoralea corylifolia（Turel et al., 1978）。毒性：100mg/日は人間に有毒；11〜75mg/日はラットに致死量。

【その他】

• 年循環量　天然：0.8〜7.4。採鉱量：75×10⁹g/年。
• 総説：環境中のSb、Valente（1978）。

リンク

• アンチモン　　http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%A2%E3%83%B3
  　フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』の中のページ。
  Antimony　　http://en.wikipedia.org/wiki/Antimony
  　Wikipedia, the free encyclopediaの中のページ。

文献

• Turel,Z.R., Merchant,J.R. and Haldar,B.C.(1978): J.Radioanal.Chem., 45, 203.
• Valente,I.(1978): Ph.D.Thesis, Reading University.