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スズ（Sn）　Tin

• 『最も古くから知られていた元素の一つで、元素記号Snはラテン語名Stannumに由来する。』

同位体 *印は天然放射性同位体	質　量	存在度 〔原子百分率〕 （　）内の数字は誤差
112Sn	111.904822	0.97（1）
114Sn	113.902783	0.66（1）
115Sn	114.903347	0.34（1）
116Sn	115.901745	14.54（9）
117Sn	116.902955	7.68（7）
118Sn	117.901608	24.22（9）
119Sn	118.903311	8.59（4）
120Sn	119.9021985	32.58（9）
122Sn	121.9034411	4.63（3）
124Sn	123.9052745	5.79（５）

放射性核種 （放射性同位体） mは準安定状態	半減期	壊変形式
113Sn	115.09日	軌道電子捕獲、 β+壊変
117mSn	13.60日	核異性体転移
119mSn	293.1日	核異性体転移
121mSn	55年	核異性体転移、 β-壊変
121Sn	27.06時	β-壊変
123mSn	40.04分	β-壊変
123Sn	129.25日	β-壊変

電子構造

原子 番号	元素	原子の基底状態の 電子配置	原子の 基底状態	第1イオン化電位 E i1/V	イオンの 基底状態	第2イオン化電位 E i2/V
50	Sn	[Kr]4d105s25p2	3P0	7.344	2P1/2	14.632

物理的特性

物理的特性

原子番号		50
原子量		118.710
結晶構造
密度	kg・m-3（×103）	7.31（白色/正方、室温） 5.75（灰色/立方、室温）
融点	℃	231.9681
沸点	℃	2603
抵抗率（0℃）	Ω・m（10-8）	11.5
抵抗の温度係数（0〜100℃）	℃-1
熱伝導率（0℃）	W・m-1・K-1	68
比熱（298.15K）	J・K-1・mol-1	26.36（白色）
熱膨張率（293K）	K-1（×10-6）	22.0
ヤング率	Pa（×1010）	4.99

産状

【地圏】（mg/kg）

• 花崗岩：3.5。玄武岩：1。土壌：4。頁岩：6。石灰岩：0.5。砂岩：0.5。
• 普通鉱物：錫石、SnO2。

【水圏】（mg/kg）

• 海水：0.000004。淡水：0.000009。

【気圏】

• 空気：＜1〜800ng/m³。

【生物圏】（mg/kgDM）

• 陸上植物：0.2〜2。可食野菜：0.2〜6.8。哺乳動物の筋肉：0.009〜2。哺乳動物の骨：1.4。海藻：0.3？。
• 蓄積者：植物Silene vulgaris（ナデシコ科の一種）？；海綿Terpios zeteki。多分脊椎動物に必須。天然化合物：メチル錫化合物（Braman and Tompkins, 1979）。毒性：植物にはほとんど毒性がない；2g/日は人間に有毒。
• 注意：トリフェニル・ハロゲン化スズは殺菌剤。

【その他】

• 年循環量　天然：2〜8.8。採鉱量：178×10⁹g/年。
• 総説：植物中のSn、SarosiekとKlys（1962）、Petersonら（1976）；動物中のSn、Schwarz（1971）、Underwood（1977）；人間中のSn、Schroederら（1964）。

リンク

• スズ　　http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%BA
  　フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』の中のページ。
  Tin　　http://en.wikipedia.org/wiki/Tin
  　Wikipedia, the free encyclopediaの中のページ。

文献

• Braman,R.S. and Tompkins,.A.(1979): Analyt.Chem., 51, 12.
• Peterson,P.J., Burton,M.A.S., Gregson,M., Nye,S.M. and Porter,E.K.(1976): “Trace Substances in Environmental Health”, Vol.10, p.123 (Hemphill,D.W., ed.), Columbia University, Missouri.
• Sarosiek,J. and Klys,B.(1962): Sudety Acta Soc.Bot.Polon., 31, 737.
• Schroeder,H.A., Balassa,J.J. and Tipton,I.H.(1964): J.Chron.Dis., 17, 483.
• Schwarz,.(1971): “Newer Trace Elements in Nutrition”, p.314 (Mertz,W. and Cornatzer,W.E., eds.), M.Dekker, New York.
• Underwood,E.J.(1977): “Trace Elements in Human and Animal Nutrition”, 4th Ed., Academic Press, London, NewYork.