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カリウム（K）　Potassium/Kalium

• 『化合物としては古代から知られていたが、単体金属は1807年H.Davyにより、融解KOHの電解還元によって得られた。植物の灰中に比較的多く含まれることから、アラビア語の灰を表す語（kaijan）が元素名の語源となった。』

同位体 *印は天然放射性同位体	質　量	存在度 〔原子百分率〕 （　）内の数字は誤差
39K	38.9637069	93.2581（44）
40K*	39.96399867	0.0117（1）
41K	40.96182597	6.7302（44）

放射性核種 （放射性同位体）	半減期	壊変形式
40K	1.277×109年	β-壊変、 軌道電子捕獲、 β+壊変
42K	12.360時	β-壊変
43K	22.3時	β-壊変

電子構造

原子 番号	元素	原子の基底状態の 電子配置	原子の 基底状態	第1イオン化電位 E i1/V	イオンの 基底状態	第2イオン化電位 E i2/V
19	K	[Ar]4s	2S	4.341	1S	31.81

物理的特性

物理的特性

原子番号		19
原子量		39.0983
結晶構造
密度（20℃）	kg・m-3（×103）	0.862
融点	℃	63.65
沸点	℃	765
抵抗率（0℃）	Ω・m（10-8）	6.1
抵抗の温度係数（0〜100℃）	℃-1
熱伝導率（0℃）	W・m-1・K-1	104
比熱（298.15K）	J・K-1・mol-1	29.51
熱膨張率（293K）	K-1（×10-6）	85
ヤング率	Pa

産状

【地圏】（mg/kg）

• 花崗岩：33,400。玄武岩：8300。土壌：14,000。頁岩：24,500。石灰岩：3100。砂岩：15,000。
• 普通鉱物：長石、雲母、KCｌ。

【水圏】（mg/kg）

• 海水：399。淡水：2.2。

【気圏】

• 空気：0.3〜40,000ng/m³。

【生物圏】（mg/kgDM）

• 陸上植物：5000〜34,000。可食野菜：1000〜68,000。哺乳動物の筋肉：16,000。哺乳動物の骨：2100。海藻：32,000〜52,000。海水魚：15,000。
• すべての生物に必須。天然化合物：ある種の酵素を活性化する。毒性：哺乳動物への静脈注射による場合を除くとほとんど毒性はない。機能：電気化学的機能；触媒的機能。
• 注意：同位体分画があると言われているが確認が必要。

【その他】

• 年循環量　天然：81。採鉱量：18.5×10¹²g/年。
• 総説：酵素中のK、Suelter（1970）、HewittとSmith（1975）、Ochiai（1977）。

リンク

• カリウム　　http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A0
  　フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』の中のページ。
  Potassium　　http://en.wikipedia.org/wiki/Potassium
  　Wikipedia, the free encyclopediaの中のページ。

文献

• Hewitt,E.J. and Smith,T.A.(1975): “Plant Mineral Nutrition”, English Univ.Press, Hodder and Stoughton, London.
• Ochiai,E.I.(1977): “Bioinorganic Chemistry”, Allyn and Bacon, London, Rockleigh, N.J.
• Suelter,G.H.(1970): Science, 168, 789.