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窒素（N）　Nitrogen

• 『窒素ガスN2の発見者はD.Rutherford（1772）とされている。元素名（nitrogen）は後にこの元素が硝酸（nitric acid）の成分であることから名づけられたといわれているが、化合物に出てくるazoの用語や和名、ドイツ語名はいずれもN2の性質から“窒息”を意味する語と関連している。』

同位体 *印は天然放射性同位体	質　量	存在度 〔原子百分率〕 （　）内の数字は誤差
14N	14.0030740074	99.632（7）
15N	15.000108973	0.368（7）

放射性核種 （放射性同位体）	半減期	壊変形式
13N	9.965分	β+壊変、 軌道電子捕獲

電子構造

原子 番号	元素	原子の基底状態の 電子配置	原子の 基底状態	第1イオン化電位 E i1/V	イオンの 基底状態	第2イオン化電位 E i2/V
7	N	[He]2s22p3	4S	14.53	3P0	29.602

物理的特性

物理的特性

原子番号		7
原子量		14.0067
結晶構造
密度	kg・m-3（×103）	1.2506（気体、0℃） 0.808（液体、-195.8℃） 1.026（固体、-252℃）
融点	℃	-209.86
沸点	℃	-195.8
抵抗率（0℃）	Ω・m
抵抗の温度係数（0〜100℃）	℃-1
熱伝導率（0℃）	W・m-1・K-1	0.0240
比熱（298.15K）	J・K-1・mol-1
熱膨張率（293K）	K-1
ヤング率	Pa

産状

【地圏】（mg/kg）

• 花崗岩：21。玄武岩：30。土壌：2000。頁岩：600。石灰岩：78。砂岩：120。
• 普通鉱物：大気；NaNO3（稀）。

【水圏】（mg/kg）

• 海水：0.64＋15.5（N2）。淡水：0.05（硝酸塩）。

【気圏】

• 空気：973g/m³。

【生物圏】（mg/kgDM）

• 陸上植物：12,000〜38,000。可食野菜：30k〜75k。哺乳動物の筋肉：72,000。哺乳動物の骨：43,000。海藻：18,000〜25,000。海水魚：80,000〜96,000。
• 蓄積者：すべての生物。すべての生物に必須。天然化合物：蛋白質、アミノ酸、アミン、プリン、ピリミジン、核酸など。毒性：植物には毒性がない；NH3は魚には有毒；亜硝酸塩は幼児に有毒。機能：生化学的機能と代謝的機能。
• 注意：ある種の過程では天然同位体分画が起きる。

【その他】

• 年循環量　天然：0.1〜1.9。採鉱量：44＋84（燃焼）×10¹²g/年。
• 総説：N循環、BurnsとHardy（1975）；土壌中のN、BartholomewとClark（1965）、HauckとBremner（1976）；N固定、Hardy（1977）。

リンク

• 窒素　　http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AA%92%E7%B4%A0
  　フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』の中のページ。
  Nitrogen　　http://en.wikipedia.org/wiki/Nitrogen
  　Wikipedia, the free encyclopediaの中のページ。

文献

• Bartholomew,W.V. and Clark,F.E.(1965):“Soil Nitrogen”, Madison, Wisc.Amer.Soc.Agron.
• Burns,R.C. and Hardy,R.W.F.(1975): “Nitrogen Fixation in Bacteria and Higher Plants”, Springer Verlag, Berlin, Heidelberg, New York.
• Hardy,R.W.F.(ed.)(1977): “A Treatise on Dinitrogen Fixation”, Vol.3, John Wiley and Sons, London, New York.
• Hauck,R.D. and Bremner,J.M.(1976): Adv.Agron., 28, 219.