山崎(1994)による〔『マルチ石油学入門』(2p)から〕


『 各種の石油製品が、地下の油田から汲み出される黒褐色の“原油”(Crude Oil)から作り出されることは皆さんよくご存じだとと思います。石油製品といっても、原油から作り出されるものは大変に裾野が広いために、通常、製油所(Refinery)で原油から直接作り出されるものを“石油製品”と呼び、“石油化学製品”など、二次・三次的に作られるものと区別しています。
 製油所で作られるものの中でも、液体であるガソリン、灯油、軽油、重油、潤滑油などを狭義の石油製品といい、本来は気体であるLPGや、固体であるアスファルト、ワックス等は“石油類”と呼んで準石油製品扱いにしています。“石油”(Petroleum)とは、原油とこれらの石油製品の総称です。(英語のPetroleumはラテン語で岩や石を意味するPetraと、油を意味するOleumからできましたが、他国語もだいたい同様な意味のものです。)』